うわごと日記

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脅迫者。

2006-11-07 23:48:34 | 日常
JAに額面100万円の定期貯金がある。
これは取り崩せない大事なお金である。
なぜならこれひとつあれば、一年満期が来るこの時期、JAでちょきんぎょグッズが貰えるからである。

が、これは新規預入分が対象なので、ブツはすんなり出てこない。

「これ満期来てるんですけど」
「あ、ありがとうございます。元利自動更新ですので、印字させていただきますね♪」
「ところでものは相談なんですけど」
「はい?」
「ちょきんぎょグッズって新規ですよね~。更新じゃ普通、ちょきんぎょグッズを貰えないのはわかってるんですけど」
「…はい」
「ですけど、欲しいんです。むっちゃ欲しいんです。もし貰えないなら、これ解約して、他のJAに預けに行こうかな~とか、こすいことも考えてるんですけど」

ここまで言えば、窓口担当者はたいてい、奥の上司に相談に行きます。
相談後たいがい、「内緒にしてくださいね、今回だけにしてくださいね~」と小声で念を押しつつも、こちらの希望グッズを出してきてくれます。

もしそれでもダメだったら。
現ナマ持ち歩くのは怖いけど、そんときゃほんとに解約して、別のJAに預けに行ってやる~~~。


今年はちょきんぎょケット~♪

良心はまったく痛まない。
ちょきんぎょシーズンには、全国あちこちのJAでわたしと同じ脅迫をしている人が、一日100人くらいは絶対いると思う。

ところでそのとき隣の窓口では、定期を解約しているおばちゃんがいた。
見たところ、二百数十万円あった。
おばちゃんはそれを布の手提げバッグに突っ込んでJAを出て行った。
それからすぐにわたしもちょきんぎょケットを無事ゲットしてJAを出たのだが、通りを歩くおばちゃんの後姿を見ながら、「あのおばちゃんのあの黒い手提げには二百数十万円も入ってるんだ、入ってるんでるだ…」と、他人事ながらどきどきした。