南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

アイスバケツチャレンジ

2014-08-26 14:57:05 | Weblog

ALSの研究を支援するためのアイスバケツチャレンジが巷では流行っている。

氷水の入ったバケツを頭からかぶり、次の3名を指名して寄付をし、その模様を動画投稿サイトにアップするというものだが、世界中の有名人が行い、日本でも孫正義、山中伸弥、田中マー君など有名人、芸能人、著名人がやるものだから一気に広まって行った。はじめは瞬間的なイベントかなと思っていたが、まるでチェーンメールのように広がりを見せている。中にはいつ俺のところに回ってくるのかと心配し始める有名人もいるようだ。確かにチャリティーであり社会的にも良いものだとは思うがこれもどこかで区切りをつけた方がいいように感じる。昔から過ぎたるは及ばざるが如しと言うが、せっかく良いものも度を越してしまうと悪い部分までも出てくるってのが世の習わしだ。現にアイスバケツチャレンジでは亡くなった方も出てしまった。中には指名されても本当はやりたくないと思っていてもここで断りでもしようもんなら評判が下がるし、チャリティーに理解のない非人情な人間と思われてしまうかもしれないと嫌々ながら指名を受けてしまうことになりかねない人も出てくるはずだ。それこそソフトバンクや楽天のように大企業としての看板を背負うオーナーにとっては自社株価にも影響しかねない問題なのである。

バケツをかぶる動画はネットで公開される形となるが、疑いたくなるのは本当にあのバケツの水が冷たいのかという点だ。バケツにはどれだけの氷を入れなければいけないか等の規定みたなもんがあるわけでもないし、バケツの水に氷がたった1個入っていてもそれはアイスバケツチャレンジとして認められているはずだ。だからして動画の画面では大声上げて冷たさをアピールしている様がどこまで信憑性があるものかということだ。その昔、たけし軍団がテレビで熱湯風呂に入って高視聴率をはくしたバラエティーがあったがあれなんかも視聴者が思っていたほど熱くはなかったらしいのだ。全ては視聴率のためあそこまでの演技をした方が盛り上るんだと軍団のひとりは語っていた。それと同じでアイスバケツチャレンジの動画もより冷たさを強調する方が笑いという重要なポイントを同時に獲得できるのだ。

しかし世の中にはいろんな人間がいるわけで中にはこのチャリティーに異議を唱える人もいるはず。考え方によってはALSに限定せずにエボラやエイズのような他の難病に対してももっと目を向けるべきとか、氷買う金があればそれを寄付すればとか様々な意見がでるのは当然だ。武井荘のように指名を拒否して寄付だけを行う人や、自分はやっても次の指名をしないというひとも出てきている。このまま行くと本来目指しているものとは違う方向にも行きかねないこのチャリティーはどこかで区切りをつける時が近づいているように感じる。

昔、サッカーの中田選手もはめて有名になった白いゴムのリストバンドがあったが、最初の頃はホワイトバンドで世界の発展途上国を救うための活動として多くの日本人も協力したが結局はその売上はほとんど貧しい国には行ってないことが広まり、運営会社も多額の赤字を出してしまいわずか1年足らずで終わってしまったことがあった。その時に購入した白いゴムバンドは黄色く汚れて今でも僕の机の中には眠っているがあれはいったい何だったのだろうと思うのが笑える。あと数年もしたらバケツに氷水入れて頭からかぶって有名人がリレー形式でやるってのが流行っタネーと柿のタネでもつまみにビールを飲でるのかもしれない。

 

 

 

 

 



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