大空を見上げて

日頃感じていること

父の涙に思う

2016-01-30 | Weblog
  大相撲初場所千秋楽でただ一人1敗の大関琴奨菊が初優勝を飾った。

優勝を決めた瞬間、故郷福岡柳川から駆け付けて観客席にいた両親の姿が放映された。

父親は最初目頭を押さえていたが、涙が溢れ出てハンカチで顔全体を隠していたがこらえきれ

なくなって席を立ち通路に消えた。

 私は何故かこの場面を見て琴奨菊の優勝も大喝采でしたが、父親の姿気持ちに感動し

共に涙を流してしまった。

                    

私の心の中に父親の涙を思うと特別な思いがあります。

4歳で母親を亡くした私は父の愛情を一身に受けて育ちました。

でも私は幼い時より悪ガキで、畑からスイカや自転車を無断で持って来て、近所から苦情が

多く、当然父は厳しく怒り体罰でお尻を何回も叩き、物凄く痛かったのを今も覚えています。

絶対に顔や頭は叩きませんが、叱る時いつも涙をためて叩く悲しそうな父の顔を思い出します。

父は母のいない私を5才の頃より不憫に思い日曜日はキリスト教の日曜学校に行かせました。

教会の優しいお姉さん達はその頃の私にとって本当の神様なんだと本気で思っていました。

高校卒業後、故郷を後に関東へ来て自衛隊に入隊して一年、難関の空挺隊員なって故郷に休暇で

帰った時、日焼けして鍛えられた制服姿の私を見て、元気で頑張っていることがわかって父は喜び

「天国の母ちゃんも喜んでいるよ!」と。 その後トイレで泣いている姿をそっと目にしました。

 私は今は亡き父が大好きで一番尊敬する人です。






亡父が羽織っているのはクリスチャンの人より頂いた想い出の半纏(はんてん)です。

    

  
 
  
 

        
コメント (2)
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