演芸見ブんログ

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09/08/25 第5回 こふんよ講談会in東京(お江戸両国亭)

2009-08-25 | 講談会・落語会
神田春陽(ゲスト)…『牡丹燈籠 -お札はがし-』

旭堂小二三…『応挙と幽霊』

《お仲入り》

旭堂南陽…『お紺殺し』


昨日、貞山先生の『お紺殺し』を聴いたばかりだけに、2日続くのはいかがなモナカ…と思いましたが、上方の怪談を聴いたことがないのと南陽さんの高座を目当てに今月も両国亭へ!
いつもなら高座の前にパイプ椅子が置かれているのですが、今回は定式幕が閉められ客席に畳。そこに釈台がこじんまりと置かれていました。

開演時間になり、南陽さんが今日の演目紹介。
続いて小二三さんが釈台の上に火が灯った赤い蝋燭を置くと、場内暗転。
さらに定式幕が開かれると本来の高座上左右に同じく赤い蝋燭が・・・。

春陽さん
本当なら別の読み物を準備していたようですが、南陽さんが『牡丹燈籠』と紹介してしまったため『お札はがし』の一席。
女性客が多い中でドン引きのマクラを振ってしまいましたが、本題に入ると徐々に客席を引き込みます。
供蔵・お峰夫婦が実際に100両を手に入れる場面など、普段聴かない部分までミッチリの高座でした。

春陽さんが上手側の蝋燭を吹き消し、小二三さんが登場。
若手美人講釈師だけに幽霊の描き方が秀逸!
こちらもドンドンと引き込まれて行きました。

小二三さんが下手側高座の蝋燭を吹き消してお仲入り。

南陽さん
釈台の上に1本だけ灯っている蝋燭が、これから始まる『お紺殺し』の演出を盛り上げます。
自分自身の「怖い話」で客席を和ませながら、いよいよ本題へ。
昨日の貞山先生は、「佐野のお大尽」「佐野次郎兵衛」「戸田」「荒川」「蕨の宿」でしたが、南陽さんの“上方版”は、「田辺のお大尽」「紀州屋次右衛門」「紀ノ川」といった“和歌山”が舞台でした。
時間の制約がある中で、次右衛門がお紺を紀ノ川に突き落とす時の、迫力ある声と姿。
軽くて明るい高座が売りの南陽さんですが、このような雄々しい姿もまた違う一面を垣間見たようで素晴しいの一言です!
コメント
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