橋本治とナンシー関のいない世界で

「上野駅から夜汽車に乗って」改題
とうとう橋本治までなくなってしまった。
平成終わりの年にさらに改題してリスタート。

やっぱり今日も代表選その2~記者クラブ公開討論会ひどかった編集委員~

2010-09-05 18:12:17 | 国内情勢
代表選公開討論会その2のアップが遅くなってしまった。
その1をアップした後、翌日朝刊までにはと言っていたのに、すいません。


前回その1で、討論会が思いのほかおもしろかったと書いたのは、NHKが全国に2時間以上も中継したテレビ画面上で、記者クラブのそれも最高エリートである編集委員による質問があまりにヒドかったからだ。

中継を見た方なら分かると思うけど、編集委員のおっさんたちは、最初から、偉そうな上から目線のしゃべり方で、既に小沢一郎の事を犯罪者扱いしていたと言っても過言ではない。
俺たちには「世論様」が付いているんだと言わんばかりに、小沢に辛辣な質問をぶつける正義の記者を気取っていた。いくら小沢一郎を毛嫌いする人が多いとはいえ、こんな態度で接する事は決して見る人をいい気分にはさせない。
その上、彼らの浅はかな質問は、小沢の回答の前に次々と玉砕し、最終的には、小沢一郎を批判するどころか、期せずして、国民を無視した報道姿勢を視聴者の前にあらわにする結果となってしまったのだ。
例えば、地方への一括交付金について、得意げに突っ込みを入れるつもりで質問した編集委員は、小沢の回答によって、小沢の言った事を理解していないだけだということがバレて恥をかいた。そんなこと私だって理解していたのに・・・。
彼らはあまりにもお粗末すぎた。
この人たちは一体何を報道したいんだ。多くの視聴者がそう思ったに違いない。

編集委員たちがどのくらい小沢一郎を総理にしたくないのかは知らないが、
どう考えても、小沢一郎をつぶそうとしているとしか思えない質問ばかりがあいついだのだ。
しかし、それで割を食ったのは意外にも菅直人首相だ。
質問は小沢に集中し、菅は、小沢の答えについてどう思うと聞かれる始末。
もうこれは、小沢VS菅の討論会ではなく、小沢VSマスメディアの討論会だった。
そして編集委員も玉砕し、最後に笑ったのは多分小沢一郎だった。

日本記者クラブが主催した今回の討論会。
フリー記者も中に入れはしたものの、質問はできなかった。上杉隆なんて、憤慨して討論会に参加せず、富士山に行っちゃったらしい。
代表質問者は、原田亮介(日経)、倉重篤郎(毎日)、橋本五郎(読売)、星浩(朝日)ら新聞社の編集委員だ。テレビはいない(ここでもいやらしいヒエラルキーを感じる)。
質問する編集委員たちの顔は映ることはなく、声でなんとなくわかるが、声を知らない人は誰が聞いているのかもわからない。

もう細かくひとつひとつ分析するのもばかばかしいが、折角、書き起こした部分もあるので、いわゆる「政治とカネ」の部分のやりとりを中心に、途中ちょこちょこ感想を挟みながらアップしたいと思う。

基本的に質問者の顔は見えず、いちいち名乗る訳でもなかったので、声で誰が質問しているか判断するしか無かった。そのため、間違えるといけないので、編集委員側の質問は、委員「・・・」とする。

<代表質問>

最初の質問は、のっけからもったいぶって
「まず、どーしても確認しておかないといけない事があります」ときた。

「冒頭からどーしても確認せねばならない事」とは何だろうと思っていると、こう言った。

委員1
「出馬が取りざたされてから、挙党態勢とかトロイカ体制とか言われたが、これはどう考えても、小沢さんが要職に就くとしか考えられない。一体どういうポストを要求したんですか?」

小沢「メディアの方はすぐポストの話をなさいますけれども、
   菅総理もお話しした通り、ポストの話は一切出ておりません」


「はい、幹事長ポストを要求しました」とでも言うと思ってるのだろうか?
それとも、「この小沢という男、政治と金の問題の説明責任も果たして無いのに、まだ重要ポストを狙ってますよ。さらには首相にまでなろうとしてるなんて、ふてえ野郎だ。」という思いを表現したいのだろうか?
そして、懲りずに続ける。

委員1「それならなぜあんなに迷走したんですか?」
小沢「私どもは迷走してません。」

鳩山さんの普天間問題も、「迷走してる」と報じる事で、火に油を注いだのはマスメディアだ。そしたら、

委員1
「じゃあもうひとつ確認しておかなければいけないことがある。」ときた。
「小沢さんが代表に選ばれても、総理は別の人がなるということを言う人がい 
 るが、それは絶対ないと言いきれるか?」

小沢、あきれ顔で曰く
「議院内閣制では、最大与党の党首が、内閣総理大臣を務めるというのは当たり前のことでして、自民党時代も総総分離なんて話もありましたけど、もってのほかだとおもっています。だから私も思い悩んで、代表選については最終決断した」


