「常にチームの勝ちを意識してプレーし続けてきたこと」
松井秀喜さんが『これだけは自信を持っていえること』として引退のときのインタービューでそう語っていました。
ファンを大切に、チームメイトを大切に、そして指導者を尊敬し・・。野球というスポーツから得る大切なことをすべて体現して見せてくれた選手なんだと思います。
私が最も印象に残っているのは、最後の夏の甲子園。2回戦だったでしょうか。明徳義塾との対戦での5打席連続敬遠。騒然とするスタンドや全国のテレビ桟敷。そんななか誰よりも冷静に一塁ベースへかけっていく姿は今でも忘れません。ただあの時から「常にチームの勝ちを意識してプレー」というものが叩き込まれていたのでしょう。
チームのためにプレーするということとともに「言い訳をしない」と、ジーターは彼を評してします。ある書籍に書いてあった小林一茶が言ったとされるこのコトバを思い出しました。
「金がないから何もできないという人間は、金があっても何もできない人間である」
この「金」というところを、「時間」や「技術」や「人材」や「道具」など、手に入れたいけどなかなか入らないものに、そして「人間」というところを「親」とか「指導者」とか、「先生」とか「上司」とか、具体的な立場に置き換えてみると、このコトバの趣旨が良く理解できます。
言い訳しない=とても簡単なことではないですし、私はできたことがありません。
これだけは自信をもっていえること・・・何かの節目のときに自分もいえることがひとつでもあるようにしたい。
そんな感情の沸く一日。