遥か彼方へ

行きかう年は旅人なり
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奥秩父の南天山に登る~山アプリを試す

2022年05月07日 | 山旅

5月3日(火)

 

▲ 法印の滝

 

~・~・~・~・~・~・~・~・

予報どうり朝から晴れ。

明るい空を見ると、昨日の悲観的な現状認識も吹っ飛んで、ルンルンに。

 

▲ 駐車スペースを出発。7:45AM

早朝に到着した群馬ナンバーの方も出発。

 

 

▲ 駐車場のすぐ近くの鎌倉橋のたもと

ここが、南天山(なんてんさん)への登山口だ。

登山届のポストも左下にある。YAMAPの登山計画をアプリ発信すれば登山届になるのだが、まだやり方不勉強なので、紙で提出。

群馬の方は、スローペースで行くので先に行ってくださいとボクに言われた。やはり同行者はいないのだ(笑)。下で写真をバチバチ撮っておられた。

 

 

▲ 杉が林立する登山道の右下は、中津川に流れ込む鎌倉沢の渓谷になっている。

 

そのうち、渓谷に下りて行って

▲ この鎌倉沢に沿って歩くことになる。

鎌倉沢は、滑るような平の岩面になっていて、黒光りが美しい。

 

▲ 滑り岩のアップ

おそらく、ボクが体験した中では一番きれいな沢になるのでは。

 

いくつか小滝を過ぎて、圧巻の滝はやはりこれ。

巻頭にアップした

▲ 法印(法円)の滝

 

 

▲ 最初の分岐点へ来た

左に直進すれば、そのまま鎌倉沢・ガレ場に沿って上昇の【沢コース】。

ここから沢を右に横切って、尾根の稜線を登っていくのが【尾根コース】。

急な斜面にはなるが、頂上への距離が短くなる尾根コースを行く人が多いようだ。

ボクも尾根コースで登って、下りで沢コースを辿ってくる予定だ。

 

 

▲ 杉林の稜線を、つづら折りしながら登っていく。

 

 

▲ スミレが少しばかり群生しているところもあった。

既に装備している三つ目のアプリ、Googleレンズによれば、これはタチツボスミレだろう。

 

時計回りの沢コースと交わる頂上への分岐点を越えたところで、

出た!

▲ アカヤシオ

半月ほど前のレポで紹介されていたが、まだ残っていた。

かなり落ちてはいたが、まだ幾らかは咲いていた。ラッキー!

 

 

▲ うん、えんじゃない。

 

 

▲ いいねー

 

と感嘆していると、まもなく

▲ 頂上スペースのガレ場が見えてきた。

 

 

 

▲ 南天山山頂 1483m 

誰もいません。ボクが今日最初の到達者に間違いない。

山頂は狭いが、眺望はよろしい。スマホ電波(ドコモ)も入ってきた。

先ずは、山アプリ「AR山ナビ」を使ってみての、山の同定だ。

 

▲ 正面の東方向

あれは、誰だって分かるわな。百名山、ギザギザ山の両神山。

 

▲ 山ナビをかざして

山の地形図と併せた山名を出す。

実際の山と少しずれるので、方角調整を何度もやってみた。

ここはこんなものかな。

右手に武甲山が出てくるので、そちらの方向にスマホを少し向けて

 

▲ 東から、南東方向の写真

 

 

▲ その方向の山名は

武甲山、大持山・・雲取山 と山名が出てくるが、正しく合っているのか、よく分からん(笑)。

 

 

▲ さらに南方向へスマホを向けるが

 

 

▲ 甲武信ケ岳やら金峰山やら登った山名が出てくるが

どの山影を言い当てているのか、分かりにくいねえ。

まあ、いいか。面倒になってきたし(笑)。

 

▲ 更に南から西へ回すと

もういい、アプリが無くても分かる。

雪を抱いた浅間山が遠くに見える。

 

 

▲ お昼にしよう。

おにぎりセット。これだけはローソンで買ってきたが、お目当てのちらし寿司・チキンセットは無かった。きのう調達分だから少し硬いな。山男はグチャグチャ言わない。

 

アプリ操作をごちゃごちゃやっていて、頂上には1時間10分もいた。途中で二人の方が登ってきて食事して、ボクより先に下りていった。

ボクもそろそろ下りなくては。

▲ 下山開始。11:30AM

ここで、電波が通じるのだからよかろうと、もう一つの本命山アプリ、YAMAPをスタートさせた。

うん、うん、自分の位置が計画コース上に照らし出されている。

 

▲ 登って来るときは見落とした、沢コースと尾根コースの分岐点標識も見つかった。

ここは直進すればよい。

少し進んでから、YAMAPで位置確認をしてみる。OK、正しいコース上にボクはいる!

