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闇バイト・落ちこぼれた若者

2024-11-08 10:08:41 | 最近のニュースから
テレビを付けると闇バイトによる強盗関連の話が多い
私は長い期間、犯罪者やヤクザとの接点が有る人生を送っていましたが・・

闇バイトで強盗をして逮捕された多くの若者を見ていると、私の知る犯罪者やヤクザとは違う人たちの様に思えて仕方ない。
一般的な良識ある人たちから見れば、人の募集を秘匿性の強い通信アプリを使っているだけで、良くない「仕事」をするのだと理解できます。

たぶん応募した若者たちも「ホワイト案件だと思った」と言ってはいるが、少なくとも疑いは持ってたはずです。それが解らないほど知恵遅れには見えない。
それなのに何故、、、彼らは犯罪を実行してしまうのか。
答えは簡単で・・・お金です。
色々と理由を言ってる人も居ますが、「お金が欲しい」これが一番の理由です

この「お金が欲しい」は大きく分けて2つに分かれます。
1つは楽して儲けたい。
2つ目は借金がある。
大抵の場合はこの2つの理由を両方持っているのだけど、人によってその比重が違っています。
1つ目の楽して儲けたい方は、世の中にアホが存在する限り無くなりません。
しかし2つ目の理由の借金の場合は適切なアドバイスが有れば無くなります。

先日逮捕された若者が「数百万円の借金が有る」と言っていました
確かに支払い能力を超えた借金が有ると、動きも制限されるようになり、何をやっても解決する道筋が見えません。
たとえ仕事を見つけても、まともに給料が入るのは1~2カ月先で、その間の生活費や支払いが出来ません。請求も厳しくなり、仕事に集中する事も出来ないでしょう。唯一世の中と繋がっているスマホも明日には切れる可能性も有るのでしょう。スマホが切れると、今の時代は仕事も探せない。
ネット上には求職の広告があふれていて、誰でもすぐに仕事を探せます。
ただ、営利目的の民間業者がやっているので、自社の会員を増やすために、間口は広く、現実より就職するためのハードルは低く募集されています。
また募集するのに男女とか年齢とかで限定するのは許されないルールになっていて、雇い主は女性しか雇うつもりが無くても、募集にはその事は書けないんです。業者に登録して、説明会に出席し、書類を提出したのちに合否を待つ。
結果、男は不採用と(言われる理由は別)・・最初から女性と決まっているのに、この行程をやらされてしまう。これが続くと落ち込みます。こんな所に男女の平等とか、差別につながるとかで禁止になった負の現象が出ています。
これが闇バイトに繋がるとは言いませんが、特別な能力を持たない若者たちの働く場所も少ないんです。

若い彼らに将来の夢は無い。
夢なんて夢で終わって良いんです、でも持つ事が出来ない社会は問題です。
夢は無いが借金は有る・・なんて笑い事では済まされない

そんな時に悪魔のささやきに乗って犯罪を実行してしまう。
それでも強盗と言う重大な犯罪の前には大きな壁が有る。
その大きな壁を越えるエネルギーが「金」で、借金は命の危機の次に大きなエネルギーを産んでしまいます。
作りものですが、ドラマなどで不治の病で命が短くなった人が、大事な人の為に犯罪を犯したり、自分が罪をかぶったりします。
これも「残った命が短い」と言う負が大きな壁を越えてしまうエネルギーとなり、どこか同情する点が有ったりするように描かれています。
借金に追われた若者に取り、どうにもならない状態は「命が短い」のと同じなんです。
「重い病気」や「借金」など「負の力」は「前向きな力」より強い。

重い病気や借金があれば、その先は見えなくなる。
これは誰しもそうなるんです。
ならないのは誰かの協力やラッキーで、それを乗り越えた経験のある人だけと言っても良い。

昔、機械化が進み人が必要とされなくなった時期が有りました。
今もITと通信の飛躍的な進歩により、2度目の大きな機械化が進んでいます。
人口が減り若い労働力が不足しているので大事な事なのですが、少なくなったとは言え、若い人が居なくなったわけではない。
単純に能力の差を上中下と三段階に分けても、一番下の若者は世の中からはじき出されているんです。
彼らは犯罪者予備軍となり、チョッとしたタイミングで罪を犯してしまう。
善良な人たちにとり迷惑な話で終わらない、日本にとっても大きな損失です。