野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

華々しい色彩で、人目をひく「バーベナ」(20-090)

2020年05月23日 09時54分23秒 | 

園芸種として花壇でどこでもみかけるバーベナ。華々しい色彩で、人目をひく。写真のは「ピンクパフェ」らしい。いかにもおいしそうだ。

(2020-04 川崎市 花壇) 

バーベナとは

バーベナには約250種の野生種があり、主に南北アメリカの熱帯から亜熱帯に分布していますが、日本にもクマツヅラ(Verbena officinalis)1種が自生しています。
花が少ない真夏の炎天下でも生育おう盛で、春から晩秋まで咲き続けます。本来多年草ですが、耐寒性がやや弱いことから、日本では園芸的に一年草として扱われる品種と、比較的耐寒性があって多年草となる品種とがあります。前者はタネで、後者はさし木でふやされています。3月から6月を中心にポット苗が出回り、さし木でふやす栄養繁殖系品種の多くにはラベルがついて、品種名が明記されています。
草姿は茎がやや立ち上がるものと、横へ横へとほふくするものとがあります。ほふく性のものは栄養繁殖系品種に多く、暑さ寒さに強く、育てやすいです。さらに、「タピアン」シリーズのようにコスモスの葉に似た細かく羽状に切れ込んだ葉をもつタイプ(「宿根バーベナ」または「テネラ」と呼ばれることがある)と、「花手毬」シリーズや‘ピンク・パフェ’のように葉に切れ込みが入らないタイプとがあります。また、リギダやボナリエンシス(サンジャクバーベナ)など高性種もあります。

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宿根バーベナを例にした、摘心(ピンチ)で枝数を増やす方法

基本データ
園芸分類 草花
形態 一年草,多年草 原産地 南北アメリカの熱帯から亜熱帯
草丈/樹高 20~150cm(高性種を含む) 開花期 5月中旬~11月中旬
花色 白,赤,ピンク,紫,複色 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 弱い(一年草品種)~やや弱い(多年草品種) 耐暑性 普通(一年草品種)~強い(多年草品種)
特性・用途 開花期が長い,初心者でも育てやすい


「森のシャンデリア」とも呼ばれるエゴノキの花(20-089)

2020年05月23日 09時02分08秒 | 

あっという間に咲いてあっという間に散ったエゴノキの花。今年はどの花も足が速い。下向きに咲いて笑いかけてくれるエゴノキの花は毎年の楽しみの種なのだが。実を噛むとえぐいのでエゴノキというらしい。それわり「日本のスノーベル」という英名がしっくりする。樹脂がバニラの香りがするので、中国名は「野茉莉」。

(2020-05 川崎市 公園) 

【エゴノキとは】

・北海道から沖縄まで日本全国の雑木林に見られるエゴノキ科の落葉高木。若い実が石鹸の代用になるためセッケンノキとして古くから実用されていたが、花や樹姿の清涼な雰囲気が評価され、近年は雑木の庭に好んで用いられるようになった。日本以外でも中国や朝鮮半島など東アジアの山野で見られる。

・新緑が美しい5~6月になると、枝先いっぱいに鈴のような花が咲く。独特の美しさがあり、「森のシャンデリア」と称される。原種は白花だが「ピンクチャイム」などのピンク花も人気があり、いわゆるシンボルツリーとして使われることもある。白花もピンク花も花弁は5枚だが、いずれもその基部で一つになっている。

・秋にできる薄緑色の実は長さ2センチほどの卵型で、10月頃に熟し、中には種子が一粒含まれる。この実を噛むと「えごい(えぐい)」味がすることから「エゴノキ」と名付けられた。

・果皮には喉を刺激するエゴサポニンという有毒物質が含まれ、誤食すると胃の粘膜がやられて喀血するおそれがある。かつて、痰切りの目的でエゴの実を製薬化したことがあったものの、胃への副作用があり製造は中止となった。また、現在は禁止されているが、実を川上で擂り潰して有毒物質を流し、麻痺した魚を川下で捕獲するという魚捕りの方法があった。実は染料として染物に使われる。

