e411y(回顧録)

e411yの旅でのことを書き残しておきたいと思います。

ドナウ河の支流

2010年08月26日 | ドイツ
待つしかない。
それが人生の知恵というものだろう。
それはわかっている。わかってはいるのだが、その重苦しい時間の経過をじっと耐えて仔つあいだが、なんともやりきれないのである。


「酒はこれ忘憂の名あり」と、親驚は言ったという。
『口伝鈔』という書物のなかに出てくる話だ。
またむかしの人は「酒は愁をはらう玉箒」などとも言った。しかし、酒で憂さをはらすことのできる人は幸せだと思う。


たとえそれが束の間の忘憂であったとしてもである。
しかし、酒を飲めない人間はいったい、どうすればよいのか。
バイクを走らせて気をまぎらわせるか。それとも競馬にでも行くか。
心の憂さの捨てどころがパチンコ店通いかカラオケというのも、なんとなくさびしい気がしないでもない。


                        五木寛之『大河の一滴』より


この夏ドイツを旅していたとき、我々を乗せたバスは“ドナウ河”の支流を渡った。


大河を見てみたい・・・ 悠久と流れる大きな河を・・・




「写真;ドイツ国内を流れるドナウ河の支流」


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