『総理は別人に』の情報源、一体誰だよ!
と、私が画面に突っ込む間もなく、質問者は小沢手強しと思ったのか、
次は菅に質問を向ける。

委員1
「(菅さんの言った)古い政治はいけないというのは、古い政治というのは小沢さんの事で、それが出てくるのはいけないと言う意味なんでしょ?」

どうしても、小沢が表舞台に出てくるのはいけないという言質を取りたいらしい。

菅直人曰く
「お金の事。数の力をあまりにも重視する事が古い政治と言った。」
委員1
「それは、小沢さんに体現されてるんですか?」
菅直人
「小沢さんの政治のあり方というのは、どちらかといえば、資金的な強さ、仲間の数の多さ、そういうお金と数の原理が色濃くあるのは私だけが感じているのではないのではないでしょうか」

菅直人は、委員にうまく利用されてしまった。
確かに、敵対する小沢のマイナスイメージは強調できるかもしれないが、
記者から誘導尋問のごとくに小沢批判を吐露させられたという事実は、
菅直人が、他の政治の局面でも、このように発言を誘導されている姿を容易に想像させ、財務省に取り込まれているという噂を補完する形になってしまったのではないか。
答えながら、菅直人の顔に、やや躊躇の表情が垣間見えたのもまずかった。

気を良くした委員1はさらに小沢に
委員1
「国民が非常に関心があるのが政治と金の問題。
世論調査をやると、小沢さんが十分に説明して無いという人が8、9割いる。昨日の会見でも十分説明したと言うけど、国民は思ってない。ということは、これマスコミが悪いんですか?それとも国民が悪いんですか?どっちが悪いんですか?そこは謙虚に受け止めなければいけないと思うんですが」

むかつく言い方をするおっさんだ。
マスコミが悪いんだろ。それを「国民が悪いんですか?」なんてあんたと一緒にしないで欲しい。すべて世論に責任をかぶせて、自分たちは顔の見えないのっぺらぼうになるマスメディアの無責任があらわになった発言だ。発言した委員自身がそのへんに気付いていない事自体が痛い。

小沢「僕もそう思っています。どっちが悪いなんて思っていません。
   そりゃあ謙虚に受け止めております。」
委員1「ええ、ええ」
小沢「ただ調査っていってもいろいろな調査がございまして、
   私のことについて支持をしてくれている調査もたいへん多くありますの
   で。今、新聞テレビの調査だけではありません。今いろいろな、コンピ
   ューター、ネットの時代ですから、そういうものを通じた調査もありま
   すし、いろんな調査の結果を、それを国民の声として、謙虚に受け止め
   たいと思っております」

委員1
「もっとも影響力のある人は、ノーブレスオブリージュといいますけども、高いポストにある人はだれよりも、説明する責任があると思うんですよね。で、その説明を果たしてないと思う人が多くいるっていうのは、謙虚に受け止めねばならないのではないかと思うのですが」

小沢
「ですから繰り返しますが、謙虚に受け止めております。それで、メディアの前でも、機会あるたびに何度も何度も説明しております。」「それともう一つは、同じような政治と金の問題でいろいろメディアで報道された方々あります、最近もあります。しかし、私はすべて、法律上公開する必要のないものまで公開してきた。全て公開したのはなぜか私ひとりです。クリーンと言うなら、全員公開すべきと思っているし、」

そして、「各論に移ります」といって、質問者が変わった。そしたら・・

委員2
「政治と金の問題からいかざるを得ません。小沢さんご覚悟ください」と来たwww。

委員2
「検察審査会で2度目の議決が出て、強制起訴になったらどうする?
憲法では起訴には総理の同意が必要だが、小沢さんが総理になった場合、同意か不同意か?」

小沢
「まだ代表選始まったばかりで、勝つかも総理になるかも分からない中で答え用が無いが、実質的な不正犯罪はなかたという結論を得てるので、審査会の皆さんもそこを理解していただけると思っています」

さも大変なことを言うような口調で
委員2
「なぜこの問題を聞くかと言うと、かなり現実にありえることで、日本の政治に撮っては停滞を招きかねない話。なので、事前に明確なご意志を確認したい。たとえば、鳩山さんなら、かつて国会で、そういうことになれば逃げませんと言っていた。それから、海江田さんも、事前に同意すると言った方がいいと言ってた。そこで、あえて、我々の一番聞きたいことについて、もうちょっと小沢さんがはっきり路線を示してくれる事を望みます」

小沢「鳩山さんの言葉を援用してお話になりました。私も逃げません。」


委員3にバトンタッチしても「政治とカネ」はつづく。

委員3
「政治と金の問題でありますが、」で秘書三人が虚偽記載で起訴されている話に持って行く。

小沢
「虚偽記載が犯罪を隠蔽するものでない事は捜査の結果分かっているわけでございます。報告の形式手続きに間違いがあったのではないかという意味で責任を問われている。私もその事自体について、自分自信の責任を感じているが、
強制捜査を1年あまりやって、実質的犯罪の事実はなかったということで2度も不起訴。あとは報告書の事実関係、認識の問題と思っている。私はそういう意味で事実上一点もやましいことはない。秘書が嫌疑をかけられて、そういうことになったことは、私の責任を否定するつもりは無い・・・」

委員3
「過去、中曽根、竹下総理なども証人喚問受けてきたが、鳩山さん、小沢さんの件について、証人喚問、政治倫理審査会での釈明は行われてないが、どうかんがえる?」

小沢
「証人喚問や、政倫審で申し述べる事になんら躊躇は無い。国会にも政倫審にも強制捜査権があるわけじゃない。政倫審も疑惑をかけられたとき弁明する場として、私が議院運営委員長の時に手がけたものだ。だからその趣旨は十分知っているつもり。証人喚問や政治倫理審査会以上の、強制捜査を全部受けて、何の不正もないわけだから、そのことで国民の皆さんにご理解いただきたい」

委員3
「国会との関係について、菅さん、小沢さんや鳩山さんのような疑惑が出たとき、国会で説明すべきだと思うか?」

菅直人
「幹事長を辞するという形でけじめを付けられた、あらためて代表選に立候補されたので、国民により理解される形で説明されるべき。国会での手続きは国会で決めるが、国民の常識が国会でも受け入れられなければならないのだろうと思います。」

政治と金の問題まだ、続きます

委員2
「検察の公正な捜査と言っておられるが、どうしても口ぶりを聞くと、なんでオレだけがこんなにやられるんだ、みんなもっと公平にやってくれというようなニュアンスに聞きとれなくもない。」「そんで過去を振り返ると、田中さんにしても金丸さんにしても、小沢さんの計脈につながる、一番数を集めてお金も使うところが、捜査の対象になってると。そのことについて、何か宿命論のようなものを感じておられるのか?そこをお聞きしたいのと、そして、このことがあると必ず、法務省に圧力をかける、法務大臣を自派でとるとか、過去にありましたよね。それで、今法務省関係者も、小沢さんの逆襲が始まるんじゃないかと、懸念する声も聞かなくもないです。そのへんについて・・・」


小沢
「田中先生、金丸先生は政治の指導者として尊敬している。しかし、それぞれの人間ですから、違いもある。そのまま継承する部分とそうでない部分が当然あるわけで、継承すべきでない点は反面教師として、政治資金の問題だけではなく、政治思想、政治哲学の問題ですが、そういうことは自分自身のものとして貫いている。」

委員2
「これまでは集め方が問われてましたね。政治っていうのはお金がかかるっていうのが実態なんですよね。それについてもっと、こういうことにかかるんだと、具体的事例は別にして、そのへんをもっと説明責任として訴えられたらどうですか?そのへんが全く見えてこないんですが」

小沢
「全部、報告書見れば書いてある事なんですが。だれでも政治資金報告書は閲覧できますから。どうぞご覧になってください。私は何も隠し立てしておりません。」
「法務大臣がどうとかいう話があったけれど、そんなことは全く考えておりませんし、それは公正に行われたものと思っております」

<代表質問「政治とカネ問題」ここまで>

ここまでが、「政治とカネ」に関して、公開討論会で語られた部分だ。
省略している部分もあるし、言葉を略したり言い換えたりしている部分もあるが、かなりな部分を押さえている。

ところで、「政治とカネ」に言及した委員自身が、問題の本質を語らず、小沢を糾弾することにのみ集中したため、討論はなんだか不毛なママ終わってしまった。

問題は、編集委員が「政治とカネ」の問題の本質を理解しておらず、理解したとしてもそれを国民にまで伝える言葉を持たないために、全てがただのイメージとしてしか世の中に流布されていない事だ。全てがあの、4億円の記載の問題と、それにおける検察と小沢一郎の因縁の対決の話に集約されてしまい、「政治とカネ」の本質的な問題が語られない。
正直言って私も、これまでそういう見方をしていたと言わざるを得ない。
そして、マスコミとは逆の検察批判の方に組していた。

しかし、昨日、例のビデオニュースで、ジャーナリストの高野孟氏が語った「政治とカネの問題の本質」を聞くに至って、小沢一郎が求めたポストは何かを問う事もある意味、意味のある事と思えてきた。
ただ、討論会での編集委員の質問の仕方は論外である。
この質問をした編集委員は、高野孟が語っていたような形で、「政治とカネ」の問題を捉えているかどうかは疑問だ。そう考えていたとしても、それを新聞の読者や視聴者に伝える事ができていないのだから考えていないも同じだ。

というわけで、
なぜ、私が上記のように考えるに至ったかは次回に続けます。
これは、間をあけないで今日中には書いてアップしたいと思います。

公開討論会の模様は民主党のサイトで見ることができます。
日本記者クラブ主催公開討論会 第一部

日本記者クラブ主催公開討論会 第二部(こちらが編集委員による代表質問です)

