緊急地震速報にびっくりしていたら、数秒から数十秒経ちました。
8日の緊急地震速報 突然で戸惑い…何もできず 2013/8/11 11:22
兵庫を含む34都府県に発表された8日夕の緊急地震速報。早朝だった4月13日の淡路島地震と異なり、仕事中や運転中の人も多く、対応を迫られた。だが「突然のことで何もできなかった」との声も多い。結果的に誤報だったが、いつ大地震に結びつくか分からない。次に備えて検証する。(上田勇紀)
気象庁は淡路島地震後、2千人にアンケートを実施。「地震速報に気付いてから何をしたか」との問いに、最も多かった答えが「テレビやラジオで情報を知ろうとした」(46・8%)。「揺れに備えて身構えた」(26・9%)、「様子を見た」(17・7%)、「何をしてよいか分からず、何もできなかった」(9・5%)‐と続き、身を守る行動は少数だった。
今回はどうだったか。神戸市西区の西神中学校。8日午後4時56分、樽本信浩教頭(53)は4、5人の教員と職員室にいた。突然、聞き慣れない携帯電話のアラーム音。戸惑うばかりで、机の下に潜るなど身を守る行動をした職員はいなかった。
テレビに見入る。だが揺れは来ない。部活動で約50人の生徒が運動場などにいたが、速報は伝わってなかった。樽本教頭は「心配する保護者もいる」と思い、早めに帰宅させた。「速報でどう動くべきかのマニュアルがない。最悪を想定した対応を考えなければ」
同市須磨区の社会福祉法人「きらくえん」には、特別養護老人ホームの入居者など介護が必要な高齢者ら約140人がいた。特に混乱はなかったが、土谷千津子副理事長(45)は「揺れる前にどうするかを協議する必要がある」と振り返った。
4月に淡路島地震があった洲本市。海に接する漁師町町内会の前会長、吉岡國興(くにおき)さん(70)は自転車で帰宅中だった。携帯電話が鳴り、画面を見ると「奈良県で地震」とあった。「津波は大丈夫」と思い、自宅へ戻った。
その後、近所の人とどう行動したかを話し合ったが、誰も何もしていなかった。「いざとなると動けない。とっさにどうしたらええんか」
気象庁は「速報を見聞きしてから揺れるまで、数秒から数十秒しかない。その短い間に身を守る行動を取る必要がある」として、適切な対応例をまとめている。今回の誤報を生かし、冷静かつ迅速な対応が求められる。
気象庁対応例
緊急地震速報を見聞きしたときは
はじめに
緊急地震速報は、情報を見聞きしてから地震の強い揺れが来るまでの時間が数秒から数十秒しかありません。 その短い間に身を守るための行動を取る必要があります。
また、この短い間に行動を起こすためには、緊急地震速報が発表されたことを即座にわかるよう専用の音(報知音)を覚えておく必要があります。
緊急地震速報を見聞きしたときの行動は、まわりの人に声をかけながら「周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する」ことが基本です。
このページでは、緊急地震速報の報知音やさまざまな場面において緊急地震速報を見聞きした時に取るべき行動の具体例について解説しています。
地震の揺れを感じる前に緊急地震速報を見聞きした時も、緊急地震速報を見聞きする前に地震の揺れを感じた時も、行動内容は同じです。
ふだんから、家屋の耐震化や家具の固定など、地震に備えましょう。
行動の具体例
周囲の状況により具体的な行動は異なります。日頃からいざという時の行動を考えておきましょう。
屋内にいるとき
家庭では
頭を保護し、丈夫な机の下など安全な場所に避難してください。
あわてて外に飛び出さないでください。
無理に火を消そうとしないでください。
人がおおぜいいる施設では
施設の係員の指示に従ってください。
落ち着いて行動し、あわてて出口には走り出さないでください。
乗り物にのっているとき
自動車運転中は
あわててスピードを落とさないでください。
ハザードランプを点灯し、まわりの車に注意を促してください。
急ブレーキはかけず、緩やかに速度をおとしてください。
大きな揺れを感じたら、道路の左側に停止してください。
鉄道やバスなどに乗車中は
つり革や手すりにしっかりつかまってください。
エレベーターでは
最寄りの階で停止させて、すぐに降りてください。
屋外にいるとき
街中では
ブロック塀の倒壊等に注意してください。
看板や割れたガラスの落下に注意してください。
丈夫なビルのそばであれば、ビルの中に避難してください。
山やがけ付近では
