福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

弁当箱製作記録 その2

2014-11-02 20:12:49 | 製作記録
厚み6mmに仕上げた板材が出来上がり、

最初に取り組んだのが、弁当箱本体の製作。


図面上では、全ての寸法が出ておりますが、

実際に製作を進めていくうちに、コンマ数ミリのずれが生じることがあります。


今回の弁当箱の場合、製作する順番としては、

1. 弁当箱本体

2. 前蓋

3. 中に入れる重箱

が良いと思います。

2の前蓋を作る時は、既に出来ている1の弁当箱本体の現物がある訳ですから、

その現物に合わせて、蓋の仕上がり寸法を調整して製作すれば間違いありません。



本体組み立て前 ↓






それぞれのパーツは、片胴付き追入れ継ぎによって組み立てます。

難しそうな名称ですが、加工自体はそれほど難しくありません。

写真では判りにくいですが、溝を掘って組み合わせ行く方法です。

箱型の家具を作る時に良く使います。



底板に側板を嵌めて ↓






背面の板も嵌めて ↓






上面の板を嵌めます ↓





このように、仮組をしてみて、それぞれの板が正しく嵌まっているか確認します。

今回は、底板と側板の内側のコーナーに、左右合わせて0.5mmくらいの隙間がありましたので、

底板の胴付き部分を、それぞれ0.25mmずつカットして調整しました。

片胴付き追入れ継ぎは、単純な加工ですが、このように、ぐるりと箱で組む時は、

それぞれの板の加工精度が一致していないといけません。



今日は、上面の板を除いて接着しました ↓






小さなハタガネがあれば一度に組めるのですが、

家具用の大きめのハタガネしか持っていませんので、

上面の板の接着は明日に持ち越しです。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする