演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

10/04/28 田辺一門会(上野広小路亭)

2010-04-28 | 講談協会
今回はそれぞれ本題に入る前に、師匠・一鶴先生の思い出を話しました

田辺銀冶…『三方ヶ原軍記 -抜き読み-』(7分36秒)
※師匠宅へ大掃除に行った際、ゴ●ブ●の集団を見て悲鳴を上げたという銀冶さん
早々に師匠に助けを求めると、その“集団”をみた一鶴先生が一言。
『ほぉ~、運動会をしているね』
その一言で、『師匠の弟子で良かった!』と思ったそうです

田辺一乃…『妖怪お化け軍団修羅場』(12分22秒)
※たまに一人でホテルに遊びに行っていたという一鶴先生。
確かに・・・ベッドは大きいし、風呂は広いし、色々な音楽が聴けるし・・・って、そうなの?
それに飽きた一鶴先生が、自宅の書斎から色々な資料をへ持ってくるように一乃さんに頼んだそうで
・・・。
資料を持ってに入る時、近隣の駐車場にいる管理人の“目”が耐えられなかったそうです

田辺駿之介…『生か死か』(18分04秒)
※入門前に芸名が“公募”で決まったという駿之介さん。
最終選考で残った芸名候補は駿之介と、静岡出身ということで「茶鶴」(ちゃかく)
駿之介で良かった」と胸を撫で下ろす駿之介さんなのでした~

田辺一凜…『師匠の思い出』(17分16秒)
※「一鶴講談大学」に若い女性が来ると異様に張り切る一鶴先生。
一凜さんが入門前にお客さんとして行った日も、まさに一凜さんに“ピンポイント”で張り切っていた一鶴先生。
今夜もその時に目の当たりにした、衝撃の『三方ヶ原軍機 “客席飛び回りバージョン”』を披露。
会場のお客さんも一鶴先生の“会場飛び回り”を思い出したようです

田辺鶴瑛…『ホテルニュージャパン(前編)』(28分49秒)
※素人時代、自宅で『三方ヶ原軍記』の稽古をしていたら、いつの間にかの方がスラスラと覚えてしまい、そして先にが入門したという微笑ましいエピソード
さらに入門後は「一番若い女弟子」(当時)ということで色々と指導を受けていたのに、妹弟子が入門すると「私は師匠に捨てられました」
本題は「ホテルニュージャパン火災」の際、救助にあたった特別救助隊の隊員にスポットをあてた内容。
続きを聴きたい!

《お仲入り》

田辺凌鶴…『マラソンの父 金栗四三』(27分41秒)
一鶴先生から寿司をご馳走になったことがあるという凌鶴さん。
ただ、寿司の前に立ち食いそばに連れて行かれ「大盛りを頼みなさい」。
結局連れて行ったもらった寿司屋では「3皿しか食べられなかった…」
って、回転寿司かい!
本題は日本人初のオリンピック選手、金栗四三の物語。
なかなか興味深い内容でした!

田辺一邑…『英国密航』(20分06秒)
※昨年の真打昇進時に書かれた一鶴先生の「口上書き」を披露。
口上最後の「一邑の10年後、20年後を楽しみしている」に思わず涙の一邑先生
そう書いておきながら、まさかその年に亡くなるとは・・・
一邑先生は『英国密航』だろう」という予測通り、見事な“道中付け”。
昨年7月、松戸での「一鶴一門による講談の夕べ」を思い出しました

田辺南北…『若き日の幡随院長兵衛』(26分35秒)
※総領弟子らしく、2月9日の「お別れの会」のお礼と、「今後も一鶴の弟子たちをよろしくお願いします」と挨拶。
新作や思い出話が続いた中、『幡隋院長兵衛』でピシッと決める南北先生。

今後は門下が変わったり一門を離れる人もいますが、皆さんの「一鶴師匠の弟子で良かった!」という思いが伝わった会で、天国の一鶴先生も頼もしげに見守っていたことでしょう!


(注):一凜さん、駿之介さんは亭号が「宝井」に改まりましたが、今回は「一門会」ということでアタシが独断で『田辺』と表記しました
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする