宮城石巻に「さくら樹木葬」が開園します。
震災以来、鎮魂の桜森として整備してきた場所です。
ここは、被災3県の中心地で(岩手久慈市から福島いわき市、直線で400キロの中間)、
なおかつ石巻は、旧石巻広域圏(北上、河北女川、牡鹿、鳴瀬、矢本雄勝)で数えると犠牲者は6千人に及びます。
これはマスコミでは報じられない数字で、全犠牲者の1/3を占めるのです。
このような被災の中心地、石巻皿貝地区の観音寺の山に
慰霊の場所と、子どもが元気に遊び回れる場所ができないかと思っていました。
いま子供達は仮設暮らしのストレスで心身に影響がでています。
こんな子供達を癒やすのは自然しかないと思っていました。
この遊び場構想に、ライオンズクラブから震災補助金を出して頂き、今回山小屋や東屋が建設することができました。
また、この森の下の方は墓地区画にもなっています。
ただ、20~30年前、近くに新墓地ができて多くが移転してしまい、荒れた墓地跡になっていました。
今回、この部分を震災を機縁とした「樹木葬墓地」として整備したのです。
その一番の理由は、あるおばあさんからの一本の電話でした。
「墓も流され、息子も亡くし、自分が死んだらどうなるか」という相談でした。
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続く