最近、園芸種で多くみかけるようになった白のコバノタツナミソウ。野草のタツナミソウと比較すると、花も葉も大きいものが多い。
(2020-04 川崎市 道端)
タツナミソウ
タツナミソウは、日本、中国、朝鮮半島などに分布するシソ科タツナミソウ属の常緑性多年草です。
タツナミソウ属の植物は、世界に広く約200種が分布しており、日本には16種が自生しています。
日本で最も多く見られるのがタツナミソウ(Scutellaria indica)で、北海道を除く全国に自生しており、草原や森林の開けた場所などで普通に見られる野草です。
多くの変種が確認されており、種の同定が困難な植物としても知られています。
園芸的に最も多く栽培されるのは、タツナミソウの変種であるコバノタツナミ(Scutellaria indica var. parvifolia)で、福島県以南の本州、四国、九州などに分布しています。
ここではタツナミソウとコバノタツナミの育て方について紹介しています。
タツナミソウの花期は4月~5月。
花期になると、伸びた茎の上部に花序を出し、長さ2㎝程度の小さな花を穂状に咲かせます。
花はシソ科やゴマノハグサ科の植物に多く見られる唇花形で、花序の片側に偏って咲きます。
花弁の内側には繊細な模様があり、この花姿が泡立って押し寄せてくる波の様子に似ていることから、立浪草(タツナミソウ)の名前がついたと言われています。
花色は紫、白、ピンク。