去年の12月からはまっていたベンチの試作づくりですが、
先日ようやく製品化することができました。
さて、途中で脱線した椅子づくりの方は、
まあ、大体の形にはなってきました ↓
といっても基本デザインはベンチから派生しており、
それ単体でのまとまり具合というか、全体のバランス、実用機能面での改善の余地はまだあります。
今回の場合、背もたれから肘掛部分への納まりと強度、それに座った時の心地よさが課題。
椅子は、普段使う実用家具であり、また身体を預け、身体と共にある家具でもあり、
そして何よりも奥が深い家具だと思います。
千変万化といってもいいかもしれません。
使い手の身体特徴や癖と健康状態、使われる場所と用途、
さらには、元気な時と落ち込んでいる時などその時の気分?
によって同じ椅子でも座り心地が変わってくることがあります。
だらけて座れば椅子もダラ~としますし、シャキッと座れば椅子もそれに応えてそう成ります。
極論をいえば、自分を映す鏡にも成り得ます。
まあ、これはそこそこ自分に合った椅子の場合の話ですが。
ですから、使い手が座った時に、まあこれはそこそこ良い椅子だなと思える程度が丁度いいかもしれません。
椅子作りには、これで決まり、完璧というものは無いと思っています・・・と
さぞ、研究に研究を重ねに重ねて、やることはすべてやり、
もう悟りの境地に近いような、達観したようなことを書いていますが、
まだ椅子作り(木工)を始めて数年のワタクシが言うことではありませんでした。
失礼しました。
理屈より実践あるのみ。
がんばります。