南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

幻の東京オリンピック

2009-10-03 00:55:43 | Weblog
2016年夏のオリンピック候補の東京が落選した。
石原都知事をはじめ招致委員会の人たちにすれば、高橋尚子のインタビューにもあったように落胆の気持ちで一杯で驚きを隠せない。
ところが多くの東京都民にしてみればホッとしたというのが本音じゃないだろうか。
ただでさえ渋滞がひどい東京でオリンピックなんて開催されたらたまったもんじゃないはず。
その上大事な血税を垂れ流すのはもう我慢がならないはずなのだ。
石原都知事は新東京銀行で1500億円の赤字をやらかしておきながらよくやるよという声があいこちで聞こえていた。
麻生タロウの国立漫画喫茶じゃないけど、オリンピックやる金があればもっと使い道あるんじゃないのといいたい。
コペンハーゲンまで1着30万円もするお揃いのスーツまで着こんで出かけて行く日本スタッフ御一行の姿を見た時にははっきりあきれた。
総額1500万円もするあのスーツもいわゆる都民の血税なのにね。
落選した時には全員に買取にしてもらう約束を取り付けておくべきだったね。
あの5億円もかけて製作した東京のジオラマ模型はどう処分するんだろうか。
あれこそどっかの怪獣映画制作会社にでも売るつけるしかないのではなかろうか。
すべては石原慎太郎さんの個人的わがままで動いていた気もする今回のオリンピック誘致騒動。
鳩山総理だって鼻っから東京が選ばれるなんて思っちゃいなかったはずだ。
総理としてやるだけのことはちゃんとやりましたよと事実を残せば、後々石原都知事に批判され揚げ足を取られることもないからである。
石原都知事ならネチネチと「東京が落選したのは俺があんなにお願いしたのに拒否した鳩山総理の責任だ」なんて根に持ちそうだものね。
鳩山総理は石原都知事の上の上を考えている。
コペンハーゲンではオバマ大統領に会える目的がかなり大きいはずなのだ。
それと自分自身の国際的な場での再アピールである。
最後の大仕事として力を注ぎ込んできた石原都知事だけに、帰国してからの落ち込みは激しいものが予想される。
たぶんめっきり老け込んでしまうかもしれない。
血税を投じて山ほど作ったオリンピックグッズは今後どうするつもりなのだろうか。
もったいないと言えばもったいないが、万が一開催が決まりでもしていたらそんなもんじゃ済まなかったわけだからよしとするしかない。
ヤン場ダムみたいに中止する方が金がかかるから工事を続行しろというあきれた話はここではないだろうから。
少なくとも今回の東京落選で、入ってくる予定の巨額のお金が入りそこねた連中はたくさんいるのだろうし、彼らにしてみれば落胆の気持ちは先の高橋尚子たちの比ではないはずである。
というわけで開催地は「たぶんリオであるんじゃねーの?」というオヤジたちの大方の予想通りリオデジャネーロに決定した。