強烈な香りで悩殺するハゴロモジャスミン。蕾は濃い紫色で、咲くまでは白いので花と蕾の対比がきれいだ。近くを歩くと数メートル先から匂いがただよってくる。
(2020-04 川崎市 道端)
ハゴロモジャスミンとは
ハゴロモジャスミンは、中国雲南省原産の半常緑のつる植物で、花に強い香りがあることから人気があります。一般に普及したのは比較的新しく、あんどん仕立ての鉢植えの販売が始まった昭和50年代からだと思われます。ジャスミンの仲間では、比較的寒さに強く、暖地では庭植えで栽培することができます。
花の内側は白色、外側は薄いピンク紅色で、4月から5月ごろに開花します。花芽は5~15℃の気温に4~6週間当たると形成されます。このため、日本の気候下では、秋に花芽が形成され、気温の上昇する春に開花します。冬は0℃以下にならない場所で、なるべく5℃以上を保つようにします。株は0℃以下で障害を受けますが、同時に蕾も枯死するため、春に花が咲かない原因となります。
ソケイ属には、ハゴロモジャスミンのほか、ジャスミンティーの原料とする香りのよいマツリカ(J. sambac)など、約200種が含まれます。アメリカ産の1種以外は、熱帯と亜熱帯のアフロ・ユーラシア大陸とその周辺島嶼部に分布し、芳香のある種類が栽培されています。
基本データ
園芸分類 庭木・花木
形態 つる植物 原産地 中国雲南省
草丈/樹高 2m 開花期 4月~5月
花色 白
耐寒性 やや弱い 耐暑性 強い
特性・用途 半常緑性,つる性,開花期が長い,香りがある