中野笑理子のブログ

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懐かしい声、懐かしい音

2016年12月26日 | 日記
年末になると何処からともなく聞こえてきていた、あの声、あの音が今年は聞こえてきません。
餅つきも除夜の鐘も中止になる昨今、もしかしたらあれも、うるさいなどという苦情がでて、悲しい哉、とうとう中止になってしまったのかなぁ。
なんだか、しょんぼり。
気忙しい年末の夜、姿は見えなくても聞こえてくるだけで、安心するというか、ほっとして気持ちも和んだあの声と音。
仕方のないことなのかもしれない。
もしや、もしや……と思っていたら、そういうことになっていたとは、さもありなん。
と、ひそかにガックリきていたのですが。
今日も今日とて会社から実家へと直行し、夕食の支度をしていると、かすかに懐かしい声が聞こえる!

火の~用~心、カチカチ、火の~用~心、カチカチ。

来た、キタ、来た、キターッ!
心の中で激しく、ガッツポーズをとる私。
包丁の音も、いつもよりリズミカルに弾みます。

マッチ一本、火事のもと~。

今どきマッチなんて滅多にお目にかかることもありませんが、様式美ともいえる名文句。
声がだんだんと近くなってきて、思わず手を止め、カーテンをずらして外を覗き込むと、声の主の一団がゆっくり歩いています。

私の嬉しい気持ちが伝染したのか、母もスマスマ最終回を見ながら、美味しい、美味しいと、いつもより食もすすんでいるようです。

帰り道、集会所の前を通ると『歳末警戒実施中』の看板が、頼もしげに立っていました。








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サンタも走るクリスマス

2016年12月25日 | 日記
買い物へ出かけたら、サンタさんがバイクで走っている!
正体はピザ屋さんでしたが、昨日はコンビニの前でチキンを売っているサンタさんもいました。
師走というけれど、今はサンタさんも走る時代になっておるようでございます。
そういう私は家の中を走り、家から店へ、店から実家へと気持ちがはしり、自転車でも走り、いつもより疲れた1日でした。

明日からまた1週間が始まるというのに、どこかへ出かけた訳でもないのに、この三連休で何故だかヘトヘトになっております。
夜になってどうにか落ち着き、なんとかこの先1週間を乗りきり、無事に新年を迎えられますようにと願いを込めて、贅沢お造り9種盛りを奮発しまして日本酒で一献。

年の瀬もいよいよ押し詰まってきました。
野良猫たちもなぜか走り、いつもはのっそりのっそり歩くシロさんも、お肉たっぷりわんこ喜ぶ缶詰を持って行ったら走ってきました。

犬猫も杓子も走る聖夜かな





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即レスないと不安ですか?

2016年12月24日 | 日記
即レスという言葉がいつ頃できたのかわからないけれど、いつでもどこでも繋がれるようになって、人は待てなくなってしまったのかもしれません。

レスがないと不安ですか?
どれくらいの待ち時間ならOKですか?

こういうことは、人生において携帯持っていない期間の長い人間の方が強いかもしれません。

だって携帯がなかった頃は、待ち合わせひとつにしても、連絡するとしたら、家に電話して家族の人に伝言を頼むとか、相手が一人暮らしなら家電の留守電にメッセージを入れるとか、駅の伝言板にチョークで書くくらいしか手だてはありませんでした。

待ち合わせがお店で電話番号を知っていたら、お店に電話して呼び出してもらうなんてこともしました。

今では考えられないけれど、待ち合わせの場所で何時間も待つ、あるいは待たせてしまうということがあった時代。

今はいつでもどこでも繋がれるというのは、実は電波だけで、気持ちまでちゃんと繋がっているのかどうかはわからない。

今夜待ち合わせをしている人たちは、20年前のクリスマスイブに待ち合わせしていた人たちよりも幸せでしょうか?

待ち合わせ場所で10時間近く彼女を待ち続けたという、松尾伴内さんの話があります。
待たせた彼女は今の奥様ですが、約束していたことをすっかり忘れていて、10時間近くも自分を待ってくれていたことを知って、奥様から松尾さんにプロポーズしたのだそうです。

元々好きな芸人さんでしたが、この話を知ってからもっと好きになってしまいました。
そして奥様も、女だけど男気があるというか、素敵な方だナと思うのです。

今夜待ち合わせしているすべての人たちが、ちゃんと会えて素敵なクリスマスイブを過ごせますように☆


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聖夜前の謎

2016年12月23日 | 日記
よく行くスーパーの玄関先にいつの間にか、クリスマスツリーが飾られいます。
微笑ましいなと思って通りすぎようとして、その異様さに足が止まってしまいました。

私の背丈と同じ位の高さのツリーには飾りがひとつもなく、その代わりに願い事を書いた短冊がびっしりと貼りつけられていました。
よく見ると短冊には願い事と名前と年齢の欄があり、それぞれたどたどしい文字で『のりがほしい』と書かれたものや大人顔負けのきれいな文字で『大人になったら大金持ち』と書かれたものなど。他には『かぞくがなかよくなりますように』『ピアノコンクールで1位』などあり、年齢も3才から12才までと様々です。

見れば見るほど、異様です。
洋風なのか、和風なのか?
キリスト教なのか、神道なのか?

ここに願い事を書いた子供達が、将来大人になった時に正しいクリスマスツリーの在り方を理解できるのか、少し心配にもなってきました。

それともクリスマスにケーキやチキンを食べて、お正月に初詣に行く日本人、クリスマスツリーに七夕のように短冊を貼るというこの行為も、やがて違和感なく溶け込んでゆくのでしょうか。

けれど今日のは緑と白で、ツリーというよりも神社に結びつけられたおみくじのように見えました。
日本はこの先、どんな国になってしまうのだろうか。
少し不安になってしまった聖夜前の寒い夜でした。



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冬の嵐と新顔くん

2016年12月22日 | 日記
いやぁ~凄い風と雨です。
会社を出たときはそうでもなかったけど、海が近いせいでしょうか。
実家に近づくにつれ、ゴゥゴゥ、ピュウピュウ、吹き荒れる風と横殴りの雨。

バスを降りて傘を開いた時、メリーポピンズさんのように空高く飛んで行けるかも、と思うほど。
傘が飛ばないようにしっかり持ちながら足早に実家に向かう途中、自転車置き場のバイクの間にチンとお座りをして闇を睨んでいる猫ちゃんと目が合いました。

初めて見る顔です。向こうも緊張の面持ちで、こっちを見ている。
いきなり近づいて雨風の中に逃げてしまうとかわいそうなので、別の自転車置き場に行ってガサゴソ鞄の中を探ると、スティックタイプのカリカリがあったので『にゃ~』と言いながら近づくと、少し後退りちょっと警戒していますが逃げる様子はないようで『ニャ~、ニャオ~』と鳴いています。
『お、俺は腹が減ってるだけで、オバハンなんか怖くないぞ!』と言っているように聞こえました。
私も『にゃおにゃおにゃ~』と言って、『オバハンは怪しい者じゃないよ、キミの味方だよ』と言いました。
そして雨に濡れていないコンクリートの上にカリカリを盛ると、彼は食べ始めました。
良かった、良かった。

嵐の中の出会い。
また会えるかな?
会えるといいナ。



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