演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

10/04/16 講談夜席(お江戸日本橋亭)

2010-04-16 | 講談協会
一龍斎貞鏡…『沢村才八郎 -出世譚-(抜き読み)』(7分15秒)
※連夜の講談夜席。今夜も貞鏡さんから
読み慣れている『沢村才八郎』なので高座にも余裕が感じられます

田辺銀冶…『三方ヶ原軍記 -抜き読み-』(7分41秒)
銀冶さんの『三方ヶ原』は初めて!
本を膝の上に置き、時折目を落とす程度で、しっかりと“修羅場”を読んでいました

宝井琴柑…『寛永宮本武蔵伝 -鍋蓋試合-』(5分42秒)
※前座生活もあと一月半。最後の仕上げとばかりに、力の入った高座でした

田辺駿之介…『吉備大臣 入唐記』(20分30秒)
※「遣唐使」を題材にした珍しい読み物
阿倍仲麻呂と吉備真備にスポットをあてた内容。
かなり興味深く聴きましたが、改めて駿之介さんの幅広さ(体格ではない!)を感じた一席でした!

田辺凌鶴…『おそうじホームレス』(21分57秒)
※国立市の谷保駅周辺で毎日掃除をしていたホームレスの人と、彼を見守り続けた人々との交流を描いた実話美談。
なかなか面白い、聴き応えのある読み物でした

一龍斎貞友…『出世の大盃』(19分48秒)
※内藤家の足軽に身を窶(やつ)していた馬場三郎兵衛が、藤堂高久の酒の相手をして出世をするおめでたい物語。
歌舞伎の「大杯觴酒戦強者」では馬場三郎兵衛と“井伊掃部頭”となっているそうですが、貞友先生は「藤堂高久」で読んでいました。

宝井琴星…『杉野はいずこへ行った』(27分35秒)
※日露戦争での海軍、杉野孫七と広瀬武夫中佐とのエピソード。
戦前派の方にはよく知られている話のようで、時折うなずきながら興味深そうに聴く年配のお客さんがいました。

《お仲入り》

神田香織…『五平菩薩』(24分02秒)
※昨年7月の「前座勉強会」でも聴いた香織先生お得意の読み物。
内容はリンク先でご確認ください

一龍斎貞水…『緑林五漢録 -田中の村雨-』(55分30秒)
昨日の「木村の夜船」からの連続。
ちなみに“田中”とは「吉原圃の」という意味だそうで、“田中さん”ではありません
今夜もジッと聴き入る観客。
55分という長講が、ちっとも長いと感じさせない貞水先生の話術。
素晴らしいです!