やっぱり今日も代表選 その1 ~暑さでイカレテました。心入れ直します~

2010-09-03 00:36:05 | 国内情勢


このブログ、いろんなことを書こうと思うのに、民主党代表選が始まってから、この話題しか書いてない。
でも、やはり今これだと思うんだよね。
もう日刊ゲンダイ(上の写真)なんて暴走しまくりだw。
今日の見出しは「小沢が圧倒」。新連載は「私は小沢一郎を支持する」。「怪しい大メディア世論調査」に「ますます無能の印象の菅」だ。
ぶっとばしてんなあ~。なんかホレボレした。

そんで、我が身を振り返り、ちょっと反省した。

私なんて、「政局で語るな、政策論に注目」と書いたまでは良かったが、その後、対立が深まりそうと見るや、民主党分裂・政界再編を恐れ、「代表選やめれば」と言ってみたりして腹が据わってないのがバレバレである。
考えてみれば、反小沢と言われる人たちの多くは分裂するほど原理原則に拘る人たちでも、度胸がある人たちでもないというのは、常々私も思っていたではないか。ましてや政権党にいるのである。喜んで下野するわけがないわな。
マスメディアってなぜか政界再編を望んでるから(私が働いてたとこでは多くの人がどうせ政界再編でしょ、と政権交代前から言っていた)、メディアがそれを必要以上に煽って、既成事実になってしまうんじゃないかと、私も一瞬狼狽えてしまったのですねえ。お恥ずかしい。

それにこのところの私の書いたものを見ると、なんだか良識ぶってないか??
アラフォー、資格無し、貯金無し、住宅ローン有りで、上司に「おまえバカか」と言われながら、世界一つぶしの利かないテレビディレクターという仕事を辞め、今だ定職につかず、「ジャンルの垣根無く伝えることが私の仕事」とか、たわけたことを言っている非常識人の私が、そんないい人ぶっても説得力ないんである。
それに、わたしは中立公正を旨とするジャーナリストじゃないし(とはいえ事実関係は確認しますけどね)、思った事を言いたいからテレビのニュースも辞めたんだし。

というわけで撤回。

本能に従って、世界の片隅で「菅!小沢!戦え!」と叫びたいと思う。

戦わなきゃ、メディアも報じやしないんだからな。
「代表選やめれば」って書いたブログ記事の中で、「代表選はやめても、政策を説明する場を作れ」なんて書いたけど、そんなキレイゴト、そっちの方が断然難しいということになんで気付かなかったんだろ。マスコミがそんなの報じる訳無いじゃんね。ああ、暑さで頭が腐ってたに違いない。


<2日の、日本記者クラブ代表選公開討論会>

というわけで、強烈な一騎打ちになったことで、思った通り、メディアは代表選を大きく報じている。
今日は、昨日の出馬表明会見に続き、日本記者クラブの主催で公開討論会が行われた。NHKでは13時から生中継。

これが思いのほか面白かった。
そんで、私が面白いと思ったポイントは当然の事ながら、夜のニュースでは伺い知ることができなかった。

というわけで、会見の内容は「やっぱり今日も代表選 その2」に続けます。
がんばって、朝刊読まれる前にはアップしたいですが・・・。


民主党代表選出馬共同会見 実況まとめ

2010-09-01 18:37:57 | 国内情勢
16時から行われた民主党代表選共同会見。
放送を見ながら、ツイッターで内容を実況していましたが、ところどころ漢字が間違ってたり、発言者の名前が抜けてたり、またツイッターは時間軸が戻って行って読みにくいので、コピペして順番を逆に並べ替えてこのブログの方にアップしました。
聞きながらリアルタイムで書いたので、省略、要約しながら書いています。
多分アーカイブが出ると思うので、細かい点はそちらで確認してください。
代表選終了後、洗濯物干したりしてたので、速報とは言えませんが、NHKの7時のニュースよりは先にアップしようと思い、とりあえず、会見を実況した分をアップしときます。

<ここから代表会見実況>

<進行説明>
まず幹事社から共通質問の後、自由質問。
一方の候補者に偏った質問は遠慮して欲しい。答弁も各候補者1分程度。
一社一問。

<代表選共同会見開始>

<小沢一郎>
今回の代表選は野党の代表選と違い、国政をあずかる責任者ということになる。私としても自分自身、そのような重要な職責に耐えうるかいろいろ熟慮したが、多くの仲間、全国のみなさまの激励によりあえて立候補する決意をした。

理由は、今日の日本社会。戦後民主主義が理解されないままに来た。現在の危機的な状況の中で、日本は就職できない若者、自殺、親子殺しなど、日本社会の崩壊という強い認識のもと、それを立て直し、特に経済を立て直すには、政治主導を実現せねばならない。去年の選挙でそれを約束し、政権をゆだねられたのだと思う。
ここの政策実現も重要だが、その前提として、官僚任せでない、政治主導国民主導の政治が必要。変えて行く事が、我らの理想であり主張であった。菅総理のもと頑張っておられるとは思うが、来年度予算をみると、財源がないということで一律一割減。我々の主張は、やるべき政策のために予算を作って行く事。
もっと政治家が、自らの責任のもと予算を決定できる仕組みを作らねばと思い、立候補の決意をした。よろしく。

