地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

鳴門わかめ・産地偽装

2016-02-15 19:23:35 | 最近のニュースから
徳島の人達に
「何処か良い所を教えて」 と尋ねると。

たいていの人は「たいしたモンは無い」 と答えます。

そういう風土の地でも、他府県の人に紹介したり自慢できるのが
「阿波踊り」と「鳴門の渦潮」です。

阿波踊りは夏場の期間限定ですが、鳴門の渦潮は一年中ずぅ~っと楽しめます。

その「鳴門」と言う名を使い
鳴門わかめ・鳴門金時(サツマイモ)・鳴門タイなど、商品に付加価値をつけ、それなりに認知されています。

県外の人に送って喜ばれるのは鳴門ワカメとスダチだったりもします。

その「鳴門わかめ」を加工している業者による産地偽装が発生し、警察による家宅捜査が行われました。

半田聖治商店・・・
この会社は2008年にも発生した鳴門わかめの産地偽装をした四社のうちの一社なんです。

驚く事に2008年の事件を受けて業者の間で「ちゃんとしよう」と発足した
「鳴門わかめブランド対策部会」の部会長をこの半田聖治商店の半田忠史専務がやってたというのですからねぇ~

泥棒に家の防犯を頼んだような物ですよね。

このニュースを聞き、地元の人で「他の業者の人が可哀想」との意見もありました。
確かに真面目にやってる業者の人には大きな迷惑です。

だが、、、あえて厳しく他の業者の人達にも言いたい。

前回の事件の時に事の重大さに鈍感すぎたと思います。

この業界に関らず、田舎では良くあるパターンですが、
違反行為をして、当人がその業界でのポジションを失うと、その空いたポジションに違反行為をした人の関係者が座るんです。

これでは絶対にその業界の体質は変わりません

物事は外から見ると全体像が見えますが、、、、中にいてると見えません。

人の意見に対して 「知らんのに言うな」とか「経験も無いのに・・・」 
なんて言って相手の意見をつぶす人達は中に居て全体像が見えない人の典型です。

「鳴門わかめ」のシールを貼って、中身は安価な中国産とか混ぜ物。

警察の家宅捜査を受けて、業界や関係する公的機関の人達が集まり話し合う。
そして「信頼を取り戻すためにモラルを・・・・・」
なんて話をよく耳にします。

悲しいかな、、金儲けがモラルや法より重いと言う人は必ず存在するんです。

お金の事件に対しての効果が有るのは「懲罰的罰金」です。

現実はこの半田聖治商店に対して課される罰金(課す方により呼び方は色々)のような金額は安いもんです。
得た利益から考えればタダ同然です。

懲罰的罰金を課し、その額を少なくとも数千万円から億単位にしなくちゃ効力は無い。

お金が欲しいからやる行為に対しては「お金」を取りあげる罰が一番です