大空を見上げて

日頃感じていること

武道の師逝く

2012-10-02 | Weblog
 若き20歳頃、すべての教育を終え空挺隊員となり中隊に配属されたある日。
私は柔道、空手が好きで余暇を利用して練習に汗をかいていた。
銃剣術は空挺隊員の必修科目、毎日朝食前に全員稽古があり2段をとる事が決められていた。
私達の中隊には剣道5段と銃剣術5段で、この年全国銃剣術選手権大会で個人戦準優勝の前田2曹(軍曹)が教官の一人だった。
私は中隊内の大会で3位になった事があり、その時前田教官に呼ばれ「松田、お前は武道が好きなようだが銃剣術をやれ!」と言われた。
中、高で剣道の経験は少しあったが、面の汗臭さがいやだったので好きではなかった。
1週間後、空挺団の選抜選手として20名(各中隊3名)銃剣術の集合教育6か月(合宿)を命じられた。
それが、私の武道の師、前田先生とのお付き合いの始まりであった。
その後国体の種目になり、銃剣術が銃剣道となり、前田政治範士(師範)九段は県連理事長又日本武道功労賞を授与され、日本武道館の表玄関に名前が刻まれ、永久的に称えられる。
    (H、21,11,10)東京九段会館にて

その先生が9月28日85歳永眠された。
昨日お通夜、今日葬儀が行われ、受付等頼まれて行ってきた。
陸、海、空自衛隊及び県警関係の方々が大勢来られた。
挨拶状に奥様の「信じた道を真っ直ぐ人生を精一杯生きた夫」の言葉を読み、在りし日を偲びながら・・・教官ありがとう御座いました、安らかに…。

     
コメント
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