”ワイン”の微笑(ほほえみ)

A Smile of Wine/ Sorriso di Vino/ Un Sourire de Vin

バラの花からテア

2014年05月16日 16時50分17秒 |  えん便り EN CO ltd.

プーリア州ターラント・ボスコ ワイナリーのロゼです。
TEA(テア)といいます。
ネグロアマーロ     90%
マルヴァジーア ネーラ 10%

サンマの塩焼きにピッタリのロゼです(笑)。

ワインのご紹介致します。

力強いロゼです。このロゼを味わえば、ロゼは白と赤の中間、中途半端な存在とは思えなくなります。

サンマを焼いて内臓の苦さと醤油の風味をピッタリ楽しませてくれるロゼです。
濃い桜色でサーモンピンクを帯びています。薄めのピノ ノワールの色と表現したら語弊があるでしょうか。

干したアンズやルビーグレープフルーツの香りがします。ほのかな渋味と心地よい苦味が特長。しっかり冷やしてこそ味わいが深くなるロゼ。
イタリア各地でロゼが造られていますが、このロゼは個性的な一品です。
お薦めです。
名称はギリシャ神話からではなく、お茶のティーTEA?。"ROSA TEA"のことで、これは直訳してローズ茶、薔薇茶という意味ではなく、"バラの花の種類”のこと。

18世紀から19世紀にかけて中国の園芸品種が欧州に大量に伝わり、バラもそのひとつで、交配を重ねて新しい品種群(これが”ROSA TEA”。)ができたそうです。
プーリア州にも多くの種類の”ROSA TEA”が栽培されていて、花の色の濃い種類などが正にボスコ・ワイナリーのロゼの色に近いということで、この名称になったとのことです。ラベルのバラの絵は現代作家の作品からの引用。



ギリシャ神話エラ(ヘラ)から

2014年05月16日 11時49分27秒 | イタリアワインITALIA

プーリア州ターラント・ボスコ ワイナリーの白です。
ERA(エラ)といいます。
マルヴァジーア ビアンカ70% 
シャルドネ       30%

一本芯の通った辛口です。

ワインのご紹介致します。

ギリシャ神話の女神、結婚生活を保護する神、ERA(エラ)。

明白で清らかな味わいのこの白ワインから沸き立つイメージがエラそのものだということで名付けられたとのことです。
ボスコ・ワイナリーはギリシャ神話の題材からワインの名称を付けるケースがとても多いですね。

ただ、この白、決して壮大なスケールのワインというのではなくて、気軽にお楽しみ頂ける白であることは確かです。
黄緑色を帯びた麦わら色で、心地よく抑えられた酸味と、力強くしっかりと、それでいて爽やかな辛口。
芯のしっかりした辛口です。

イタリア人の会話でera(エーラ)というのはよく耳にします。英語のwasのような感じです。マルヴァジーア ビアンカという古代ギリシャ由来の白ブドウ品種で主に造られているので、was”昔はこんなだった”的な”過去”の意味合いをイメージさせる為に"era"と名付けたのかと想像していましたが、この白の名称もギリシャ神話からでした。
ERAはギリシャ神話、ローマ神話だとGIUNONE(ジュノーネ)になります。6月(JUNE)などのゆらいです。
プーリア州は古代ギリシャ人が植民都市を築いていた場所ですから、今日でも生活の一部に、自然とその影響が溶け合っているそうです。