<菅直人>
厳しい経済社会情勢の中の代表選で、みなさんから政権運営しっかりやれとの言葉をいただいているが、私は完璧を期してやりたい。今朝も防災訓練をやってきた、このあともスペインのサパテロ首相と会談。財政難について会談する。理解いただきたい。

菅政権はじまって3ヶ月。これからが本格的に臨む時期。全国を廻り、雇用が厳しいという声を聞く。まずやるべきことは「1に雇用2に雇用3に雇用」。働く事は人間の尊厳の基本。犯罪者でも仕事がある人の再犯率は低い。

雇用を生み出せば、介護や保育など社会保障も充実。(具体例省略ーリチウム電池の会社の例や介護の会社の例をあげる)。
単身高齢者が安心できる介護の方向に進みたい。それをやるために立候補。そして、クリーンな政治をやりたい。私の立候補はロッキード事件のとき。今回の選挙は、総理大臣をえらぶものだ。

国民の皆さんも、民主党の党員サポーターに意見を伝えてほしい、国民の声で代表を選びたい。


<幹事社代表質問>
質問1
時事通信>>
 脱小沢路線が注目と言われてるが?それについてと、
 今回の争点? 

回答<小沢一郎>
そのような(脱小沢か否かというような)とらえ方は間違い。マスコミにもそういうレベルでなく政策的観点でとらえて欲しい。争点については、去年の総選挙で国民に約束した事を着実に実現する事が大事。
その約束の原点は、官僚に任せただけではダメ、政治主導国民主導の政治をつくること。現状をみると、政治家が自分の責任で政策の優先順位を決め実行して行く事が、国民の目から見ると、去年の主張と違うんじゃないかと国民は思ってるんじゃないかと。なので私は政治主導を実現する政府をつくるのが大事

回答<菅直人>
次の総理にどちがふさわしいかと国民が思うかが重要。私もマニフェストの実現に努力してきた。マニフェストには2つの側面がある。子ども手当などをやるという側面と財源と言う側面。(小沢氏が幹事長としてマニフェストをまとめた)当時、財源は大丈夫か?と、私は尋ねたが、(小沢さんたちは)大丈夫だといってた。
しかし、すべての財源を確保するに至っていない。それで私はガソリン税などの処置をした。(中略)政治主導をこれから本格化する段階に入っている。(略)財務省こそ、野放図な財政を放置してきた張本人。そうした財務省のやり方を改めるのが私の仕事。


質問2
毎日新聞>>
マニフェストについて&消費税を上げるべきか?何の為にいつ頃? 

回答<菅直人>
マニフェストは誠実に実行する。4年かけて。単年度2年目でできないことは説明してご理解を。消費税は、社会保障のあり方とその財源を一体で議論する必要。党や税調での議論をお願いしている。
負担は大きく安心社会、負担は小さく自己責任どっちかだが、前者が多くの国民の考えだと思うし、私も前者。そうした議論の中では消費税の議論も必要、

回答<小沢一郎>
私たちはずっと、政治主導を実現する上で、官僚まかせだった予算配分も政治家が判断し、消費税論議の前に徹底的に無駄を省く。それをやることで我々の主張する政策にあてると国民に約束したはず。政権交代後まだ1年なので、何でもできる訳じゃないと思うが、優先順位をつけ無駄はぶきはまだまだ行われていない。地域主権と平行した補助金の一括交付金もまだできてない。これの実現で雇用の増大や予算に無駄も省けると思う。かつての首長アンケートで、自由に使える金があれば、これまでの補助金の7割でいいということだった。5割でいいという声もあった。霞ヶ関で配分が決められるのを

変えないと、行政の効率化はできない。それをやった上で、財源が足りないとなった場合に、消費税負担を考えてもらう。任期中は無駄を省くことに全力を上げると鳩山氏も言ってた。私もそれに全力を上げる。それが国民との約束だったはず。


質問3
TBS>>
党の分裂を招きかねないという声もあるが、代表戦後への決意は?
回答<小沢一郎>
選挙をすれば党が分裂するという事はありえない。メディアでよくそう報じられるが、そんなことを考えてる民主党員はいない。私と菅総理も結果はどうあれ、力を合わせた頑張ろうということになった。

回答<菅直人>
この点は小沢さんに同感。わたしも小さな党から初めて、民由合併を経てやってきた。わたしも結果の如何に関わらず協力してやって行く。



自由質問1
<テレビ朝日>
 財源について? 小沢氏については政見で述べた207兆円の組み替えにつ 
 いて?

