先日、久々に名鉄西蒲線(西尾~蒲郡間)を乗破してきました。当日は、かなり蒸し暑かったですが。
お目当ては白帯編成になった6011Fに出逢うことでしたが、残念ながらも乗れたのは、画像の6013F 。また、ほかには6009、6010の両Fしかおらず、あの編成は恐らく御嵩方面にいたのだろうね。
西幡豆、東幡豆の両駅のあの懐かしい木造駅舎は既に解体されて跡形もありません。また、自動券売機もこれらの駅では廃止になりました。
利用客数は確かに何人かはいましたが、やはり現状では両運転台型の単行ワンマン電車でも十分な気がしますね。
蒲郡線がこうも寂れた原因としては、レジャー嗜好が多様化したり、マイカーの普及もそうだが、それ以前の問題として平成20年6月に改札を完全に分離して、日常の直通営業列車を無理矢理に全廃したり、さらにICカードも使えないまま放置したのも大きな悪影響を与えているものと思います。
名鉄西蒲線の最盛期は恐らく昭和35~48年頃かな。並行する国鉄東海道本線は、当時は典型的な汽車型ダイヤでローカル列車よりも、ヤード式の貨物列車や長距離優等列車の運行がむしろ主体。
それもあってか、名鉄の方が遥かに便利とさえ言われていたものでしたね。その時代は岐阜、新鵜沼、津島方面から多様な“蒲急”が頻繁に直通。5500系やOR車群、座席指定特急の7000、7700系による“三河湾号”が観光客を満載して頻繁に往来していたものでしたよ。
もう、こんな華やかな観光直通特急が西蒲線を頻繁に乗り入れることは二度となかろうが、御嵩方面に比べれば人口も多くて、沿線は観光地に比較的、恵まれているのも事実だ。
西尾市や蒲郡市も存続に本腰を入れるならば、いつまでも漫然と名鉄だけに頼るだけではなく、上下経営分離方式の早期導入やICカードの対応化、簡便な改札方式を新たに開発するなど、まずは利用しやすい環境を整えることが急務だ。
また必要に応じて、新安城方面からの直通を復活させるなど、アピールを高めることも大切だろう。取り敢えずは、新安城~西浦間に白帯を入れた3100系や6800系を今の6011Fの後継とした“にしがま号”を季節的に走らせ、あるいは吉良吉田駅にて折り返している急行編成のうち2両を西浦駅まで臨時に乗り入れさせるのも一案だろう。そのぐらいにしないと、遠からずBRT化の憂き目を見るのではなかろうか?
一方、新可児~御嵩間は距離的にも短いため、BRT化が現実味を帯びつつあるのかもしれませんね。本当に利用客は、ごく僅かだし。うん。また、蒲郡線とは異なり、もともと鉱石類の貨物輸送が目的で建設されたから、必然的だったのかもしれない。
さらに、遠からず車両更新問題も急浮上しよう。
6009~6013Fも私自身が内装をちらりと見た範囲内では、それほど状態も悪くはなさそうだが、これからは6800系のワンマン未対応編成や3100系の一般塗装編成も余剰気味にはなろう。むしろ、9500系や9100系等ステンレスカーに名古屋本線や犬山線、空港線✈️、河和線での今後の運用を任せて、思い切って西蒲線に先述の車両を捻出させて、少しでも近代化を図るべきだ。
また、蒲郡線はもはや複線化計画が完全に取りやめになったにもかかわらず、未だに複線用地が点在。あれでは赤字幅が広がるばつかりだ。明らかに不用な土地は今後、少しでも早く民間に売却すべきではなかろうか?
西尾線についても既に複線用地がある区間、ことに西尾駅以北は複線化させて、安定した運行が出来るように図るのが理想的だが。うん。
吉良吉田駅のホームは危険なほど車両との隙間が広すぎる。最大で約15センチはある?? バリアフリー♿️には、およそ程遠いね。将来的には駅自体の移転も含めて、対処を望みたいところだが。
名鉄蒲郡駅コンコースは綺麗な割には閑散としていますね。かつては、新箱根や三ケ根山方面に向かう名鉄バス(観光地向けの車体)が頻繁に出入りして、それは賑やかだったが。何だか、犬山方面の観光誘客ポスターが、むなしく映りますよ。
