野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

尾瀬に生えていたら水芭蕉かと思ってしまうオランダカイウ(20-076)

2020年05月16日 09時28分01秒 | 

尾瀬に生えていたら水芭蕉かと思ってしまうオランダカイウ。江戸時代に到来したというから、歴史の古い種だ。英語の「トランペット百合」という通称がぴたりくるかも。白い花にみえるのは仏炎苞だ。

(2020-04 川崎市 道端) 

オランダカイウ
 オランダカイウ属 Zantedeschia の園芸種であり、一般的にはカラーと呼ばれる。旧属名はヒメカイウ属Calla であり、これに由来する。カラーは江戸時代後期の天保4年(1843)に日本に渡来したと記されている。当時はオランダカイウ和蘭海芋と呼ばれ、これがZantedeschia aethiopica の和名となっている。
  湿地を好み、強健、常緑、塊茎状の塊根から密集して直立し、群生し、高さ50~80㎝(1.5m以下)、白色の肉質の根をもつ。塊根の上のシュートから新しい塊茎が生じる。葉は大きく、革質。葉身は矢じり形;又は卵状心形、長さ15~45㎝、幅10~25㎝、暗緑色、葉脈は非常に細かく、やや淡緑色、光沢があり、全縁、縁は波打ち、葉の斑点はまれ。葉柄は長さ40~100㎝、薄い緑色、、海綿質、内側は白色、外側は帯紫色。花茎は葉とほぼ同長、緑色、丈夫。仏炎苞は白色~象牙色(ピンク色)、基部は明るい緑色で、のど部の暗色は無く、長さ25㎝以下、漏斗形、先は狭くなり、頂端は線形、反り返り、長さ2㎝以下。肉穂花序は仏炎苞の約1/2の長さ、明るい黄色、基部に雌性部があり、肉穂花序の長さの約1/4~1/2に仮雄しべが散在し、上部に雄性部が続く。不稔の付属体は無い。液果は緑色又は黄色、直径約1㎝以下。2n=26。花期は3~6月(花期は晩冬~晩春)。
 オランダカイウ属の種は世界に8種あり、カラーと呼ばれる園芸種はハイブリッドも多数、作られ、白色のほか、ピンク色、赤色、黄色、橙色、紫色、黒色などがある。
[花期] 5~10月
[草丈] 50~80㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 栽培種
[分布] 帰化種  アフリカ原産


マメ科には珍しく大きな紫色の花が咲く「ムラサキセンダイハギ」(20-075)

2020年05月16日 08時48分05秒 | 

森林公園の水辺でひっそりと咲いていた「ムラサキセンダイハギ」。園芸種として多くみられるらしい。マメ科には珍しく大きな紫色の花が咲く。厚ぼったい唇のような花が特徴だ。

(2020-05 川崎市 公園) 

「ムラサキセンダイハギ」


【ムラサキセンダイハギについて】
ムラサキセンダイハギは、北アメリカ原産のマメ科ムラサキセンダイハギ属の宿根草です。黄色い花の咲くセンダイハギに似ていて、紫の花が咲くことがその由来ですが、ムラサキセンダイハギ属の種間交配種には、黄色やチョコレート色の花が咲く品種があります。

センダイハギは、暑さに弱く暖地ではやや育てにくいですが、本種は、耐暑性があり、関東以西の温暖地でも栽培しやすい宿根草です。


【ムラサキセンダイハギの概要】
ムラサキセンダイハギの花
草丈 90~120㎝程度になります。

花 のぼり藤のような花容で、青紫の花が咲きます。

耐寒性・耐暑性 耐寒性 強い 耐暑性 強い
耐寒性が強く、庭植えで越冬します。また、耐暑性もあり育てやすい宿根草です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)


学名 Baptisia australis

学名の説明 Baptisia・・・・・ギリシャ語の bapto(染まる)が語源です。
australis・・・・・「南の」、「南方の」


豪奢で大きな白い花が印象的なデンドロビウム・フォーミディブル(蘭シリーズ 20-11)

2020年05月16日 08時15分45秒 | 

豪奢で大きな白い花が印象的なデンドロビウム・フォーミディブル。原種のデンドロビウム・フォーモサム(Dendrobium formosum)をもとに改良された品種群らしい。透きとおるような白い花弁と、オレンジ色のリップがひときわ目立つ。「フォーミディブル」とは手ごわい、すごいほどの意味だ。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

デンドロビューム (フォーミディブルタイプ)    Dendrobium (Formidible Type)

デンドロビューム・フォーミディブルは、インドやタイの高温地帯に自生する「フォーモサム」と、山岳地帯に自生する「インファンディブラム」の交配種です。比較的寒さに強い洋蘭で開花時期は4~7月頃、白い清楚な花を香りと共に楽しむことができます。デンドロビュームの中では一輪の花が大きく、花だけ見ればカトレアと見間違うほどです。


清楚な花容が切ない「アンネのバラ」(薔薇シリーズ192)

2020年05月16日 07時15分04秒 | 

オレンジ色だった咲き始めの花弁が開くとともに赤みを帯びてくるバラ「スヴェニル・ド・アンネ・フランク」。16歳で亡くなった「アンネの思い出」にふさわしいバラかも。半剣弁抱え咲きの清楚な花容が切ない。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

バラ「スヴニール・ド・アンネ・フランク」

スヴニール ドゥ アンネ フランクの詳細
オレンジ色の半剣弁抱え咲きで、咲き進むにつれ、赤みが増していきます。房咲きとなり、やや横張り性のがっしりとした株になります。スプニールドとは、「記念、思い出、形見」などの意日本では「アンネのバラ」として有名です。 ベルギーの作出者は、平和への願いを込めて、この品種名をつけたそうです。

品種名 スヴニール ドゥ アンネ フランク
英語名 Souvenir d'Anne Frank
系統 フロリバンダ
作出年/国 1960年/ベルギー
作出者 Delforge
香り 軽い
開花習性 四季咲き
花形 半剣弁 10cm
樹高 1.5m