回答<菅直人>
一括交付金の話があったが、民主党の方針だが、おもに出先機関の廃止ということがある。これまで日本財政は、道路にしろ河川にしろ国と地方の二重行政だった。そこに無駄があった。そこを抜本的に変える。第3次事業仕分けで進める。
そこでどのくらいできるかが、まさに政治主導で問われる事。 

回答<小沢>
207兆の組み替え。一番大きなのは、国の方針に合ったものでないと交付金がもらえないというものだが、(具体例を説明:消雪したいだけなのにスキー場作れと言う。これで町に借金ができた。首長は半額でできると言っていた)
霞ヶ関でメニュー化してそれに従わないと何もできないという仕組みを変えないと何も変わらない。役所だってこれまでそうやってきたからすぐには無理だろうけど、最終的には地方に自主財源として交付したい。
国の資産も600兆円あるというがうち200兆円は証券化できるのではないかと言われてる
いろんな知恵と無駄はぶきで財源はできると思う。


自由質問2 
<朝日新聞>
普天間問題 この1年の普天間問題についてと辺野古移設を白紙にする気ある? 

回答<小沢>
過去の事をどうこういってもしょうがない。私は、沖縄も米政府も両者とも納得できる案が必ずできると確信している。そのためには、今後沖縄、アメリカと話しをしなきゃいかんのでここで自分の考えを話す事はできないが、解決策は見つかると思う。沖縄は納得してない。納得する案はできると思う。  

回答<菅直人>
普天間はこれまでの最大のテーマだったともいえる。苦労の末、日米合意となった。小沢さんも幹事長だった。私も沖縄と米国両方が納得することは当然だと思う。しかし、鳩山さんも苦渋の選択をした。わたしもそれをひきついだ。日米間の不信感などを考えた時に、鳩山さんが日米合意をし、その責任をとって辞任するということだったので、鳩山さんの苦渋の選択を踏まえねばと思った。国際関係にも支障をきたすと思った。(略) わたしなりに努力をしている。
沖縄の皆さんの厳しい見方は分かっているが、もういちど白紙に戻してやるとなるとさらに混乱するのではないか。今後APECもあるが、日米同盟の進化も考えると、白紙に戻してやるというのはどうかとおもう。それが国益にかなうこと。

カットインして<小沢>
私は白紙に戻すとは言ってない。さらに幹事長のとき政府の政策決定には関与していない。


自由質問3
<共同通信> 
政治と金について?

回答<菅直人>
小沢さんが幹事長をやめたことが一定のけじめであると思う。そういう中で今回の代表選になったわけだが、総理大臣になられたいということであれば、しっかりした説明が必要だと思う。同時にクリーンなオープンな民主党といったのは我々はそうやってきた。
党運営をオープンにクリーンに、さらに政務調査会廃止には反対し、先日復活したが、これで党政はオープンになってきてる。

回答<小沢>
2点ある。政治資金はすべてオープンにする事が大事とずっと言ってきた。私の問題が発生した時公開義務がないものも公開したはず。なら全員が公開すべきと思っている。昨年来からの問題でも、説明責任とよく言われるが、私以外のいろんな方の政治資金の問題が報じられているのに、強制捜査されたのは私の事務所と秘書だけ。しかしその結果実質的に不正行為は無いということだった。検察の捜査に寄って不正は無いという事が明らかになった。私だけが捜査対象になったが、かえってその事がよかったと思っている。国会で説明というが、国会は強制捜査権をもってるわけでない。

強制捜査権をもつ検察に1年半捜査されたが何にもなかったのでよかったなあと思っている。政治資金をオープンに公開するというのが私の年来の主張


自由質問4 
<読売>
参院選の総括とねじれをどう克服する?

回答<小沢>
選挙は国民の意思表示の唯一最大の場。選挙の結果は大変重大に受け止めるべき。3年前の参院選の過半数が大きく議席を失ったのは、大きな問題としてトップから我々一兵卒まで重く受け止めるべき。
いわゆるみなさんがおっしゃる政界再編的なもので乗り切って行こうと思ってはいない。国民のための政策実行なら野党も賛成せざるを得ないはず。

回答<菅直人>
参院選は私の責任もあり、反省してきた。ねじれは、ある意味天の配剤。財政赤字、少子化高齢化、を一つの党だけで超えて行けない状況。ねじれはそうした与野党合意が必要、合意で乗り越えられる。かつても民自公での金融再生法があった。あれが日本初の金融恐慌を救った。
今の厳しい状況がチャンスだと思ってやっていきたい。


<締めくくりに一言>

<菅直人>
国民の皆さんにもこの代表選に参加して欲しい。私と小沢さんは出自がいろいろちがうが、民由合併で今の政権交代がある。しかし、今後の日本を作る上で、どっちの考えがつぎの総理にふさわしいかを、小沢さんにもどういう総理になられるつもりかを国民に示してほしい。

私には小沢さんが予算委員会にずっと座ってる姿が想像しにくい。小沢さんにはそうした姿を示してもらって、それを国民にどっちがふさわしいかみてもらいたい。

<小沢一郎>
民主党のリーダーを選ぶという事は総理を選ぶという事。そういう意味で、党員、国民にしっかり判断してもらうという事には異論は無い。私も閣僚経験があり、長時間の委員会にも出てきた。特別なことではない。自分自身の持ち味で誠実に淡々と役職をこなして行くことができるのが総理の資質と思う

