天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

問題解決を基準に 加藤良三

2009年03月28日 | Weblog

アメリカの日本に対する評価は非常に高い。外交政策が、一定の価値観に基づいて、安定的に発動されるからだ。その日本の中で、オプティミズムがちょっと足りない。いわゆる「縮み思考」といわれる点だ。

ペシミズムには容易に陥り、それは問題解決の意思の放棄である。オプティミズムは、そこに自分の決断、決意の要素が入る。ここが基本的に違う。日本には、自分自身が決意をもってこうするのだというエネルギー「アドレナリン」が走っていない。

「後々省みられることのない情報が大量生産されている。インフォよりエンタを提供することに狂奔している。」これは、アメリカの元記者が自国のメディアを評して語った言葉だが、日本国内のメディア、役人等においても同じことが言え、日本という国が強くなるためには、まずこれを断ち切る必要がある。このことが部分的にせよ達成できれば、そのときオプティミズムの要素が増して日本国全体にオプティミズムが走ると思う。

問題解決ということに基準をあわせて世の中を見ないと、非現実的な論理に得てしてなってしまう。一定の価値観を堅持しながら、変革する能力というものを、世界に自ら示していく必要がある。

元駐米大使加藤良三プロ野球コミッショナー(67)の’08.6.25日本記者クラブでの会見