野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

マツムシソウの園芸品種「スカビオサ」(20-092)

2020年05月24日 09時42分41秒 | 

秋の高原でわたしたちを魅了してくれるマツムシソウの園芸品種「スカビオサ」。そっくりという気持ちとあまり似ていないという気持ちが同時に湧き上がるから不思議だ。それでも春の花壇でこの花をみていると秋の広々とした高原の空気が吹き渡るような気分に包まれる。しばらく外出もままならない日常だ。ああ、また草原に行きたいなぁ。

(2020-04 川崎市 花壇) 

 

「スカビオサ」

スカビオサとは
スカビオサの和名はマツムシソウ(松虫草)。高原のお花畑を彩るさわやかな花で、昆虫のマツムシが鳴くころに咲くのでこの名がつけられています。ユニークな花形とソフトな色合いが魅力で、風に揺れて群れ咲く様子には、自然な風情が感じられます。古くから俳句にも詠まれ、秋の季語ともなっています。小花が集まって大きな頭状花を形づくり、外側の花弁が大きく広がるのが特徴です。
この仲間、スカビオサ属には80種以上があります。花壇や切り花に多く利用されているのは、花が盛り上がるように咲くS・アトロプルプレア(Scabiosa atropurpurea=セイヨウマツムシソウ)と、大輪で花弁の広い優雅な花をつけるS・コーカシカ(S.caucasica=コーカサスマツムシソウ)です。アトロプルプレアは園芸品種が多く、花色も豊富です。鉢物では、S・コンバリアなどをもとにいくつもの品種が育成されています。ほとんどがブルー系の花色で、草丈は10~30cmくらい。四季咲き性が強く、次々と長い間咲き続けます。

※科名:マツムシソウ科で分類される場合もあります。

基本データ
園芸分類 草花
形態 多年草,一年草,二年草 原産地 ユーラシア、南アフリカ
草丈/樹高 10~100cm 開花期 4月~6月と9月中旬~10月ごろが多い
花色 青,紫,白,ピンク,黄,赤 
耐寒性 強い(半耐寒性のものもある) 耐暑性 弱~強(種類によりさまざま)
特性・用途 半常緑,開花期が長い,耐寒性が強い


晩春の頃になると黄金色に咲き誇る「キンラン」(20-091)

2020年05月24日 08時31分20秒 | 

晩春の頃になると黄金色に咲き誇る「キンラン」。この花をみると、ほんとうに春の盛りになったと実感する。絶滅危惧II類(VU)に登録されているが、移植の困難な種だ。昔は雑木林にふつうに生えていたものだが。

(2020-05 川崎市 公園) 

「キンラン」

キンラン [金蘭]
花の色 黄
開花時期 4月 、 5月 、 6月
誕生花5 月 9日花言葉眠れる才能
花の特徴 茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、3輪から10輪くらいの花をつける。 花径は2センチくらいで、花の色は鮮やかな黄色である。 花は平らには開かず上向きに半開し、下から上へと咲き上る。 唇弁は上の唇と下の唇とに分かれる。 上唇には赤い斑が入り、縦長の筋がある。 下唇は浅い円錐状の距になっている。
葉の特徴 葉は長さ7センチくらいの披針形で、6枚くらいが互い違いに生える(互生)。 葉の先は鋭く尖り、縦に粗いひだがある。 葉のつけ根は茎を抱く。
実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
その他 雑木林の減少、下草刈りをしなくなったこと、盗掘などによって個体数を減らしている。 環境省のレッドリスト(2007)では、絶滅危惧II類(VU)に登録されている。 属名の Cephalanthera はギリシャ語の「cephalos(頭)+anthera(葯)」からきている。ずい柱(雄しべと雌しべの融合したもの)の頭部にある大きな葯の形から名づけられた。 種小名の falcata は「鎌状の」という意味である。
生育地 低山や山地の林の中など
植物のタイプ 多年草
大きさ・高さ 30~70センチ
分布 本州の東北地方南部から九州 朝鮮半島や中国
名前の読み きんらん
分類 ラン科 キンラン属
学名 Cephalanthera falcata


薄い紫がかったピンクの胡蝶ラン「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」(蘭シリーズ 20-19)

2020年05月24日 07時58分41秒 | 

薄い紫がかったピンクの胡蝶ラン「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」。花の上半分とリップの下半分が同じ色合いでシック。命名は作出者リビングストンにとって宝石のような蘭ということだろう。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

 

「ドリテノプシス・リビングストンズ・ジェム」

小ぶりながら紫ピンクの美しいラン、ドリテノプシス リビングストンズ 
ジェム Doritaenopsis (Dtps.) Livingston’s gem。

2012年のプレートの livingston gen は誤植です。作出者にとって
宝石そのもの、ということでしょう。

最新分類はファレノプシス Phalaenopsis (Phal.) です。
作出・登録 Livingston's Orch. 1984年。

 


名前通りに黄金色の美人バラ「ゴールデン・ビューティ」(薔薇シリーズ200)

2020年05月24日 07時13分52秒 | 

名前通りに黄金色の美人バラ「ゴールデン・ビューティ」。中輪の多くの花が房咲きになる。花弁の開き具合も清楚な印象を与える。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「ゴールデン・ビューティ」

外国語表記 Golden Beauty
作出年 2008年
作出者 Kordes
作出国 独
咲き方 四季咲き
花色 黄