連休初日の4月28日、高崎さんの山歩き&山飯に初めてご一緒させて
いただきました。
朝5時過ぎに起きて外を見ると、周りの山は白く煙っていてまだ霧雨状の
雨が舞っていた。
でもNHKの天気予報の「午前9時頃からは晴れ」を信じて食料やお酒と
用具をああだこうだと一人チェックをつぶやきながらザックに詰めてゆく。
午前7時過ぎ、家を出る頃になってもまだ多少の霧雨が顔にかかる。
徐々に明るくなりつつある空に期待をかけ、恐縮にも最寄り駅まで迎えに
来ていただいた高崎さんの車で出~発っと!
約1時間程で伏馬田の登山口に到着。
軽く身支度を整えていると、地元の方々が声を掛けてくる。
その中でも耳に残ったのは「ヒルは大丈夫かね」の一言。
未だヒルに取り付かれたことの無い私は、何か今日こそはこの身が
餌食になるような気がしてならなかったのです。
そしてやがてそれは・・・・・・あぁぁ
ここから頂上までは、ゆっくり歩いて約一時間程の道程とのことで、
ひざと腰を気遣いながらのんびり山歩きのスタートです。
ちょうど新緑にあたり、辺りは春色満開でした。
タラの芽もところどころに食べ頃サイズがあり、高崎さんの晩酌のおつまみ用に
収穫されましたー。
山はこの時期一時だけの色を輝かせ、春を存分に味合わせてくれました。
これがカンアオイ、春の女神に会えるかな~。
マムシグサかテンナンショウの仲間?もあちらこちらで咲いていました。
途中、小休憩と写真を撮りながらゆっくりペースで歩きましたが、約1時間で山頂に
着きました。
山頂は、この時期まだかなり開けていて明るく周囲の山々もよく観望でき最高です。
標高577mとは思えない眺めに満足、いい気持ちでした(まだ飲んでないのにネ)
連休でもこの日は女神に会うにはギリギリの時期ということと、遠出の人が
多いのか山頂は私達二人だけの貸し切り状態でした。
「いますね・・・」高崎さんの言葉に辺りを見回すと、独特の飛び方で舞う女神がいました。
初めて見る女神の舞いに、しばし時を忘れて見入ってしまいました。
カメラで追うのは難しく、舞い降りたところを狙うのが良いのでしょうが、これまた
チャンスはなかなか無いのです。
そこで、胸の前にカメラを構えてファインダーは覗かずに正面に飛んできたあたり
で何度かシャッターを切ったところ飛翔ポーズが取れました。
同じように撮り、写りの悪かった5枚です。それぞれどこに女神がいるでしょう。
クリックして少し大きく表示して探してみて下さい。
以外にも女神は人なつっこく、立っていると身体に触れんばかりにまとわりつくように
飛び回ることもあるし、じっとしていると近くにも舞い降ります。
とても美しい蝶でした、最盛期の乱舞はそれはそれは見事なのでしょうねぇ。
さてさて女神鑑賞も楽しめたので、待望のランチタイム!
山飯、山酒の時間となり、用意してきた食材と調味料、ビール、チューハイ
などがテーブルに並んでゆきます。
ガスストーブ、ガソリンストーブにも火が入り、小気味いい音が辺りに響きます。
まずは、高崎さん持参のスモークサーモンでカイワレを巻いて乾杯~!
(飲むのと食べるのに夢中で写真撮り忘れました、ゴメンナサイ)
お次も高崎さんのソーセージとピーマン炒め、旨かったなぁ。
私も一品、鶏の砂肝とコンニャクの黒コショウ炒め。
いつもと分量も違うところに適当な味付けで、ちょっと薄味だったかな。
(塩分控えめで身体にはいいかも・・・)
高崎さんのアイデアで次々とオリジナル料理が作られます。
いやぁ流石、手慣れたもので飲むのも忘れて期待で見入ってしまいます。
旬の春キャベツを使った料理、これがまた美味しいのです。
チューハイがすすみますです。
私のホエブスは途中から燃料漏れを起こし、圧力が下がって火力が弱まり
ススも出るため、食後のコーヒー用の湯は高崎さんのガスストーブをお借り
した次第です。
今日の豆は、ローストの強いブラジル。
今朝挽いたのですが、湯を注ぐとふっくらと膨らみました。
でも少し苦みが強調された味になってしまいました。
次はさらに美味しく淹れますね。
ヤマビルの注意書き、さらにいやーな予感が・・・・・・
美味しい料理と酒で満足したあとは、恒例の昼寝です。
それぞれ好みの場所を探してひと眠り・・・・★◎△■・・☆
顔の上を通り過ぎてゆく風、木々の枝の揺れる音、葉のこすれあう音、
脛をはい回る蟻さん、いろいろな自然に包まれて熟睡しました。
気がつくと既に3時を周り、登頂してから5時間余りが過ぎていましたとさ。
帰り道、きれいな花達が見送ってくれました。
稜線からは眼下を流れる道志川もちょっぴり見ることができました。
いろいろな初体験を交え、久しぶりに充実した楽しい一日を過ごせました。
高崎さん、本当に本当にお世話になりました。ありがとうございました。
また、遊ぶときはご一緒させて下さい、よろしくお願いしま~す。
<追伸>
初めて尽くしのこの日、初めてヤマビルにキスされてしまいました。
下山後、登山靴を脱ぐとソックスの左くるぶし辺りが血で真っ赤に染まってたのです。
最初は靴擦れと思っていましたが、履き替えたソックスも家に着いた時には
真っ赤に。
よく見ると丸い小さな傷があり、血がポタポタと止まりません。
やられたのです、初体験でした。(ショックー!!)
それでも、山も渓はやめられませ~ん。(山飯、山酒もネ)