釣鐘型の花がかわいいシラー・カンパニュラータ。野草のツリガネニンジンによく似ている。淡い青の花がどこか遠い昔への郷愁を誘う。
(2020-04 川崎市 花壇)
シラー・カンパニュラータは、ヨーロッパに分布するキジカクシ科ヒヤシンソイデス属(ツリガネズイセン属)の多年草です。
シラーに近い仲間で、以前はシラー属に分類されており、その名残で「シラー・カンパニュラータ」の名前で定着しています。
ヒヤシンソイデス属には約7種の植物が分類されていますが、その内主に栽培されるのは、ヒヤシンソイデス・ヒスパニカ種(Hyacinthoides hispanica)と、ヒヤシンソイデス・ノンスクリプタ種(H. non-scriptae)の二種です。
通常、ヒスパニカ種は「スパニッシュ・ブルーベル」または「シラー・カンパニュラータ」の名前で流通しており、ノンスクリプタ種は「イングリッシュ・ブルーベル」と呼ばれていますが、両種は混同されることも多く、流通も混乱気味です。
ここではヒスパニカ種とノンスクリプタ種を「シラー・カンパニュラータ」として紹介しています。
シラー・カンパニュラータの花期は4月~5月。
花期になると、葉の中から花茎を真っ直ぐに伸ばし、上部の花序に花径1.5~2㎝程度の花を10~30輪ほど咲かせます。
花は釣鐘状で下向きに咲き、花冠は6裂して反り返ります。
学名…Hyacinthoides hispanica、Hyacinthoides non-scripta
別名…ヒアシンソイデス、スパニッシュ・ブルーベル、イングリッシュブルーベル
和名…ツリガネズイセン(釣鐘水仙)
科名…キジカクシ科
属名…ツリガネズイセン属(ヒヤシンソイデス属)
原産国…ヨーロッパ
花色…青、ピンク、白
草丈…20㎝~40㎝