やはり安心だね。

 

▲ 通行止め標識

尾根コースはここで中断して、左下へ下りて行けば沢コースへ入るのだ。

 

沢コースを下りていって、最初の分岐点まで戻ったときのYAMAP表示は

▲ 右上の南天山頂上からYAMAPを起動させて、左へ尾根をずっと進んでヘアピンになっている中断箇所から、沢コースにそってここまで下りてきたというわけだ。青線で辿ってきた道のりが示されている。有料プレミアムにすると、何時ごろにGOALするかまでご丁寧に表示してくれるらしい。

 

 

▲ 気に入った沢コースを下り続ける。

 

 

▲ 駐車場に再び戻ってきた。13:50PM

他に2台のみだ。

 

 

▲ YAMAPも下りは全部青線になって。

距離と標高の関係も、頂上から下って尾根を歩いたときはフラットで、そこからほぼ一直線に下りてきた感じが表れている。

 

「終了」を押したらこんなのも出て。

上りは2時間半ほど要したが、下りも同じか。

「すれ違ったユーザー数 1人」とは? 群馬の方がYAMAPを使っていると言っていたから、頂上で会ったときに認識されたのだろう。「すれ違った回数 3回」というのは、カウントの仕方が? 下りで1回のみすれ違いがあったが。

 

反省点は、

▲ 登山口でスタートした時点で、「活動を開始」を押せば良かったのだ。スマホ電波が入らなくとも、GPSの衛星電波?磁気?は降り注いでいるのであって、YAMAPアプリ自体を起動させておけば、GPS位置機能は稼働するというもんだろう。

スタート時点でスマホ充電は100%充電だったが、GOAL時点で57%まで落ちていた。登山もIT化ていうか依存を強めるのであれば、充電器を携帯していなければヤバイね。

 

 

▲ お疲れさん。

 

もう一つの学習ていうか、気づき。

【ストックの効用】

▲ 前回の坪山登山で、片方のストックの止め具を無くし、かつ長さ調節機能がバカになった。で、片方のストックだけで長さ調節しながら、登り降りをしてきた。つまり実質1本ストックだけの山行。下りの後半で、左脚が痛くなってきた。初めて。利き腕の右手でストックを持っていたからだろう。右脚は体重分散が出来たが、逆に左脚に負荷がかかったのだろう。ボクは、両手でストックを持って、脚への重力負荷を登りでも下りでも軽減するようにしてきた。1本ストックはアカン。逆に言えば、ストックは脚・膝への負荷を軽減してくれることが明らか。高齢者の皆さん、面倒がらず2本ストックで登山しましょう。ヨーキクンですら、だからね。

 

▲ クルマで休憩して。

 

さあ、出発。再び道の駅・大滝へ30分ほどで到着。

 

▲ 併設の温泉に入って。

 

6時過ぎに、温泉内の食事処へ出向いた。

▲ 家族連れが多い。

 

 

▲ 冷やし蕎麦と、わらじカツ。1050円。

やはり、これしかないよね。

 

道の駅の駐車場は、夜中になっても満杯(バン、乗用車)。みなさん車中泊だ。へー、元気だね。

平和日本、万歳!!

 

翌朝11時ごろに帰宅。

2泊3日の山旅。総走行距離183km

 



2 コメント

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◇信さん、おはようございます◇ (旅人)
2022-05-09 11:18:29
>まだアカヤシオが楽しめるとは・・良かったですね~
はい、これはラッキー、ほっとしましたよ。花的には他にはスミレ1種しか見れなかったですからね。

>Yamapは地図をダウンロード出来ると思いましたが~
そうですダウンロードして機内モードにして山行中に参照できるというものです。ただダウンロードが無料は月2回までなのでどうするか。これからは2回では効かないと思いますので(笑)。

>山と高原地図でいつもGPS確認しています~
やはりGPS確認をされているのですね。そうでないと特にソロは迷ったらアブナイですよね。そのアプリもダウンロードは無料だが昭文社の地図ダウンロードが有料なのですね。慣れたらそっちのコスパも考慮してみたいですね。

>それにしても相変わらずの健脚、素晴らしいです~
時間ばっかりかかって、たいしたことないですよ。しかし自分のペースをよく秤量してアプリの助けも得て、今シーズンも登り続けたいですね。
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Yamap ()
2022-05-09 10:28:09
こんにちは。
南天山、大変参考になりました。
まだアカヤシオが楽しめるとは・・良かったですね

確かYamapは地図をダウンロード出来ると思いましたが・・
登山中は飛行機モードをONにして、GPSだけ有効にしておけばアンテナスキャンが止まるので
バッテリーが長持ちすると思います
私はYamapユーザーではないので詳しいことは分かりませんが
山と高原地図でいつもGPS確認しています。

それにしても相変わらずの健脚、素晴らしいです。
お疲れ様でした
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