-写真の部屋-

奥野和彦

観覧車か

2013-01-01 23:53:37 | 写真
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昭和52年発行(たぶん)のケイブンシャ
私鉄・特急大百科という本で尾小屋鉄道のページに
あったボロボロの気動車キハ2には
ヘッドライトの下にしめ飾りが着いていた。
これは、前にも書いたけれど

小学生であった私はそのことに心を揺さぶられた。
当時の国電にしろ、最寄りの東武鉄道にせよ新京成電鉄
にせよ、当たり前に同じ型の電車がいっぱいつながって
走っていて個性も何も感じなかったのに対して
このディーゼルカーはしめ飾りを飾ってもらっている。

で、着けてみた。

推測であるが、おそらくそんなに動力車もなくて
どこか廃線になった所の払い下げ車輌が3両ぐらい。
それらを大事に使っているのだろう。
一輌一輌が可愛がられてボロでも一生懸命
働いているのだろう。そう勝手に思い込んだ。
大人になって、いろいろ調べられるようになって
それは、大方当たっていた。

妄想鉄道のそれら払い下げ車輌たちも開通から
ほぼ一年が経って大分箔がついて来た。
キハ1は塗り直したばかり。キハ201はたまたま
覗いた模型店で型は出来ているが客車化して
売り出されていたものを再び当鉄道でエンジンを
載せて動力車としたものである。

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クリスマスツリーも、鏡餅も
この上に飾るのはお上である。
本来、オレの世界に何をするのかと
怒るものかも知れないが、何となく
この者たちも住人として扱われているような
気がしてそう悪い気がしない。  
おそらく バカなんだろう。

でも元日早々、
家族より早く起きてベランダに出て
こんな事を始めるので、やはりバカなんだろう。
すぐ後に起きて来たカミさんは
しばらく私と目を合わせなかった。

もっと俯瞰でこのジオラマと車輌全体を
撮ったカットも有るが、下にコイン洗車場が
写っていて、宙に浮くようにこの妄想世界があって
あまりにも自分のバカさをさらけ出しているようで
恥ずかしくて載せられない。


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その後、正月休みで実家に行ったので
複写して来た。
まだ在ったことも恥ずかしい。
特急・私鉄大百科であった。

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