スパイスコラム

陸の孤島から、せめて一振りのスパイスを!!

虹の橋のたもと

2014-02-19 11:37:07 | 生活


前回は、愛犬と飼い主のハッピーエンドの話だった。
しかし、世の中には悲しい現実もある。
この世に生を受けた犬や猫の殺処分の現実だ。
例えば、平成24年度に行政機関に引き取られた犬は71,642匹。
そのうち、16,750匹が飼い主からの引き取り、すなわち「飼育放棄」による引取りだそうで、これは全体の23.4%にも相当する数字だ。
又、平成24年の1年間でこのうち38,396匹の犬が殺処分されたとある。
動物を飼う時は、相当の覚悟と決意と愛情が必要なのだ。

さて「虹の橋」に続いて「虹の橋のたもと」という話をのせておこう。

虹の橋のたもと

けれど、動物たちの中には、様子の違う子もいます。
打ちのめされ、飢え、苦しみ、
誰にも愛されることのなかった子たちです。
仲間たちが1匹また1匹と、それぞれの特別な誰かさんと再会し、
橋を渡っていくのを、うらやましげに眺めているのです。
この子たちには、特別な誰かさんなどいないのです。
地上にある間、そんな人は現れなかったのです。

でもある日、彼らが遊んでいると、橋へと続く道の傍らに、
誰かが立っているのに気づきます。
その人は、そこに繰り広げられる再会を、
うらやましげに眺めているのです。
生きている間、彼は動物と暮したことがありませんでした。
そして彼は、打ちのめされ、飢え、苦しみ、
誰にも愛されなかったのです。

ぽつんとたたずむ彼に、愛されたことのない動物が近づいていきます。
どうして彼はひとりぼっちなんだろうと、不思議に思って。

そうして、愛されたことのない者同士が近づくと、
そこに奇跡が生まれるのです。
そう、彼らは一緒になるべくして生まれたのでした。
地上では巡りあうことができなかった、
特別な誰かさんと、その愛する友として。

今ついに、この「虹の橋」のたもとで、ふたつの魂は出会い、
苦痛も悲しみも消えて、友は一緒になるのです。

彼らは共に「虹の橋」を渡って行き、二度と別れることはないのです。
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