遥か彼方へ

行きかう年は旅人なり
いずれの年よりか、片雲の風に誘われ漂泊の思いやまず
我、前だけを見据え最期まで走らむ

御岩山・高鈴山・神峰山に登る

2023年04月19日 | 山旅

4月17日(月)

 

素晴らしい眺望を楽しめた

 

~・~・~・~

 

 

▲ 前泊した御岩神社第4駐車場はボクだけ

8時半ごろに出発!

 

なんで茨城まで来て山登りなんだよ?

▲ さかのぼること、2月14日の「旅の達人~低い山を目指せ!」で低山トラベラー大内征さんが、冒頭の山を紹介していた。「ふ~ん、良さそうだね」と、手元の「日本百低山」を見ると、この本にも載っていた。「じゃあいつか行ってみよう」。そこへ、茨城・大子町のキャンカー集会の話しが有って、併せて山にも登ることにした次第。

 

YAMAPで、モデルコースを見て見ると

 

▲ 御岩神社 ⇒ 御岩山 ⇒ 高鈴山 ⇒ 神峰山 ⇒ 御岩神社 のコースがよさそうだ。

低山だが、三つの山をアップダウンして、それなりに体力は要るだろう。よしっ、これで行こう。

 

 

▲ 御岩神社(おいわじんじゃ)の社からスタート

御岩神社は「常陸國風土記」(721年)にも記載される古くからの信仰の聖地。

 

 

▲ 往きは「裏参道」で、復路は「表参道」とコースを欲張ったのが間違い?

裏参道の中途の小社を、右手からズンズンと登っていった(正しくは左手を進む)。めちゃ樹林の奥深いところまで迷い込んでしまった。月2回までのYAMA無料PGPS地図は、もう使えずでアウト。グーグル地図で現在地は分かるが、御岩山頂上への山道筋が分からない。「しゃあない、有料YAMAPをこの場で申し込もうと」スマホを操作したが、グーグルパスワードが何度やってもエラー。「情けな」戻ろう。もう帰ろうかとまで思い詰めたが(笑)、先の小社まで戻ると、他の方が談笑しながら先の左手から上がっていく。「ああ、あっちか」 1時間ほどロスした。

 

 

▲ 御岩山の頂上へ 530m 10:50AM

 

 

後ろには

▲ ミツバツツジが綺麗に咲いている。

 

いや、これを見に来たのではない。

前方には

▲ 那須連山を一望できる とあるが。

何がなんやら(笑)。

 

「古代より信仰の山として祀られ祭祀遺跡が発掘されており中世より修験の山として栄え、山伏など信仰者が登拝した」HP

 

▲ 囲われた一角に、「ご神体」がある。

真ん中の「石柱」のことだ。触ってはいけないと但し書きがあった。

 

御岩山頂上から少し下った左側に、これからの高鈴山への山道があったのだが、これを見過ごして下まで下りてから?? 

▲ 他の方から教えてもらって、また登って、この表示を確認して左へ進んで行った。

YAMAP・GPSがないと、間違えることばかり。

 

 

▲ スミレ

 

 

▲ 分岐から、ほぼ平坦な道を30分ほど歩いて、高鈴山に着いた。

 

 

展望所が設けてあって、

▲ 「ワアー、いい気持ち!」

 

 

▲ 眺望の先は、日光方面らしい。

ま、とにかく、ここも展望が良い。

 

 

▲ はい、ここは高鈴山(たかすずやま)の頂上だ。623m。11:10AM

田中澄江の「花の百名山」に入っているようだ。

 

 

▲ 他の方と同じように、お昼だ。

昨日買ったおにぎりセット。

うん、よしよし。

 

 

さあ、次は神峰山へ向かおう。道を間違えて迷走していたから、時間が押している。

 

▲ 「花の百名山」というから、花の写真を挙げなければ、田中澄江先生に申し訳ない。

左はモミジイチゴ?

 

▲ 気が付いたのだけだが。

左はヒイラギ

 

基本的には尾根伝いを、ずっと歩いているのだが

▲ 青空と日差しを浴びた新緑が、気持ちがいい山行だ。

途に迷っても、低山だからなんとかなるという気楽さがある。

 

 

▲ 神峰山へ登っていく分岐点にきた。

後をついてきた若い二人連れの女の子が、「この先に御岩山があるのですか?」と尋ねてきた。

「あーた」と地図を見せて「逆の方向だよ」と言うと、「きゃあ!」と、ケラケラと笑いながら戻っていった。若いということは良いことだ。

 

▲ タチツボスミレ 立坪菫 だろう。

 

 

▲ 神峰山(かみねさん)頂上へ。598m 13:50PM

 

 

▲ 一角が切り開かれ、日立市街、シンボルの大煙突、そして太平洋が一望できる。

 

 

▲ 日立市街

このあとは、あの日立市内へ下って、日帰り温泉に寄っていくつもりだ。

この左に目をやれば、

 

▲ 旧日立鉱山の大煙突

1915年に使用開始され、鉱工業都市日立の象徴的な存在だったが、1993年に約3分の1を残して倒壊した。

 

 

▲ 頂上の気象観測所遺跡の前にある小さな池。

ハート型にしている。

銅を製錬する日立鉱山から、日立製作所が生まれ、1939年に成立した日立市の名前の元となった。

鉱山の煙害をコントロールするために、この山で測候された気象を基に、大煙突から排出する煙を調整していた。

 

さあ、日立市の歴史も少し知った。では下りようぜ。

 

▲ うん? 大島桜?

