桜和尚ブログ

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◆墓があるから死の恐怖は軽減できる

2015年03月28日 | 鎮魂の桜の森

高齢になっても死の恐怖を感じない方法。

よく檀家さんのおじいさんやおばあさんが、こんなことを言います。

墓を指さして「おら、いつ死んでも怖くね。行くところが決まってるもの」

いつ死んでも代々の墓があるから、そこに入るだけ。

この言葉には死の恐怖など感じられません。

お墓がないとなると、いつやってくるかわからない死は、恐れの原因になります。

死の恐怖を減らす方法のひとつは、「墓がある」からと言えるでしょう。

そこで、代々の石のお墓ですが、現代にあっては、まさに制度疲労を起こしています。

「家が続くから墓も続く」のですが、今地方も、都会も代々続く家など、限られた職業や地域だけになってしまいました。

多くは、家が続かないのです。家が続かないから、墓も続かない。

さらに石で出来ているから、維持管理が必要となり、

ますます無縁になってしまう。

最近の言葉に「墓じまい」というのがあります。

都内の石屋さんは、新しい石のお墓の売上が急激にダウンしているので

墓じまいの作業で何とか店を支えているとか。

家が続かないから墓石を建てても近い将来無縁になるだろうこれからの時代、、、であれば何が墓として相応しいのか。

それも、仏教的、伝統的な意味合いを継承しつつ・・・

続く