石の代々墓が制度疲労起こしているのは前回の通り歴然とした事実です。
そうであるならば、これからの時代どんな墓が必要とされているのでしょうか。
そのひとつが樹木葬です。
日本で初めての樹木葬は、一関の智勝院さんによって始まりました。
その樹木葬のコンセプトを一段進めたのが、みちのく樹木葬です。
樹木葬を希望する人達は、最期は自然に還りたいという思いが強くあります。
その意味では、何千年と日本人が受け継いできた土葬文化と共通します。
土に帰るという土葬の文化を継承しているのです。
それから、いつまでも忘れて欲しくない。生きた証を残したいという思いもあります。
今、家族(後継者)がいてもいなくても、墓を継承するには難しい時代になっています。
一代墓という継承しないお墓が求められているのです。
忘れてほしくないという問題を解決する手段。それには、永代供養という、寺院が後々の人にかわって供養し続けるということが望まれます。
つまり、今求められる2つの大切なお墓の条件として、
樹木葬は仏教的文化に沿った、寺院でなければできない葬法とも言えると思います。
つづく