「昭和7~8年までに、煙害に強い桜として320万本が植林された。サクラの街・日立のルーツは、オオシマザクラにある」だとよ。320万本ていったら、生半可な数じゃないよ。

 

 

で、上を見上げると

▲ あ、まだ、白い桜がある!

下部には、桜の花は咲いていない。大島桜は上部だけに花を付けるのだろうか。

 

▲ 山道にはずっと桜の花びららしきものが続いていたが、今はもう散った山桜の跡だろうと思っていたが。大島桜だ。そういうつもりで眺めれば、山道の両脇には大島桜の樹らしいモノがずっと続いていた(笑)。知らなんだ。

 

ようやく、御岩神社まで降りてきた。

 

▲ 目の覚めるような赤い花。桃の花かな。上野原のびりゅう館の前にあった花と同じだろう。

 

 

 

▲ 御岩神社の本殿

 

 

▲ 白とピンクのシャクナゲかな。

 

 

 

▲ 三本大杉

 

神社を出て、10分ほど歩いて第4駐車場に戻った。

▲ Harmony が待っている。15:55 PM

低山で、7時間半の山行になってしまった。(笑)

マイペース、マイペース。

 

午後4時を過ぎると、さすがにコーヒータイム・休憩という気にはならない。立ち寄り湯に行かなくていけない。暗い中での運転はやりたくない。たいして疲れていないし、ちょっと着替えて、出発!

 

▲ 湯楽の里 日立店 へ。17:10PM

 

 

ここのウリは、

▲ 太平洋を見渡せる露天風呂だ!!

海を眺めながらの解放感!

よか。

 

お風呂の後は、ここで夕食。

▲ 刺身天ぷら御膳 1390円

うまかった。

飲みたくなるけど、それはできない。

 

夕食のあとは、20分ほど走って常陸南太田ICから常磐自動車道に乗って、往路と同じ友部SAへ。そこで車中泊。

~・~・~・

 

翌日は、午前11時半に無事帰宅。

4泊5日の茨城旅・終了。

 

いいじゃん!

 

 



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日本百低山 ()
2023-04-19 18:30:47
こんにちは。
茨木の百低山三座登頂、お疲れ様です。
もう現役は終わりましたが、やはり日立には商売敵の思いが捨てきれずに近づきません。
あ・でもネモフィラ見に行ったな。
NHKで吉田類さんの「にっぽん百低山」を、毎週水曜のお昼にやってて楽しみに見てます。
YAMAP有料会員、真剣にご検討下さい。
里山での道迷い=遭難が一番危険です。
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◇信さん、おはようございます◇ (旅人)
2023-04-20 09:17:24
>やはり日立には商売敵の思いが捨てきれずに近づきません~
あはは。日立製作所は家電だけでなく、事務システムで力があったのでしょうね。私が勤めていた金融機関でもシステムがらみはぜ~んぶ日立でしたね。あれはメンテを入れたら安定した収益源になるでしょうから、競争は熾烈だったのでしょう。しかしそれも遠い話。機会がありましたらこちらへも。日立市街は海に向かって、緩やかな坂道の多い街。あれで路面電車が走っていれば、サンフランシスコないしは函館のような感じがする良いところでしたよ。

NHK「にっぽん百低山」ですか。録画するようにしよう。

>YAMAP有料会員、真剣にご検討下さい~
使い放題の有料会員は年5千円なにがしか掛かりますが、これからは月2回以上は登りますから、会員登録止むを得ないですね。ソロ専門ですから必携でしょう。パスワードも分かったし(笑)。では。
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こんにちは (かりん)
2023-04-21 12:33:50
御岩神社から高鈴山、神峰山登山お疲れさまでした。
楽しく拝見させていただきました。
私も何度か登ったことがあります。
高鈴山は、花の100名山ですね。
イワウチワの群生地は、東日本大震災で崩落して、進入禁止になっていました。
御岩神社の境内には、もうシャクナゲが咲いているんですね。
山を越えて、海の見える温泉で、疲れをいやせてよかったですね。
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◇かりんさん、こんにちは◇ (旅人)
2023-04-21 13:29:17
かりんさんは、茨城在住なんですね。ブログ拝見させていただきました。でしたら、この山々は何度か登ってられても不思議ではないですね。別名、日立アルプス。ご当地アルプスのひとつでしょう。なら秩父アルプスがあってもおかしくない・・、あ、この前登った破風山が皆野アルプスを名乗ってました(笑)。

高鈴山にはイワウチワの群生があったのですか。私は今回、時期もあるのかもしれませんが、見つけられませんでした。

御岩神社のシャクナゲはよく手入れされていて、ピンクに白に、見事でした。この日みた花で、一番目を引く花が境内にあるというのも気が抜けるのですが(笑)。

>山を越えて、海の見える温泉で、疲れをいやせて~
観光人気度は下位かもしれませんが、私は茨城県はゆったりしていて、また訪れたくなる自然が多い魅力ある県だと思います。
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