・別名の「ロクロギ」はロクロ細工に使われる木という意味。材が入手しやすく、かつ緻密で割れにくいため、和傘の部材(傘ロクロや柄)、糸巻き、かんじきなどの日用品や、こけしなどの民芸品、独楽やけん玉などの玩具に使わる。なお、ロクロ細工とは、ロクロ(轆轤)をまわしながら木を加工する伝統工芸のこと。

・もう一方の別名「チシャノキ」はムラサキ科の樹木「チシャノキ」(カキノキダマシともいう)との混同からとされる。なお、漢字の

「野茉莉」は中国名に由来する。

・エゴノキの葉は長さ4~8センチ、幅2~4センチの卵形あるいは楕円形で、先端が細く尖る。縁にギザギザがある葉と、ギザギザのない葉があり、枝から互い違いに生じる。

・樹高は最大で12mほど、幹の直径は30センチ程度になる。樹皮は黒味を帯びた灰色で、樹齢を重ねると浅い裂け目ができる。東南アジアに分布するエゴノキの仲間は、樹脂から香料「安息香」を採取するが、エゴノキの樹脂もバニラのような香りがする。


躍動感のあるラン「ファレノプシス・ビーチアナ」(蘭シリーズ 20-18)

2020年05月23日 07時57分45秒 | 

躍動感のあるラン「ファレノプシス・ビーチアナ」。ファレノプシス・シレリアナとファレノプシス・エクエストリスの自然交配で生まれた品種。ゆったりと垂れたリップがよいバランスをとっている。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

ファレノプシス・ビーチアナ

ラン科ファレノプシス属

学名  Phalaenopsis Veitchiana

原産地 栽培種

多年草


 園芸品種だが原種のような趣のような品種である。

交配親は「schilleriana x equestris」で特徴ある原種同士の交配

である。葉にはシレリアナのような斑が入り、花は小型であるが

花茎が枝分かれするために多花性になる。

Phalaenopsis × veitchiana
Phalaenopsis veitchiana
Hybrid Classification
Seed Parent: Phalaenopsis equestris
Pollen Parent: Phalaenopsis schilleriana
Genus: Phalaenopsis
Hybrid Epithet: Phal. × veitchiana
Binomial name
Phalaenopsis × veitchiana
Natural
Rchb.f. 1872

Phalaenopsis × veitchiana is a natural hybrid between Phalaenopsis schilleriana × Phalaenopsis equestris.

DescriptionEdit
The plant is found in the Philippines

CultureEdit
Grow intermediate to warm. Pot in medium fir bark and keep in partial shade. Water about once a week. Keep plant fairly moist but not wet.


柔らかなペールピンクがやさしいバラ「ローザ・ベルモント」(薔薇シリーズ199)

2020年05月23日 07時22分07秒 | 

柔らかなペールピンクがやさしいバラ「ローザ・ベルモント」。半剣弁高芯咲きの中輪の花が静謐なイメージをかもす。花芯にかけてピンクが濃くなるのが分かる。花弁の末端の紅色も素敵。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 


ローザ ベルモント
Rosa Belmonte

淡ピンク色の美花で、葉は豊富に茂る。
フルーティーな香り。丈夫な強健種。

別名 【Harpearl】

品種名 ローザ ベルモント
      Rosa Belmonte
作出  2007年 イギリス Harkness
系統  F フロリバンダ
交配  未発表

花色  ペールピンク
花形  ●
花径  中輪
芳香  中香   ★★★☆☆

開花  四季咲き ★★★★☆

樹高  1.0m
    

系統 F フロリバンダ
花色 淡いピンク
花形 半剣弁高芯咲き
花径 中輪
芳香 ★★★☆☆中香
香質 
開花 ★★★★☆四季咲き
樹高・伸長 1.2m
樹形 木立樹形 普通タイプ