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野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

石垣の間を這っていたツタバウンラン(20-080)

2020年05月18日 10時33分01秒 | 

石垣の間を這っていたツタバウンラン。大正時代に到来した花らしい。花はムラサキゼニゴケのようでもあるが、野草ではなく、しっかりとしたツルにたくさんの花をつける。道端のこんなところで頑張っている花をみつけると、心が和む。

(2020-04 川崎市 道端) 

 

 

ツタバウンラン(蔦葉海蘭)
つる性多年草
地中海原産。観賞用に大正年間に入り、ロックガーデン等に植えられたが逸出野生化して、北海道、本州で道ばたや住宅地の石垣のすき間などに生えている。全株無毛平滑。茎は糸状で地上を這い、分岐して節から不定根を出し、長さ10〜40cmほどになる。葉は長い柄があって、円形〜扁円形で掌状に5〜7浅裂。先は微凸形。互生。花は長い柄があって葉腋に単生する。花冠は白色〜淡青色で暗紫色のすじがあり長さ7〜9mm、上下2唇に分かれて、上唇はさらに2裂して直立する。花冠の後部は距となって突出。果実は球形で長い柄で下垂する。花期は夏。(日本帰化植物写真図鑑)
果実(さく果)は径5~6mmの球形,長柄によって下垂,熟すと裂ける.種子は径1mm弱,黒色~褐色で不規則なしわを持つ。(侵入生物データベース)
学名は、Cymbalaria muralis


薄い紫の細い花がいかにもはかなげなチョウジソウ(20-079)

2020年05月18日 09時10分42秒 | 

森林公園で大切に育てられていたチョウジソウ。かつては普通の野草だったらしいが、今では希少になって絶滅が危惧されている。薄い紫の細い花がけなげで、いかにもはかなげである。

(2020-05 川崎市 公園) 

チョウジソウ

チョウジソウ(丁字草、学名 Amsonia elliptica)は、リンドウ目キョウチクトウ科に分類される多年生草本植物。

なお、日本国内で「チョウジソウ」の名で園芸用に市販されている株は、外観は似るが北米原産のホソバチョウジソウ (A. angustifolia) やヤナギバチョウジソウ (A. tabernaemontana) などの他種であることも多い。

特徴
葉は長さ 6〜10cm、幅 1〜2cm の細長い披針形で、互生する。種小名の elliptica は「楕円形の」という意味で、これは本種の葉が同属他種に比べ丸みを帯びていることから。

宿根草で、5月頃になると茎を高さ 40〜80cm まで伸ばし、5〜6月になると茎頂に集散花序を出し薄青色の花を多数咲かせる。萼は深く 5裂し、花冠は 15mm ほどで平らに開く。

果実は 2本の円柱状の細長い袋果で、長さ 5〜6cm。

他のキョウチクトウ科植物と同様、本種も全草にアルカロイドを含み有毒である。

分布
東アジア(日本、朝鮮半島、中国)に分布する。

日本では北海道から宮崎県にかけて分布し、川岸の氾濫原や原野などの、やや湿った草地に自生する。

本種はフジバカマなどと同様に、かつては全国的に分布する普通種であった。近年になり減少が著しく、2000年版環境省レッドデータブックでは、100年後の絶滅確率が約 97% と推計され、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されていた。2007年8月の新しい環境省レッドリストでは、準絶滅危惧(NT)に評価替された。減少の原因は、一つには自生適地である湿地の人為的開発・造成や護岸工事などに伴う生育地の喪失である。もう一つは、そのような地域の一部は農業のために定期的に攪乱を受けて草地を保っていたものが、農業の変化に伴い手入れが行われなくなったことによって植生の遷移が進んで草地でなくなったことが挙げられている。

ほとんどの都道府県では、野生絶滅あるいは絶滅危惧種に指定されている。 


胡蝶蘭のうちでもとくに大型で美麗な「ファレノプシス・シレリアナ」(蘭シリーズ 20-13)

2020年05月18日 08時07分05秒 | 

胡蝶蘭のうちでもとくに大型で美麗な「ファレノプシス・シレリアナ」。薄いピンクの花がどっしりと開いて圧倒的である。三裂して中央にオレンジ色をのぞかせるリップも立体的で目立つ。ルソン島南部の森林の高木の高みに着生しているところを想像したらクラクラした。

(2020-02 東京都 神代植物公園) 

 

 

 

ラン「ファレノプシス・シレリアナ」

ファレノプシズ・シレリアナ Phalaenopsis schileriana Rchb. はコチョウラン属のランの一つ。この属では大柄で美しいものの一つとされる。

特徴
常緑の多年草で着生植物。葉は3-5枚あり、線状長楕円形で長さ20-40cmにもなる。表側は暗緑色の地色に灰緑色の横縞模様が入り、裏面は暗紫色を帯びる。

開花は主として春。花茎は弓状に伸びて長さ1mに達し、よく分枝して30-50の花を、時にはそれ以上の数を付ける。花は順次咲いて、その開花期間は6週間にもわたる。花は淡桃色、径6cmになり、香りがある。萼片は楕円形から卵状楕円形、側萼片の基部には赤紅色の斑紋がある。側花弁は幅広い菱形。唇弁は三裂して白から桃紫色で、中裂片は卵形で先端の両側に突起があって錨状になる。

種小名は本種を最初に導入開花させた Consul Schiller の名による。

分布と生育環境
フィリピンに産する。ルソン島南部の森林の高木に着生する。

利用
洋ランとして栽培される。本属でも大型の美麗種であり、フィリピン産のランではもっとも美しいものの一つとも言われる。

また、交配親としても重要で、ピンク系の花を作出する場合に重視される。

 


ダークレッドの花が咲き乱れるバラ「グラッド・タイディングス」(薔薇シリーズ194)

2020年05月18日 07時22分57秒 | 

ダークレッドの花が咲き乱れるバラ「グラッド・タイディングズ」。八重平咲きの中輪だが、しっとりとした雰囲気のある花弁が集まって、独特な印象を与える。開花が進むとほどけるように開いて、すこししどけなくなる。

(2019-11 川崎市 生田緑地バラ苑) 

 

バラ「グラッド・タイディングズ」

《グラッド・タイディングス データ》
●品種名……グラッド・タイディングス(Glad Tidings)
●系統……F
●作出国……ドイツ
●作出者……エバース
●作出年……1988年
●花色……ダークレッド
●香り……微香
●咲き方……八重平咲き 花径10cm
●花弁数……40~50枚
●樹高……1~1.2m
●花付き……多花
●樹形……直立性
●花期……四季咲き
●交配……Seedling × Seedling