ナズナにも似た小さな花を集まって咲かせる「スイートアリッサム」。「ニワナズナ」という別名は言い得て妙である。たくさんの色とりどりの花が低く地面に這うので、グラウンドカバーにも適した花だ。アップでみると、どこかコミカルな表情のある花でかわいい。
(2020-04 川崎市 道端)
スイートアリッサムの基本情報
学名:Lobularia maritima
和名:ニワナズナ(庭薺)
科名 / 属名:アブラナ科 / ニワナズナ属(ロブラリア属)
スイートアリッサムは、白色の小花が集まって咲き、ほんのりと甘い香りがあります。枝が横へ広がり、カーペット状になるので、花壇の前列や縁取りに植えるとよいでしょう。また、パンジーやガーデンシクラメンと寄せ植えにすると、白色がそれらを引き立て、美しいものです。花束のカスミソウのような存在といえます。園芸品種には赤や紫、ピンク、オレンジ色などの花色もあります。
本来は多年草ですが、高温多湿に弱く、日本では一年草として扱われます。切り戻して夏に遮光すれば、夏越しもできますが、タネから育て直したほうがきれいに仕上がります。こぼれダネでもふえ、タネまきや栽培は難しくはありません。特別な施設がない家庭でも十分に育てられます。
なお、アリッサムと呼ばれますが、アリッサム(Alyssum)属とは別属です。
●関連図鑑
アリッサム
基本データ
園芸分類 草花
形態 一年草 原産地 地中海北岸から西アジア
草丈/樹高 10~15cm 開花期 2月下旬~6月上旬、9月下旬~12月上旬
花色 白,赤,ピンク,オレンジ,紫
耐寒性 弱い 耐暑性 弱い
特性・用途 開花期が長い,香りがある,初心者でも育てやすい