介護はイヤだ

両親への積極的な介護をしていなかった(両親は平成24年度に相次いで死亡)、ダメな子供の戯言を書いています。

介護していません

2011-05-18 08:22:32 | 日記
土曜日(5/14)に父のところへ行ってきました。今回はキッカリ30分でした。

いつもの様に施設の2階に上がると、私たちを見つけた職員の方が『○○さん。お早う御座います。えぇ~と、お父さんは何処に居るかな~』と探しに行ってくれました。
父は、廊下で日向ぼっこをしながら壁の手摺りにタオルを干しておりました。
前日までは曇天でしたが、14日は晴れ上がり多少の風は有りましたが暑かったのと、ボケ老人の話す事はいつもの様に同じ事を繰り返し話したりして堂々巡りをしてしまうので、最初から『今日は一寸外出(散歩)をさせよう』と思っており、『今日は散歩しよう。家の近くまでいけるよ。』『今日を逃すと散歩に行ける日は1年後だよ』と誘ったのですが、「今日は寒いから外には行かない」と拒絶モード。それでも数日から数週間も経てばそんな事は忘れて「外に連れて行ってくれない」と文句が出るのは目に見えていたので、『それじゃ~玄関まで行って、寒かったら戻ろう』というと、仕方なく同意してくれました。

2階から降りるときには当然にエレベーターを利用いたしますが、入所者が勝手に脱走をしない様にするために暗証番号が必要です(注1)。ですので、父が暗証番号を見ないように装置に対して後ろ向きにして車椅子を止めて置きました。私が何をしているのか判らないので暇だったのか「俺、エレベーターに乗るの初めてだ」と話しかけてきます。これまでにも施設が行なう遠足(ご近所のショッピングモールへ施設のバスでお出かけ)や提携病院での受診の為に何度も乗っている事を完全に忘れています。

玄関は二重扉になっており、外から入る時には自動で開きますが、内側から出るときには隠しスイッチを押さないと開きません(注2)。『さて、父に気付かれずにこの隠しスイッチをどうやって押そうか』と思案し始めたら、職員が事務室に有るもう1つのスイッチを押してくれました。
外に出て父に『温かいでしょう。散歩しよう』と再び誘うと、「風が冷たい」との事。確かに風が少しありますが寒いという程度ではないので、『それじゃ~、目の前の分譲地を一回りして施設に戻ろう』と言う事になりました。

たいして広い分譲地[新規に造成した1画だけ]では無いのですが、『この先に見える道路が××だよ』『この林の向こうに△△さんの家があるよ』と話しながらゆっくり押していたら20分を要しました。

施設に戻ってくると「何で家に帰らないんだ」と一寸駄々が出ました。
『最初から家まで行くつもりだったのに・・・寒いから分譲地の散歩で妥協したんでしょう。』と言うと、どうにか自分の言動を思い出したようでした。

2階に戻る時にも「俺、エレベーターでうえに上がった事、無いんだよな」の発言で出るのは、もう仕方ないですね。

ところで、これまでに訪れた介護施設は全て空調管理が為されているので、施設内は適温です。そのためなのか、入所生活が長くなるほど体温調節能力が落ちるようです。父も厚手のジャージを着た上にドテラを羽織っています。

(注1)
母方の伯母2名も介護状態で別の特養に入所しております[内1名は、状態が良くなったので自宅に戻っております]。
その特養でも暗証番号を要求する箇所は異なりますが、暗証番号を知らないと施設の特定の場所へ入れません。
(注2)
現在、父が入所している施設は3箇所目ですが、3箇所共に玄関の自動ドアに関しては同じです。但し最初の施設では、『土曜日及び日曜・祝祭日は、家族以外の来所お断り』なので、自動ドアの電源が落とされた上に、施錠されていました。