野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

キラキラと光る黄色の萼花弁が目を引く「ヒメリュウキンカ」(高尾の花41)

2020年05月04日 08時53分05秒 | 

キラキラと光る黄色の萼花弁が目を引く「ヒメリュウキンカ」。リュウキンカの小型版のようにみえるが、リュウキンカ属ではなくキンポウゲ属の花だ。春の初めのけなげな花にみえるが、実は強健で、多くの国で野生化しているという。

(2020-03 高尾山) 

「ヒメリュウキンカ」

ヒメリュウキンカの基本情報
学名:Ranunculus ficaria
和名:ヒメリュウキンカ(姫立金花)  

科名 / 属名:キンポウゲ科 / キンポウゲ属(ラナンキュラス属)

ヒメリュウキンカはイギリスやヨーロッパ大陸の山地の湿った草原や湖沼畔に生える、小型のキンポウゲの仲間です。リュウキンカの名を冠していますが、リュウキンカ属ではなく、キンポウゲ属の植物です。
夏に地上部がない夏眠性の植物で、地下に塊根がタコ足状に数本あります。秋が深まるころから芽を出し始め、冬の間も少しずつ芽を伸ばして葉を開きます。晩冬から早春には株はすでにロゼット状に広がり、中心に蕾を抱き始めているものもあります。春に次々と咲く黄色の6~8枚の花弁は萼花弁で、キラキラと太陽に輝かせながら開くさまは、あたかも小型のリュウキンカのようです。花が終わると結実し、晩春のころには小さな金平糖のようなタネをつけ、葉は次第に黄変して休眠に入ります。
基本は黄色の一重咲きですが、白花、バイカラー、八重咲きなど個体変異も多く、葉の形や斑入りなど葉の模様にも変化があり、多くの品種が生産され流通しています。非常に丈夫な植物であることも含め、世界中の愛好家に親しまれています。

基本データ
園芸分類 山野草
形態 多年草 原産地 イギリス、ヨーロッパ大陸
草丈/樹高 3~20cm 開花期 3月~5月上旬
花色 黄,白,山吹色
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 夏に休眠する,初心者でも育てやすい


ムラサキに似た白い花が乱れ咲く「オンファロデス・リニフォリア」(20-057)

2020年05月04日 08時26分10秒 | 

おなじみのヤマルリソウとまったく同じ形をしている白い花「オンファロデス・リニフォリア」。ヤマルリソウの属するオンファロデスの園芸種らしい。ムラサキに似た真っ白の小さなユニークな花が乱れ咲くのでうれしくなる。

(2020-04 川崎市 道端) 

「オンファロデス・リニフォリア」

オンファロデスの基本情報
学名:Omphalodes
和名:ヤマルリソウ(山瑠璃草)  その他の名前:ネイブルワート(navelwort)

科名 / 属名:ムラサキ科 / ルリソウ属(ヤマルリソウ属)

オンファロデス属には、ヨーロッパからアジアにかけて28種があり、日本にはルリソウ(Omphalodes krameri)など4種が自生しています。学名の「オンファロデス」は、へそに似たという意味で、タネの形がへそのようなのでつけられています。
苗の流通や栽培が多いのは、小アジア原産で多年草のオンファロデス・カッパドキカ(O. cappadocica)と、南西ヨーロッパ原産で秋まき一年草のオンファロデス・リニフォリア(O. linifolia)です。
カッパドキカ種は半常緑性で草丈20~30cm。花径1.5cmくらいの鮮やかな濃いブルーの花を咲かせ、ワスレナグサなどよりも花が大きく長もちするので、ボリューム感があります。園芸品種に2色咲きのチャーミングな‘スターリー・アイズ’(O. cappadocica ‘Starry Eyes’)があり、花弁が白から淡青色に縁取られています。リニフォリア種は草丈30~40cmくらい、白い小花が群れ咲き、カスミソウのような印象で、コンテナの寄せ植えなどに利用されます。

基本データ
園芸分類 草花
形態 多年草,一年草 原産地 ヨーロッパ、北アフリカ、アジア
草丈/樹高 10~40cm 開花期 4月~6月
花色 青,紫,白,複色 
耐寒性 強い~普通 耐暑性 普通
特性・用途 半常緑性,ロックガーデン


橙色、ピンク、赤と微妙な色合いが一輪のうちに楽しめるバラ「アルブレヒト・デューラー・ローゼ」(薔薇シリーズ180)

2020年05月04日 07時09分21秒 | 

橙色、ピンク、赤と微妙な色合いが一輪のうちに楽しめるバラ「アルブレヒト・デューラー・ローゼ」。半剣弁高芯咲きの大輪の花が、小さ目な枝に重そうに咲く。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

バラ「アルブレヒト・デューラー・ローゼ」

アルブレヒト デューラー ローズ
Albrecht Dürer Rose

赤やオレンジ、ピンクなどの色彩が混じりあった豊かな色彩と、
スパイシーな強い芳香まであわせもった贅沢なバラです。
葉は明緑色です。
蕾は小ぶりですが、開花につれて大輪咲きとなります。
ルネサンス期のドイツ絵画の巨匠、アルブレヒト・デューラーに捧げられたバラです。 
別名 【Albrecht Dürer、Beryl Joyce】

品種名 アルブレヒト デューラー ローズ      Albrecht Dürer Rose
作出  1996年 ドイツ Hans Jürgen Evers 
系統  HT ハイブリッドティ
交配  未発表
花色  渋いオレンジピンク
花形  半剣弁高芯咲き
花径  大輪
芳香  中香  
香質  ティーにスパイス
開花  四季咲き 
樹高  1.0m