赤留山の日の出

日頃思った事、感じた事を書いてます。

私の父

2006-12-25 00:17:53 | Weblog
私の父は明治42年生まれで、今生きていれば97歳です。
母とは同い年でした。
20歳の時にお寺にいる母のところへ、婿として入ってきました。
その後8人の子を儲けました。
貧乏なお寺で、母が少しばかりの田畑を耕して暮らしていました。

父の職業は大工でした。
頭も、腕も、運動も、字も達筆でした。
ただ非常に短気な性格でしたので、私達はいつもピリピリして
いました。
ご飯茶碗が飛んで来るのはしょっちゅうでした。

後になってから母が私にこんな話をしてくれました。
「おまえが赤ん坊の時に(2月に生まれました)余りにも泣き止まない
ので、うるさいからと言っていきなり抱いて家の外の
雪の中に放り投げたんだよ!」
「まったく、いくら雪の中では怪我しないからと言ったってー。」
その時姉が、急いで私を助け出したそうです。
その話を聞いて私は、ひどい父親だったんだなーと思いました。

父は、50歳の時に胃癌で亡くなりました。

そんな父を少し理解できるようになったのは、私が結婚して数年たって
からでした。

コメント
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