初沢山と言っても山というよりは、丘という感じで一息もつかぬほどの散歩道だ。
この辺りは地質が岩盤状で、人の歩かない場所でも木々の根っこがむき出しになっている。
近づくと断面は砂岩のような岩石から生成されているのが分かる。
ちょっと開けたところで、南西方向に目を向けると木の間から大山が望める。
視線を右に振ると丹沢の峰々も見える。
拍子抜けするほどあっという間に初沢山山頂に着く。
嘗て、初沢城があったというところ。
いろいろ説はあるらしいが、鎌倉時代初期に椚田氏が築城したと言われている。
別名を椚田城、高乗寺城と言うらしい。
その後、1590年(天正18年)に豊臣秀吉の八王子城攻めの時に一緒に落城した。
一つ残念だったのは、山頂に居た中年の男が、持っていたラジオかスマホで大音量の
音楽を流しっぱなしにしていたこと。
野鳥も多く静かな場所の雰囲気が台無しで、歓楽街の喧騒のようだった。
午前中からどんより曇って冬の寒さが帰ってきた。
午後には重々しい雲が垂れ込め、北風に吹かれた雨粒が、窓ガラスを叩いた。
日没が近づいたころには雨も上がって青空が広がり、雲が夕日に輝いていた。
見ているうちにどんどん形を変えながら、流れ消えてゆく雲。
明日の天気はどんなかな。
庭のクリスマスローズは今が盛り、ちょっと摘んで部屋の彩りに。
沈丁花の赤がやっと咲き出した、白もあと少しかな。
お姫様もレース越しに暖かな日差しを浴びてウトウト・・・・・
雲間から射し光る一条の輝き
天から垂れ下がる重く黒くも柔い固
いま君はその清純な身体に世の穢れを纏い
いつしか見えぬ時の流れに委ねたその一歩の中に
何を問うのか
小さな流れはいつしか大河になると言う
古来からの教えを信じ
何者にも勇気を与え
救いの声を閉ざし
今聞こえるこの静寂を
君はとらえることが出来るのか
我はこの戦きと理不尽な歩みに泪し
聳え経つ壁に向かう心を戒めんがため
盾となる憂いを手に入れん
さあこの手を取り眼前の岩の裂け目に触れぬがごとき流れの中を
行けど其の身が絶えずとも解かり得ぬ
そよ吹く風に揺れる葉も落つる水音の響きを聴き
いつしか奈落の四十万に消えてゆく
ああこの時が永遠に満る心の憂いを救えるならば
今、己の秘めたる葛藤にも似たこの色彩を
君に与えん
春が一歩一歩確実に近づいてきています。
福寿草も今が見頃、季節外れ?の暖かな日差しを浴びてその綺麗な花弁を開き
咲き誇っています。
庭の片隅では、昨年の日照りで絶えたかと思われたタゼリがわずかに蘇っていました。
もう少し増えれば、今年も少しはあの香りを楽しめるかな。
何種かある椿の中で、いち早く蕾を開いた一本。
緑化センターの大きなノムラモミジの下で45度に傾いたまま生きようとしていたものを
我が家に引き取って育てている。
年々わずかだが大きくなり、花付きも良くなってきた。
まだまだ寒暖の差が激しく、こちらの体調も崩しがちだが3月の声を聴くと春ももうすぐ
そこまで来ているんだなあと、ありふれた気持ちで過ごしている自分が居る。