Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

マツダ UY-510Bを入手しました

2021-12-18 21:53:42 | 真空管

先日、念願だったマツダのUY-510Bを入手しました。

以前、UY-510Bでアンプを製作していましたが、同一メーカでそろっておらず、片方は”理研”もう片方は”マツダ”の球と、見た目がなんだかちぐはぐでした。

オークションにどちらかの球が出品されないかなと待ち望んでいましたが、このほど漸く念願かない、下記のようにマツダの球を入手出来ました。

新たに入手したのは、下記の右手側の球です。昭和17年(1942年)製です。

元々の手元にあった球は、昭和14年製。3年の違いで表面の印字が変わっていました。昭和14年製は、丸い円の中の「マツダ」のマークと「サイモトロン」の表記。一方、新たに入手した球はサイモトロンはなくなり、「東京電気」と変わっています。丸いマツダのマークは下に小さくついています。

東京電気とは?と思って調べてみると、「電子管の歴史」(オーム社)によると昭和14年に東京電気と芝浦製作所を合併して東京芝浦電気となったようですが、そうであればなぜ昭和17年に「東京電気」と表示されるのか、謎です。

ともあれ、こちらとしては満足で、あとはうまく動作すること願うばかり。そこで、以前製作したアンプに差し込んで動作確認実施。

運よく、動作しました。ちゃんとアンプから音が出ています。ただ、エミッションが正常かどうかまでは、測定していないですが、手ごたえは十分です。

写真では、真空管のラベルまではわかりずらいですが、気分的にいいですね。

ということで、古い球の入手に成功しましたが、古い分、動作しないリスクも十分あるわけで今回はたまたま運がよかったのだと思います。

以前、古い球まとめて一式2-30本だとか、CZ-501Dをまとめて10本ぐらいだとか、高い価格で落札したことがあるのですが、ほとんど不良品だった経験があります。こういうこともあるのでオークションでは慎重かつ冷静になりましょう。

 

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この前入手した真空管(PT25HとC-202A)

2021-11-28 18:06:51 | 真空管

ヤフオクをしていると、たまに面白い出品に出会うことがあります。ここで記載している真空管も若干そんな感じで落札したものでした。

下記が、先日落札した真空管になりますが、大きい方がPT25H、小さい方がわれらが川西機械製作所製のC-202Aという球です。

このPT25Hは、GEC製でPX25と同じ外観をしていますが、内部は5極管になっており、特性はPX25とは異なります。しかし噂では3極管接続にしたらPX25と同じような特性になると、ささやかれています。

であれば、価格も結構しそうなものですが、実際は誰も入札がなく、案外お安く落札できました。ただ、お安くといっても私のようなサラリーマンの月の平均小遣いよりも高い金額ですが、PX25に比べると1/3以下になります。

そしてもう一方のC-202Aは、一時期は結構な価格になっていましたが、最近は少し人気に陰りが出てきたようで、しかも1本ずつの出品だったため、これまた相場(ペアで、上記平均小遣いよりも1万ほど上ぐらいか。)よりも少し安めに入手できました。ちょうど1本が上記平均小遣いの半分ぐらいの価格です。

両方とも、別々の中古業者の出品によるものですが、あまり詳しくない出品者のようで、チェックができず未チェック品の出品でした。

さて、今回の落札が儲けもんだったのか、はたまた、3結でPX25なんて、程遠いものなのか、あるいは故障しているただの不良品に大金をつぎ込んでしまったのか、怖いですがそのあたりをもう少し今後確認できればと思います。知らぬが仏だったりして?!。

 

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UY-510Bの5極管特性の測定

2021-10-02 21:01:05 | 真空管

先週は、オークションでお目当ての品を無事落札できました。巷ではあまり人気がない球も含め、9月は、真空管が8本とまずまずの状況。しかし、少し高値での落札になってしまい、落ち着いてから後悔も・・・。それに真空管ばかり買ってどうするのかというのも少し。なんだか、持つこと自体に安心感を得ているような気がします。

今日は、UY-510Bを5極管接続で使用するべく、5極管特性の測定を行いました。測定時の写真を撮り忘れたのですが、一応測定はできました。

しかし、最大定格等の情報がないため、Vsgを200Vに抑えた状態での測定。その結果、下記のような特性になりました。

戦後の失われた球を保護する目的で、プレート電圧は、最大250Vまでしかかけられず、低電圧領域での測定ですが、近年では初の測定結果だったりして!?と、少し個人的に心の中で盛り上がっています。

なぜ、プレート電圧が250Vまでとしたかというと、本当の測定結果は、下記のような感じになったからでした。

なんと、プレート電圧を上げていくと発振してしまい、うまく測定することができなくなったからです。黄色の線がIp特性になるのですが、プレート電圧を増すにつれて、いきなりIpが上がっってヒステリシス曲線のようになっている箇所があります。こういうこともあり、250Vまでに抑えた測定結果となったのでした。

例のごとく、この測定結果の曲線をなぞって、1枚目の図に仕上げたわけです。

しかし、5極管はVp=0Vの時が一番恐ろしい。図のように、Vp=0Vの場合、Isgがものすごく流れており、例えば、Vg=0Vの場合だとWsg=70mA×200V=14Wとプレート損失に匹敵する電力が、細い針金でできたスクリーン電極に供給されています。こんなに電流が流れて壊れないのか、測定中は心配で仕方ありませんでした。

ということで、この特性曲線から次回は5極管接続のアンプを製作してみたいと思います。

 

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エラーコインならぬ、エラー真空管

2021-08-09 22:42:56 | 真空管

世の中には、エラーコインというものがあるそうな。造幣局での硬貨の製造の際、何らかの間違いにより不良品が出てしまい、それが誤って流通してしまった硬貨のことだそう。お金だから当然、チェックも厳しくふつうは流通されないもののため、そのレア度は高く単純なもので数千~数万円、高いものでは100万円にもなるそう。

実は先日、不思議なエラー真空管を発見してしまい、ひょっとしてエラーコインに匹敵する発見か?!なんて、ひそかに期待していたりする(哀れなおっさん)。

2021/05/29の「ブログ1本目の真空管アンプの調整」というブログで、初段の真空管E180Fが不良だった、と書いたのですが、そのE180Fが、どうもエラー真空管のようなのです。どの辺がエラーかというと、管名に本来の型番とは異なるにもかかわらず”6688A”と印刷がされているのです。

はじめは全然気が付かなかったのですが、先日ふとその真空管を眺めていると、E180F(6688、6688A)はヒータが、4,5番ピンなのに対し、エラー管は、3,9番になっているのです。また、中身をよく見ると、5極管であるはずが、3極管の構造になっていました。

写真ではかなり見にくいですが、プレートの真ん中が窪んで、その部分がカソードに密接した、6DJ8のプレートのような形になっています。

他のE180Fは、プレートはのっぺりとしており見た目普通の球。下記は正常なE180Fの写真。

2つを比較してみます。

どうりで、アンプに挿しても動作しないわけですね。このE180Fは、恐らくは60年代の球ですが、今まで流通されず、約60年の時を経て私のところにやってきたという、なんともすごいレア感。どうやって間違えて異なる型番になったのでしょうか。同じラインで製造していて、最後の1個が取り残されてしまい、その球がE180Fの製造ラインに入ってしまったとかでしょうか。

いずれにしてもすごい偶然。これはコレクターの間でもきっと高値になるはず。どなたか、いかがですか。お安くしておきますよ~。なんてね。誰もいらないでしょうね・・・

でも元の球はなんという品番だったんでしょう!?。

 

 

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