最近、石川五右衛門の気持ちがよくわかる。
「またつまらぬものを斬ってしまった・・・」
きっとこの言葉には、あ~、こんなもの斬りたくなかったのに、また斬ってしまったよ、と少し後悔が混じっているのだと思います。
つい最近、同じ思いをしたのでした。
「またつまらぬものを落札してしまった・・・」
そんな思いで落札したのが下記になります。
見た目、ステンレスシャーシの結構良さそうなアンプです。しかし球はついていませんでした。何の球のアンプなのかわからなかったのですが、オークションで最後まで入札者がなく、直前で1人入ったのですが、ちょっと興味を持っていたので、終了間際に自分も入札しました。
そしたら、思ったより安値で落札。まさか落札してしまうとは思ってもみませんでした。
しかし、気分が盛り上がっている時はこれでよかったのですが、いざ支払いの時になると、熱も冷めてしまい、しまった、口座の残金も少ないのに、こんなの落札してしまって・・・と冒頭の少し後悔へと変わってしまったのです。
ま、嘆いても後の祭り。ちゃんと支払いを済ませて手元に来たので、無事当方の所有物になったのでした。
実は、この種類のアンプの落札は、これが3台目です。もともとは恐らくは、昔のオーディオ○科のキットだと思うのですが、2A3のシングルが使用されていたり、また別の種類の球が使用されていたりと、恐らく、このシャーシを使っていろいろな球用のキットあるいは、完成品が販売されていたのだと思います。
1台目の落札時は、6550が1本しかついていない、かなり汚れたシングルアンプでしたが、見るからに所有者により改造されたもので、恐らくオリジナルではないアンプだと思います。シャーシがステンレスでよかったので、当方により、OPTやPTを載せ替え、6L6GAのプッシュプルに改造したのでした。
そして2台目は、これも球無しだったのですが、内部はきちんとハンダ付けされ、とても素人の作とは思えない出来だったので、改造するのはほどほどにし、恐らくは6GA4シングルアンプと思われたものを6V6Gシングルアンプに変更しました。
そしてこれらはとうの昔にオークションに出品。
そしてこの3台目のアンプですが、恐らくは元の所有者の方が改造されたものだと思います。改造の跡がふんだんにありました。
そこで、シャーシとトランス類はそのまま流用し、回路は当方で新たに作り変えるべく、早速分解。
見事解体されてしまいました。
さあ、一体どんなアンプに仕上げようか、今から悩んでいます。決まればまた製作時に載せたいと思います。