演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

09/05/24 講談武者修行(本牧亭)

2009-05-24 | 講談協会
神田あおい…『人魚の海』

一龍斎貞橘…『賎ヶ岳の合戦』

神田春陽…『伊達家の鬼夫婦』

旭堂小二三…『水戸黄門漫遊記 牛盗人』
(田辺一凜休演)


今日は結構気になる興行があって、どこに行こうかなぁ…と悩みつつも足は自然と本牧亭に向いていました
本牧亭前では春陽さん、あおいさんと共に関西の旭堂小二三さんの姿が・・・
そういえば今夜の広小路亭で行われる、一龍斎貞寿さんの会のゲストだったなぁと思っていたら、あおいさんから、
「今日は一凜姉さんお休みなんですけど、いいですか?」
いいも何も、来ちゃったし…・・・
『あっ、それで小二三さんが代わりに?』
というわけで、一凜さんのお休みは残念ですが、小二三さんの講談が聴けるのは

あおいさん
太宰治の「新釈諸国噺」に収められている、井原西鶴「武道伝来記」の中から『人魚の海』の一席。
井原西鶴って「好色物」ばかり頭にありましたが、このような物語もあったんですねぇ…
大学時代、“近世文学”を専攻していた身としては恥じ入るばかりです

貞橘さん
歴史は嫌いじゃないんですが、どうもこのあたりの読み物は・・・

春陽さん
7年ぶりにかけるという『伊達家の鬼夫婦』
前座時代はよくかけていたものの、あおいさん、山緑さん、すずさんと後輩が入るたびに前座で先に演られてしまうので、なかなかできないとのこと。
実はこの読み物、たびたび書いていますが、アタシにとっては苦手な部類
ところが、井伊直人が江戸で修行をした時の先生が、貞鏡さんの『柳生二蓋笠』でおなじみの柳生又十郎だったとか、わかりやすい解説が入って楽しく聴くことができました

小二三さん
最近は関東でのお仕事も多くなって来た小二三さん。
『関西から来たので、新型インフルエンザが心配な方もいらっしゃると思ってマスクを持って来ました』
と優しい心遣い
ところがマスクを欲しがる客がいないと見るや、
『どなたもいらっしゃらないようなので、これは持って帰ります!』
う~ん、さすが関西人、しっかりしていらっしゃる
『水戸黄門漫遊記』も今まではあまり気を入れて聴いた記憶がないのですが、小二三さんはとにかく読み口がしっかりしていて聴きやすい。
そして何よりもこれが一番大事なことだと思うのですが、小二三さんの“心”がこちらにヒシヒシと伝わって来るのです
関東での仲間や高座にも恵まれているようなので、これからの活躍にも目が離せません!


《お知らせ》
第2回 こふんよ講談会in東京
5月26日(火) お江戸両国亭
出演:旭堂小二三・旭堂南陽 《ゲスト》一龍斎貞寿
詳しくはコチラ

第7回 一凜托生の会
6月7日() 上野広小路亭 午後6時開演
詳しくはコチラ