石垣の間を這っていたツタバウンラン。大正時代に到来した花らしい。花はムラサキゼニゴケのようでもあるが、野草ではなく、しっかりとしたツルにたくさんの花をつける。道端のこんなところで頑張っている花をみつけると、心が和む。
(2020-04 川崎市 道端)
ツタバウンラン(蔦葉海蘭)
つる性多年草
地中海原産。観賞用に大正年間に入り、ロックガーデン等に植えられたが逸出野生化して、北海道、本州で道ばたや住宅地の石垣のすき間などに生えている。全株無毛平滑。茎は糸状で地上を這い、分岐して節から不定根を出し、長さ10〜40cmほどになる。葉は長い柄があって、円形〜扁円形で掌状に5〜7浅裂。先は微凸形。互生。花は長い柄があって葉腋に単生する。花冠は白色〜淡青色で暗紫色のすじがあり長さ7〜9mm、上下2唇に分かれて、上唇はさらに2裂して直立する。花冠の後部は距となって突出。果実は球形で長い柄で下垂する。花期は夏。(日本帰化植物写真図鑑)
果実(さく果)は径5~6mmの球形,長柄によって下垂,熟すと裂ける.種子は径1mm弱,黒色~褐色で不規則なしわを持つ。(侵入生物データベース)
学名は、Cymbalaria muralis