私立校・中高一貫校生専門アルファ
私立校・中高一貫校生専門アルファのブログ。講習のお知らせや日頃の勉強について、基本的に毎日書いています。






私立校・中高一貫校に関して、多くの方が、
普通の学校よりもレベル(質)の高い、難しい
授業を、テストを行っていると思われていると
思います。


国公立、有名私大への合格多数となっている、
一部の学校や、それらを目指す特待クラスを除けば、
レベル(質)よりもまずスピードが、そして量が
普通の学校よりも異なることが多いです。


スピードとは、授業の進度もそうですが、一問一問の
問題を解くスピードが問われることになっています。


それは量にもつながる話ですが、まずはその
スピードについて説明したいと思います。


唐突ですが、自分自身、あるいはお子さんの勉強を
見ていて、一つの問題を5分、10分と時間をかけて
勉強しているようであれば、まず私立校・中高一貫校に
向かないと言えます。


おそらく、学年が上がれば上がるほど、点数、成績は
低下していき、果ては落ちこぼれていくことに
なるでしょう。


一つの問題を時間をかけてゆっくり解く姿勢は、
未知に対する勉強においてはおそらく正解でしょう。


しかし、学校の勉強は基本的に未知の問題ではなく、
『既存』に用意された問題、あるいは、
すでに学校で習っている問題を解くことが求められます。


受験テストなどで、過去何十年さかのぼって、
全く見たことのない、新しい概念の難問を出すことが
あるかもしれませんが、受験であれば、
そんな難問を解こうとして、時間をかけるより、
解ける問題を正確に、確実に点数を取る姿勢が
望まれることでしょう。


学校の勉強においても同じことが言えますが、
何よりも私立校・中高一貫校でのスピード、
問題を解くスピードの問題は、授業についていけるかどうか、
宿題を終わらせられるかどうか、そして、テストで、
『時間内に正答し、基準の点数を満たせるかどうか』に
関わってきます。


まず、授業についていけるかどうかですが、
授業中、先生が板書する、いえ、もう最近は、
ICTの活用で画面表示し、さらさらと例題の
『解き方』を解説していることでしょう。


そのスピードは最初の基本的なことなら、
じっくり丁寧に行われることでしょうが、
徐々に、『過去の教えたことは当たり前』のこととして、
式の途中を省略したり、単語の意味を詳細には
説明しなかったりして、どんどん突き進むことになります。


すると、当然ですが、『類似問題』を一問一問、
丁寧にゆっくりじっくり、教える、解説するなどは
行われなくなります。


それは『宿題・課題』でやってもらうというのが、
今のスタンダードです。


そうして、授業の進度を速めることで、結果、
レベル(質)の高い授業となっていくのですが、
ここで、問題になってくるのが、その『類似問題』を、
じっくり丁寧に、時間をかけてやってという勉強法で、
一問5分も10分もかけていると、当然ですが、
『圧倒的に』時間が足りなくなります。


そして『時間が足りなければ』、解く問題数も減り、
『演習』が足りなくなります。


一問5分かけて解いている方を横目に、
出来る方、出来なくとも要領の良い方は、
一問1分なら5倍、一問30秒なら10倍の
ペースで演習し、『量』をこなせるようになります。


そして、ここで、『量』が関わってきます。


私立校・中高一貫校では、当然、
このスピードについてこれるように、
このスピードを身につけれるように、
『大量』の問題=宿題を用意してきます。


宿題がない教科・先生の場合、学校から支給されている、
参考書や問題集を、『自ら』行うことを、当然とし、
テストで問題を作ってきます。


さらに、このテストも、スピードに合わせて、
問題数が多くなっています。


ですから、スピードが身についていない方が、
『時間が無くて』宿題が終わらない、
テストで回答欄を埋められない、
見直しの時間など取れないなどと
いうのは『理』にかなっています。


なぜなら、その『量』をさばける、こなせる、
スピードを身につけていないのだから。


こうして、どんどん、そのスピードに、量に、
ついていけなくなった方から、私立校・中高一貫校での
授業に、勉強に、テストについていけなくなります。


勉強はしている(つもり)だけど、宿題が終わらない、
テストで点数が取れないという方のほとんどが、
問題を解くスピードが遅い、5分、10分と考え込むことが
『勉強』だと思い込んでいます。


一つの問題を5分、10分かける勉強が悪いとは言いません。


しかし、それは私立校・中高一貫校での勉強に、
適さないということは言えます。


私立校・中高一貫校では、各教科、
特に数学・英語などは、定期テストまでの間に、
少なくとも百問以上、多ければ数百問という
問題、単語を『解けるように』『覚えるように』と
『宿題』が出されることになります。


