化学系エンジニアの独り言

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シアトルの雨

2006-11-29 | 環境
秋の長雨といいますが、今月のシアトルの降雨量が新記録を樹立するかどうかという話題です。日本ではイチロー選手のマリナーズで有名なシアトルですが、その気候については意外と知られていないでしょう。

緯度で言うと北海道よりもさらに北で、サハリンの南端に相当します。しかしメキシコ湾流のお陰で冬でも気温がマイナスになることは少なく、雪もめったに降らない土地です。もちろん夏は24℃くらいの気温で、湿度が低いですから快適な土地柄です。しかし、10月頃から始まる雨季の間は、毎日の降水確率が50%以上となり、この時期だけはいただけないようです。

これまでの11月の最大降水量は1953年の12.9インチ(シアトルタコマ空港)と1933年のシアトル市内での15.33インチがあります。1945年に公式降雨記録計がシアトル市内からシータコ空港に移されたので、最高記録が二つになっています。

今年の11月はこれまでに14インチを上回っているので新記録達成の可能性が高いということです。最もシアトル市内のほうがシータコ空港に比べて平均で11%降水量は多いので、シータコ空港での最高記録は17インチ以上となり、記録更新は難しいのではといった、玄人の意見もあります。

これは地球温暖化の一つの証拠だ、などと騒ぎ立てないところが良いですね。

長雨は憂鬱ですが悪いことばかりではありません。カスケード山の雪が多くなりスキーには最高、水不足の心配がないし水力発電により大量に電気ができる、来年には鮭が沢山帰ってくるなどです。
但し日照不足、日に当たらないことによる健康障害の心配があるので、うす曇でも屋外に出て活動すること、と専門家は呼びかけています。

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