国民の命と暮らしを守る事が一番。国民の生活が一番と言うスローガンを掲げて政権を担っている。私はそれを忘れずに政策を着実に実行して行きたい。外交に置いても、立派な日本国と認識してもらえる外交をやっていきたい。

代表選会見終わった~。

参考までに、菅、小沢両氏の政見を添付しときます。
民主党代表選立候補者の政見と略歴(民主党サイト)

小沢一郎代表選出馬関連のツイッターつぶやき

2010-09-01 07:52:32 | 国内情勢
運悪く、夕べからツイッターとgooの連繋仕様が変更されたらしく、その設定をしていなかったので昨日のつぶやきがブログに反映されていませんでした。民主党代表選の小沢、菅会見については、つぶやきまとめを見てねと書いたのに、申し訳ありません。そこで、手動で昨日のツイッターの中から代表選関連のつぶやきまとめました。

<ここからつぶやきです>
@tjimbo
小沢『決意表明」会見が急遽ぶらさがりに変更に。会見室は大混乱。

小沢会見、なぜぶら下がりに変更されたの???
約13時間前 webから

代表選やめれば?という私の考えは間違ってたかも。対決「回避」という言葉がメディアで連発されてる。「回避」という言葉はマイナスイメージだよな。逃げてる感じに見える。分裂しないで政策を訴えろ!と言いたかっただけなのだが、状況は単純じゃない。どっちにしろ政策を国民に訴える事を忘れるな!
約13時間前 webから

菅、小沢会談。25分で長引いてるって表現はどうよ。菅さんは代表選立候補を正式に表明予定18時から。
約13時間前 webから

@livedoorblog 今まだ小沢会見は始まってないよ。どうなるのか?
約13時間前 webから livedoorblog宛

@livedoorblog 小沢会見始まった
約13時間前 webから

小沢一郎会見>話し合いは密室批判を受けかねないのでやりたくないとの話があったが、挙党一致の全員野球のためには民由合併以来がんばってきて、政権も付託された中での今日なので、原点に立ち返り、話し合いをしようということになったというのが、鳩山輿石の趣旨。
約13時間前 webから

小沢一郎会見>今日も鳩山輿石から菅に話し合いをして挙党一致にという話をしたが、そうすべきでないというお考え。そういう中で、菅さんから小沢と二人で話がしたいという話があった、それに従って、先ほど来今まで話をしてまいった。合併以来の事やら、総理としての激務についての話やら・・
約13時間前 webから

小沢一郎会見>サミットなど、大変でしょうと言う話をしたが、その中で、菅総理から今後も協力して欲しいということでした。もちろん協力しないという事は菅内閣成立以来言ったことないし、今後も、協力をしていかなくてはならないという気持ちは変わりないと申し上げた。
約13時間前 webから

小沢会見>>今回の代表選は任期満了に伴う代表選なので、今後ともいかなる場合でも力を合わせてがんばりましょうということで話し合いを終えてきた。いずれ明日、会見があるということなので、その時に自分の主張、政策を申し上げるつもりだし、時間も取ってあるようなので、今日は今までの経過と・・
約13時間前 webから

小沢会見>>自分で熟慮した結果でありますけれども、大勢の皆さんにご推挙され、代表選に出る事を決意した。
約13時間前 webから

小沢一郎、代表選出馬を正式表明!!まどろっこしいけど、すぐに速報打たせず話を聞かせる作戦の会見だったな。
約13時間前 webから


菅直人会見>>これからも協力し合ってやって行こうと申し上げたら小沢前幹事長も、どういうことになろうと協力しよう、選挙は選挙として戦って、しかし終わった後は協力してやって行こうという事で話を終われた。心配をおかけしたが、代表選を前に小沢さんと話ができて、協力を確認できよかった
約13時間前 webから

菅直人会見>>日本を本当の改革に向けて本格始動させる。代表選の間も総理の仕事は優先してがんばりたい
約13時間前 webから

菅直人会見>>Q代表選回避とも言われたが?A私は続けたいと前から言ってきた。小沢さんからは人事の事とかは何も無かった。小沢さんと話すのは代表選以来で、私としてはすっきりした。人事については他の方からの話はあったが、小沢さんから直接はなかった。選挙が終われば協力する。握手もした。
約13時間前 webから


菅、小沢会見を見て思う>>本当に、代表選は代表選で、どっちが代表になろうとその後協力挙党一致できるのなら、代表選やった方が断然いいよ。民主党の政策や主張をこの際しっかり国民に聞いてもらえる。がんばれ!マスメディアは、代表戦後の党内分裂煽っても、国民にとっても利益無し。
約12時間前 webから

民主党代表選>>考えてみれば、こんなに政策に注目が集まる可能性のある与党代表選挙は初めてではないのか。本気でやれば、国民にとっても相当意味のあるものになるはず。普天間は消費税は、さらに地方分権、子ども手当、農家戸別所得補償の本当の意味、新しい公共などなど注目です!!
約12時間前 webから