これに国、理、社において、テスト勉強として、
少なくとも百問近くの問題、単語などを
覚えることとすると、主要教科だけで、
次のテストまでに、約五百問以上の問題、単語を
解く、覚えることになります。


“その”一つ一つの問題を5分、10分かけるとすると、
2500分~5000分、約42時間~84時間を
勉強にかける計算となります。


それをテスト一週間前からの7日間、168時間内で
やろうとするのであれば、もう、現実的でないことは
わかることでしょう。


テスト一週間前とはいえ、睡眠時間、学校生活、
私生活の時間を差し引けば、1/3の時間も
ないことでしょう。


そうなると、寝ている時間と学校にいる時間、
食事や風呂などの時間『以外』の時間を、
勉強に費やしても、『間に合わない』ということが
わかると思います。


こう書くと、数学などの苦手科目は
それくらいの時間(一問5分、10分)
かかるけど、暗記などの時間であれば、
もう少し早くに、もう少し短時間で
できると思われるかもしれません。


これはあくまでも指標として、わかりやすくしただけで、
私立校・中高一貫校の場合、実際の宿題の問題数、
覚えるべき単語数、『やらなければならない』ことなどは、
もっと多いことでしょう。


ですから、私立校・中高一貫校において、『問題』に
『時間』をかける勉強の仕方は、はっきり言って、
無意味です。


テストで点数を取る、成績を取ることにおいては。


にも関わらず、勉強が出来ない、宿題が終わらない、
テストで点数が取れない、成績が取れないと嘆く方ほど、
そして、その親御さん、ご家庭の方も、
『勉強に、問題に時間をかける勉強』を止めようとしません。


親御さん、ご家庭の方からすれば、それが『本当の勉強』を
する姿勢であり、“そう”しているのだから、
『努力』しているのだから、頑張っているのだから、
一生懸命、時間をかけて“考えて”いるのだから、
『勉強している』と思われたいのでしょう。


そして、お子さんからすれば、そうして『勉強』
しているのだから、“考えて”いるのだから、
それがどんなに遅くとも、自分のペースで、
ゆっくりじっくり行うことが、
『勉強』の正しい姿だと思い込む、
あるいは、あまり決めつけたくはないですが、
そうやって『時間を稼いで』勉強している
『フリ』をしていれば、努力していると思われる、
頑張っていると思われる、『勉強している』と
思われると思われていませんか。


私立校・中高一貫校に関わらず、その勉強の仕方で、
勉強していくほど、学年が上がれば上がるほど、
時間的にも、物理的にも『手詰まり』に
なっていくことでしょう。


“たかだか”学校の勉強、テスト“ごとき”に、
そんな『(一つの問題に)時間をかけた』勉強を
することなど止めましょう。


その勉強の仕方で勉強すればするほど、報われない、
評価されない、むしろ、どんどん否定されていくことになります。


要領の良い方は、そんな『時間』をかけるよりも、
忘れていたことを早く思い出す、あるいは忘れないように、
次の問題で間違えないようにする訓練を行います。


一問に5分も10分もかけて解こうとする、解いている方は、
一度、今残っている宿題の残り問題数を確認してみて、
自分が一体、何時間かけてそれを行うのか、
テストまでの問題集の問題数を解くのに
どれくらいの時間がかかるのか概算してみて下さい。


おそらく、『馬鹿馬鹿しい』と思えるほどの時間を
かけることになることでしょう。


私立校・中高一貫校生は、
問題を見て、1分以内に解こうとしない姿勢、
5秒見て、思い出せない、考えが出せないのなら、
答えをすぐに見ることを恥じない姿勢で、
より『多くの問題』を解いて、勉強していくことを
オススメします。


ただし、これは問題を見て、解こうともしない、
最初からやる気がない、考える気もなく、
簡単に答えだけを求めて、それでOK、
それで勉強完了、もう問題は解かなくていいと
考えることではありませんの気を付けて下さい。


1分以内に解けないこと、5秒で答えが思いつかない、
思い出せない、ということを『恥じて』、
それが出来るようにすることが『勉強』です。


そうでなければ、私立校・中高一貫校どころか、
普通の学校でも、受験勉強でも、『勉強』出来る
ことはないでしょう。


私立校・中高一貫校で、『勉強』していきたいのであれば、
一問一問の問題を解く、思い出す『スピード』を高め、
『量』をこなし、レベル(質)の高い学校の授業に、
勉強についていけるようにすることをオススメします。



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