気が付けば、もう7月。
梅雨空から夏空になりつつあるような。
最近の天気を見ていると、ひょっとして梅雨明けしているのかな?
と思えるほど。
梅雨の合間に椅子の試作をしていました。
杉のハイバックチェアーです ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/84/f7f44732a50ad02ecd67e45b3aa29a1b.jpg)
どうも、皆様のお話を聞いていると、背もたれの高い椅子(ハイバックチェアー)の
潜在的需要があるような感じで、ちょっと重い腰を上げて開発しておりました。
後姿 ↓ (座面は固定しておりませんのでクランプで仮止めしてあります)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/7f/f2dbc881d9e630b18a3aa1546358d605.jpg)
試作品として、なんとか形にして、ここ数日間、座ってみての感想ですが、
結論から言うと、実用段階にはまだまだほど遠いです。
まず、座り心地ですが、背中の背もたれへのあたりがイマイチ。
座面もなんとなく硬く感じ、フィット感が不十分。
以前製作した、杉の肘掛け椅子(特に背もたれセパレートタイプ)を超えることは出来ませんでした。
手前味噌ですが、あの椅子の座り心地の完成度は高いです。
そして、致命的な問題が、背もたれと座面の接合部分。
背もたれの板は、座面を貫通して、裏側で鼻栓でとめてあります ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/72/19c2658cda093eadaad859429f02d2e0.jpg)
設計当初は、この方法は脱着可能となり、背もたれの形状・高さなどを好きなタイプに、
後からでも交換出来るという魅力が良いなと思っていたのですが、
それが裏目に出てしまいました。
数日間、わざと体重をかけるように背もたれに勢いよく体を預けているうちに、
杉の宿命でしょうか、材が軟らかく変形しやすいので、
荷重をかけるたびに、次第にグラついてくるようになってしまったのです。
ということで、杉材で製作する以上、この構造では不適ということが判りました。
さて、どうしようか。
こうしようか、ああしようか、それとも思い切って一からやり直すか・・・
やはり、机上の設計だけでは、一度に良い製品を完成することはないようです。
手間ですが、少しずつ形にして、その都度確かめることを繰り返す労力が必要なんでしょう。
まあ、苦労した分だけ、完成した時の喜びは大きいと思います。
この際、せっかくだから、社運?を賭け、完成まで突き詰めて、
納得するまでやり通して見るかなと思うのですが、
最近、天気がよく、湿度も落ち着いてきましたので、
梅雨で中断していた、納期遅れ含めた、いくつかの案件を進めていかなくてはなりませんので、
完成はまだまだ先になりそうです。