菅直人会見「日本の行政のあり方を根本から変えて行くのが私の使命」←本当だな!嘘じゃないな!
約12時間前 webから

本当に政策を理解してる議員にメディアに出てきてもらいたいです。RT @mnorimnori 選挙後の挙党体制の前提条件としては、争いを政策論争に徹して、ネガティブキャンペーンに走らないこと。菅総理、小沢氏にはお互いリーダーとして、テレビでネガキャンに夢中な議員を黙らせるべき。
約12時間前 webから

もちろん、小沢さんに幹事長ポストが来なかったから立候補に踏み切ったのだとしたら、選挙後の挙党態勢への疑問も残る。しかし、ここはとりあえず、菅直人、小沢一郎両者の訴える政策、今後の日本をどうするつもりかをしっかり聞いてみようではないですか。それへの世論の反応次第で挙党一致も成るかも
約12時間前 webから

民主党代表選報道、政局報道、票読み報道は意味無し。今回は両者の政策をきっちり伝える事こそ国民の利益。報道機関はそれを肝に命じて報道すべし。戦う候補もそれを肝に命じて政策を訴えるべし。
約12時間前 webから


<ここからは、TBSラジオ dig954のustreamを見ながらのつぶやき>

報ステで後藤さんが、小沢流のあっと驚く政策が飛び出すかもと言っている。例えば新進党時代の18兆円減税みたいな。 (#dig954 live at http://ustre.am/caZP )
about 8 hours ago Ustream.TVから

報ステ後藤さん。小沢さんは日本改造計画の時は消費税8%自己責任という考えだったが、今は変わった。それはなぜかも説明して欲しい。って、それ日本の状況が変わったからじゃないの? (#dig954 live at http://ustre.am/caZP )
about 8 hours ago Ustream.TVから

なぜ、こんな真っ当な山口さんの話が、一般的にひろまらないんだろうなあ。 (#dig954 live at http://ustre.am/caZP )
about 8 hours ago Ustream.TVから

竹内さんも、そっか~とか言ってるだけじゃなくて、そっかーと思うなら、それをテレビのほうのスタッフに伝えてくださいよー。 (#dig954 live at http://ustre.am/caZP )
about 8 hours ago Ustream.TVから
メディアの現場にいて、それを感じてない事自体がおかしいよ。竹内さんの発言は恥ずかしいよ。 (#dig954 live at http://ustre.am/caZP )
about 8 hours ago Ustream.TVから

山口さんよかった。竹内さんほんとテレビのスタッフにも伝えてよね。 (#dig954 live at http://ustre.am/caZP )
about 7 hours ago Ustream.TVから

<つぶやきここまで>
一日の最後に、神保哲生がパーソナリティを務めるTBSラジオdig954をustreamで見たが、ゲストの週刊朝日編集長山口一臣氏の話には背筋が伸びました。腹くくって仕事してる人というのはこういう感じか。
ジャーナリストとして正しく伝える事に厳しくて、私も自分の書いてるものが恥ずかしくなった。もちろん私はジャーナリストではないが、意見を書いている以上、曇りの無い視点で書かねばならない。

山口氏が言ってた事の肝。私の解釈で書いているので、言葉は微妙に違いますが。

小沢一郎は「政治と金」の問題を説明せよというが、その「政治と金」って具体的に何を指しているか分かっている人はほとんどいない。政治における汚い金の問題と言うと、「収賄」「利益供与」「買収」・・といろいろあるが、今回の小沢一郎のはどれに当るのか??民主党の議員でさえ答えられない。みーんなイメージだけで騒いでいる。だって、そういう疑いはないのだ。実際検察は証拠をあげられていない。起訴したって、裁判すれば99、9%小沢一郎が勝つ。起訴する事=有罪ということではないということを肝に命じるべきだ。かつて週刊金曜日でも書かれたような、20年前の利益供与的動きはあったと思う。しかし、その後、現在のことはわからない。イメージだけが一人歩きして、小沢一郎に煙幕をかけている。小沢は、これまでずっとこうした煙幕のベールに本当の姿が隠されてきた。古い自民党の体質を引きずっているとか、金の問題があるはずといったイメージや報道が煙幕となって(つつまり、我々国民の先入観となって)本当の姿がわからない。彼がどんな政策を考え、どんな日本を目指しているのかがわからない。へんなヴェールがかかっていて彼が本当に理念を持った政治家か、それともやはり理念の無い政治家か判断することができない。だから、それをとっぱらって、ちゃんと本質を見たいのだ。

と、まあ、山口氏はこんな事を語った。
溜飲が下がった。私はここまでフラットになれていなかった。やはりこの閉塞感に耐えかねて、小沢一郎の豪腕というイメージに引きずられ、小沢氏の理念の検証もなく、小沢復活を待望していたのかもしれない。
確かにそうだ。私が知りたかったのは、小沢一郎の真の姿である。まだ私は「今の」小沢一郎をよく知らない。

今日は、このあと代表選出馬会見だ。そこで政策も語ると言っている小沢一郎。
国民のためにも、マスメディアは「煙幕」報道しないで欲しいものです。