先日、念願だったマツダのUY-510Bを入手しました。
以前、UY-510Bでアンプを製作していましたが、同一メーカでそろっておらず、片方は”理研”もう片方は”マツダ”の球と、見た目がなんだかちぐはぐでした。
オークションにどちらかの球が出品されないかなと待ち望んでいましたが、このほど漸く念願かない、下記のようにマツダの球を入手出来ました。
新たに入手したのは、下記の右手側の球です。昭和17年(1942年)製です。
元々の手元にあった球は、昭和14年製。3年の違いで表面の印字が変わっていました。昭和14年製は、丸い円の中の「マツダ」のマークと「サイモトロン」の表記。一方、新たに入手した球はサイモトロンはなくなり、「東京電気」と変わっています。丸いマツダのマークは下に小さくついています。
東京電気とは?と思って調べてみると、「電子管の歴史」(オーム社)によると昭和14年に東京電気と芝浦製作所を合併して東京芝浦電気となったようですが、そうであればなぜ昭和17年に「東京電気」と表示されるのか、謎です。
ともあれ、こちらとしては満足で、あとはうまく動作すること願うばかり。そこで、以前製作したアンプに差し込んで動作確認実施。
運よく、動作しました。ちゃんとアンプから音が出ています。ただ、エミッションが正常かどうかまでは、測定していないですが、手ごたえは十分です。
写真では、真空管のラベルまではわかりずらいですが、気分的にいいですね。
ということで、古い球の入手に成功しましたが、古い分、動作しないリスクも十分あるわけで今回はたまたま運がよかったのだと思います。
以前、古い球まとめて一式2-30本だとか、CZ-501Dをまとめて10本ぐらいだとか、高い価格で落札したことがあるのですが、ほとんど不良品だった経験があります。こういうこともあるのでオークションでは慎重かつ冷静になりましょう。