ロンドンにあるCGES(Centre for Global Energy Studies)という機関が巨大油田の発見に関して調査レポートをまとめました。ひとことで言うと巨大油田の発見は近年も続いているというものです。
間違いなく限りある化石資源の代表である石油は5から10年の近い将来に生産量が頭打ちとなり、供給が需要に追いつかなくなるというピークオイル論者の根拠の一つに、近年ではかつてのような巨大油田の発見が少なく、今後の生産量の延びが期待できないというものがあります。
このCGESレポートはそれを否定するものです。これまでの巨大油田発見の数の推移は、1950年代に17、1960年代に29、1970年代に24、1980年代に15、1990年代に11となっています。確かに数でみると次第に減少しているのは事実です。
しかし近年発見された四つの油田はスーパー巨大油田とも呼ぶべきもので、埋蔵量ベースでは新規油田発見のペースは衰えていないといいます。四つの油田とは、メキシコのクマルーブサープ、カザフスタンのカスハガンで二つ、イランのヤダバランです。それぞれのピーク生産量の推定値は80万BD、120万BDならびに30万BDとなっています。
1990年代に発見された巨大油田のピーク生産量の総計は351万BDですが、近年発見され2020年までに生産開始が期待できる大油田のピーク生産量の総計は464万BDで、1990年代に比べて増えています。この数値をもってCGESレポートはピークオイル論者の、《近年大油田の発見が少なくなっている》という主張は正しくないと反論しています。
しかし将来の原油生産量の予測には不確実な要因が含まれていることも考慮してお金ければなりません。1999年に発見されたイランのアザガデン油田はピーク生産量40万BDを期待される大油田です。しかし日本の国際石油開発がその権益を当初契約していたものから大幅に減らしたことからも分かるように、カントリーリスクの大きい国での開発が順調に進むとは考えられません。
この様な不確実な要因を織り込みながら予想を立てることには常に困難が付きまといます。
間違いなく限りある化石資源の代表である石油は5から10年の近い将来に生産量が頭打ちとなり、供給が需要に追いつかなくなるというピークオイル論者の根拠の一つに、近年ではかつてのような巨大油田の発見が少なく、今後の生産量の延びが期待できないというものがあります。
このCGESレポートはそれを否定するものです。これまでの巨大油田発見の数の推移は、1950年代に17、1960年代に29、1970年代に24、1980年代に15、1990年代に11となっています。確かに数でみると次第に減少しているのは事実です。
しかし近年発見された四つの油田はスーパー巨大油田とも呼ぶべきもので、埋蔵量ベースでは新規油田発見のペースは衰えていないといいます。四つの油田とは、メキシコのクマルーブサープ、カザフスタンのカスハガンで二つ、イランのヤダバランです。それぞれのピーク生産量の推定値は80万BD、120万BDならびに30万BDとなっています。
1990年代に発見された巨大油田のピーク生産量の総計は351万BDですが、近年発見され2020年までに生産開始が期待できる大油田のピーク生産量の総計は464万BDで、1990年代に比べて増えています。この数値をもってCGESレポートはピークオイル論者の、《近年大油田の発見が少なくなっている》という主張は正しくないと反論しています。
しかし将来の原油生産量の予測には不確実な要因が含まれていることも考慮してお金ければなりません。1999年に発見されたイランのアザガデン油田はピーク生産量40万BDを期待される大油田です。しかし日本の国際石油開発がその権益を当初契約していたものから大幅に減らしたことからも分かるように、カントリーリスクの大きい国での開発が順調に進むとは考えられません。
この様な不確実な要因を織り込みながら予想を立てることには常に困難が付きまといます。