落石やがけ崩れに注意してください。
8日の緊急地震速報 突然で戸惑い…何もできず 2013/8/11 11:22
兵庫を含む34都府県に発表された8日夕の緊急地震速報。早朝だった4月13日の淡路島地震と異なり、仕事中や運転中の人も多く、対応を迫られた。だが「突然のことで何もできなかった」との声も多い。結果的に誤報だったが、いつ大地震に結びつくか分からない。次に備えて検証する。(上田勇紀)
気象庁は淡路島地震後、2千人にアンケートを実施。「地震速報に気付いてから何をしたか」との問いに、最も多かった答えが「テレビやラジオで情報を知ろうとした」(46・8%)。「揺れに備えて身構えた」(26・9%)、「様子を見た」(17・7%)、「何をしてよいか分からず、何もできなかった」(9・5%)‐と続き、身を守る行動は少数だった。
今回はどうだったか。神戸市西区の西神中学校。8日午後4時56分、樽本信浩教頭(53)は4、5人の教員と職員室にいた。突然、聞き慣れない携帯電話のアラーム音。戸惑うばかりで、机の下に潜るなど身を守る行動をした職員はいなかった。
テレビに見入る。だが揺れは来ない。部活動で約50人の生徒が運動場などにいたが、速報は伝わってなかった。樽本教頭は「心配する保護者もいる」と思い、早めに帰宅させた。「速報でどう動くべきかのマニュアルがない。最悪を想定した対応を考えなければ」
同市須磨区の社会福祉法人「きらくえん」には、特別養護老人ホームの入居者など介護が必要な高齢者ら約140人がいた。特に混乱はなかったが、土谷千津子副理事長(45)は「揺れる前にどうするかを協議する必要がある」と振り返った。
4月に淡路島地震があった洲本市。海に接する漁師町町内会の前会長、吉岡國興(くにおき)さん(70)は自転車で帰宅中だった。携帯電話が鳴り、画面を見ると「奈良県で地震」とあった。「津波は大丈夫」と思い、自宅へ戻った。
その後、近所の人とどう行動したかを話し合ったが、誰も何もしていなかった。「いざとなると動けない。とっさにどうしたらええんか」
気象庁は「速報を見聞きしてから揺れるまで、数秒から数十秒しかない。その短い間に身を守る行動を取る必要がある」として、適切な対応例をまとめている。今回の誤報を生かし、冷静かつ迅速な対応が求められる。
気象庁対応例
緊急地震速報を見聞きしたときは
はじめに
緊急地震速報は、情報を見聞きしてから地震の強い揺れが来るまでの時間が数秒から数十秒しかありません。 その短い間に身を守るための行動を取る必要があります。
また、この短い間に行動を起こすためには、緊急地震速報が発表されたことを即座にわかるよう専用の音(報知音)を覚えておく必要があります。
緊急地震速報を見聞きしたときの行動は、まわりの人に声をかけながら「周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する」ことが基本です。
このページでは、緊急地震速報の報知音やさまざまな場面において緊急地震速報を見聞きした時に取るべき行動の具体例について解説しています。
地震の揺れを感じる前に緊急地震速報を見聞きした時も、緊急地震速報を見聞きする前に地震の揺れを感じた時も、行動内容は同じです。
ふだんから、家屋の耐震化や家具の固定など、地震に備えましょう。
行動の具体例
周囲の状況により具体的な行動は異なります。日頃からいざという時の行動を考えておきましょう。
屋内にいるとき
家庭では
頭を保護し、丈夫な机の下など安全な場所に避難してください。
あわてて外に飛び出さないでください。
無理に火を消そうとしないでください。
人がおおぜいいる施設では
施設の係員の指示に従ってください。
落ち着いて行動し、あわてて出口には走り出さないでください。
乗り物にのっているとき
自動車運転中は
あわててスピードを落とさないでください。
ハザードランプを点灯し、まわりの車に注意を促してください。
急ブレーキはかけず、緩やかに速度をおとしてください。
大きな揺れを感じたら、道路の左側に停止してください。
鉄道やバスなどに乗車中は
つり革や手すりにしっかりつかまってください。
エレベーターでは
最寄りの階で停止させて、すぐに降りてください。
屋外にいるとき
街中では
ブロック塀の倒壊等に注意してください。
看板や割れたガラスの落下に注意してください。
丈夫なビルのそばであれば、ビルの中に避難してください。
山やがけ付近では
落石やがけ崩れに注意してください。