天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

変えたのは、お母さん

2011年10月27日 | まつりごと
 児玉教授も感動。変えたのは、お母さんたち。児玉先生の熱意と横浜のお母さんたちとの響き合い。行政を法に順わせ、横浜の海を守りました。感謝。25日児玉教授の講演より抜粋。

 除染というのは、環境中にあるセシウムやその他を隔離して、減衰を待つということであります。水で流したりとかというようなことでは、実際には環境中の放射性物質は減りません。水を流してというのは幼稚園などの緊急の除染。幼稚園の子どもが行くのに1ミリ以下になるようなものができないかということで始めたのであります。最初に除染した鹿島幼稚園というところの線量。例えば園庭でも0.8ミリになっておりまして、子どもが戻れるようになっています。

 私はこの間の経験でかつて見ないことを経験しています。それは、社会を変えているのは、国会でも、マスコミでも、科学者でもなく、お母さんたちであるということです。南相馬の経験を6月朝日の茨城版が測定と除染ということで伝えてくれました。そうしたら、知人から、「森谷のお母さんが先生の記事を読んでホームページを作っているよ」と言われて見ると、正確的確。そしてお母さんたちが市役所のお父さんたちを説得し始めます。その頃文科省は20ミリで良いと言って、小佐古さんが涙の抗議で辞任しましたが、何も変わらないように見えました。だけどお母さんたちは自分たちで測って、先生を変え、先生は教育委員会を変え、教育委員会は市議会を変え、この市は除染を開始して東電に費用を請求しています。そうしたら、最初20ミリで良いと言っていた文科省がいつの間にか1ミリと言っているではありませんか。私はこういう変化を見たのは初めてであります。

 次にお母さんが環境省を変えた事例をみます。環境省は除染後に56条を加えて原子力安全委員会が基準を決定するという文言がある。とんでもない間違った法律を作りました。環境省の委員会に放医研、原子力機構がなだれ込んで、除染は5ミリで良いとか、8000ベクレル以下は捨てていいとか、耕していいなどと、8000ベクレル、なんで8000ベクレル捨てていいんですか。一体何を考えているんですか。僕らはずっと100ベクレル以上出してはいけないということで30年やってきてます。9月13日横浜市は環境省の基準をもって、環境省のいうとおり、原子力学会長のいうとおり、本牧の基地に放射線廃棄物の投棄を15日から開始すると言いました。そしたら9月14日、市役所はお母さんと子どもで埋って、1時間後に市長は凍結を宣言しました。環境省は専門家委員会に見切りをつけて除染目標を1ミリに戻しました。この間の時間の無駄というのは一体何だったんですか。

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