演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

09/10/17 第44回 政五亭(両国四丁目会館)

2009-10-17 | 講談会・落語会
一龍斎貞鏡…『出世田沼』

田辺一乃…『関口武勇伝 -道場探し-』

宝井梅星…『名医と名優』

《お仲入り》

宝井琴梅…『新吉原百人斬り -お紺との出会い-』


5月16日以来、2度目の『政五亭』へ行って来ました。
会場が前回の「両国一丁目会館」から「両国四丁目会館」に変わりましたが、「両四会館」はお江戸両国亭に隣接する両国公園前にあるので、都営大江戸線からのアクセスは楽になりました!

貞鏡さん
メクリをめくるのを忘れて登場したり、途中入場の客を気にして「頭が真っ白になっちゃいました…」など、ちょっと落ち着かなかった印象。
もう少し高座で集中力を高めて欲しいな…という感想を持ちました。

一乃さん
「両四会館」の会場が2階にあり窓を全開にしていたため、途中で両国公園からの「七つの子」の音楽が流れてくるハプニング!
ここを何とか切り抜け、おなじみ『関口武勇伝』からの一席。
関口弥太郎と穴沢大八郎が江戸での剣術指南役を探している時に、小野次郎左衛門に出会うという内容。
今回はスムーズに聴くことができました。

梅星さん
先日の「愛宕山講談会」でも聴いた『名医と名優』
歌右衛門の目を治療した源太郎が治療費を受け取らなかったり、土方の「何か芸を…」との申し出を断った源太郎がなぜ切腹まで迫られなければならないのかという疑問が残りましたが、もっと腑に落ちないのが歌右衛門が市村座で公演中なのを知っていながら源太郎が呼び出すという・・・。
何か釈然としないものが残ってしまいました・・・。

琴梅先生
初めて聴く「新吉原百人斬り」
“吉原”“百人斬り”というと、「男性週刊誌」愛読者は在らぬ想像をしてしまいますが・・・
「妖刀村正」で“ムラマサノヨートー”を思い出したり、最初は気持ちが浮ついていたのですが、いざ本編に入ると琴梅先生の巧みな話術にドンドン引き込まれて行きました!


お仲入りの時、客席にいたあるお客さんが言っていたのを小耳に挟んだのですが、
「客に場面を想像させるには、いかに自分(講談師)がその場面を描きながら読んでいるか…だよ」
うーん、まさに“目から鱗が落ちる”一言。
確かに前席(お仲入り前)の3人は、「読む」というより覚えているものを言葉に出すのに必死・・・という感じ。
対して琴梅先生は、先生が読んでいる場面を客が頭の中で想像しているものとピタリと合致しているように思えました。

終演後は場所を「政五ずし」さんに移しての懇親会!
今回は江戸前寿司が3~4人前の一緒盛りだったため画像はありませんが、煮はまぐり、小鯛、まぐろ、江戸前の卵焼き、江戸前のたこなどを堪能!
程よく茹でた「ズワイガニ」や白造りの「いかの塩辛」も絶品!
ビールが何杯も進んで・・・___