化学系エンジニアの独り言

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バイオ燃料に投資のブーム

2006-09-15 | バイオマス
アメリカでは原油高と税制優遇によりバイオディーゼルの製造工場の新設が相次いでいます。2004年には22箇所しかなかったバイオディーゼルの製造所が今では76箇所に増えています。この勢いは当分止まりそうもありません。

バイオディーゼルを手がける企業はこぞって、製造設備の増強や新設を行なっていますが、その資金はベンチャーをはじめとしていろいろなところから出ているようです。

Greenshift Corporaion(ニューヨーク州)は$22Millionをかけて年産45Millionガロンの工場を新設します。資金はCornell Capital Partnersから出るそうです。
Renewable Energyは$100Mの資金を集めて年産60Mガロンの工場を建設します。資金はBunge Ltd.と二つのベンチャーファンドからでるそうです。

食品大手のCargillやArcher Daniels Midland Companyといった会社もバイオ燃料に投資するとしていますし、石油大手のシェブロンやBPといった会社もバイオ燃料の製造や取扱いに注力を始めました。

さしずめスモールビジネスにBig companyが終結するといった感じです。

現在76あるバイオディーゼルの生産工場は、平均で30Mガロンを生産し$20Mの売り上げだそうです。
アメリカ全体では2.3Bガロンのバイオディーゼルが生産されていることになります。しかし、全米でのガソリン消費量は140Billionガロンですから2桁違います。また、バイオエタノールをるくめたバイオ燃料の売り上げは$15.7Bでそのうちバイオディーゼルはわずかに$1.6Bです。

バイオ燃料の需要の高まりがバイオ燃料ビジネスを後押しし続けることでしょう。